2012年5月27日 (日)

ワーグナー 「ニーベルングの指環」 お願いランキング

Minatomirai20120525_2

みなとみらい地区へは、今回東口から新高島を経由して歩いてアプローチしました。

こちらの美術館の前庭には水が緩やかにはってあったのではないかしら?

神奈フィル・ワーグナーを聴く前の自分でした。

Onegai_runking_1

さあ、今日はテレ朝さまより、お願い戦士たちをお借りして、これまたいかにも、の、ワーグナー「ニーベルングの指環」ランキングをこれまた、やっちゃいますで、ございます。

一昨日の、神奈川フィルハーモニーの「リング」抜粋は、ほんとに素晴らしくって、興奮冷めやらぬなかの記事も、いま読むと恥ずかしかったりもしますが、直後の感動をうまく言葉として残せたのではないかと思います。

ワグネリアンとして、応援する最愛のオーケストラ・神奈フィルがピットに入って演奏した「タンホイザー」を聴き逃したことは、最大の失敗でした。

ワーグナー演奏のトレンドは、常に変化しつつありますが、いまやカリスマ的な存在となったバイロイトの音楽監督ともいうべきティーレマンは、古きに軸足を置いたようなズシリと重厚なるワーグナー。
ベルリンフィルのラトルも低音域は重くしっかりしている。

スッキリ系の透明感あふれるワーグナーは、ブーレーズやアバドだけれど、こうした演奏もだんだんと少なくなってゆくのだろうか。

今年のバイロイトの指揮者は、ティーレマン、P・シュナイダー、ネルソンス、P・ジョルダン。
ベテランと若手の混合ですが、ネルソンスやジョルダンは活きの良さがウリ。
古楽もこなすヘンゲルブロックのタンホイザーは契約がこじれ1年でおしまい。
バラエティ豊かなバイロイトのワーグナーは、そっくりいまのワーグナー演奏事情に反映されております。

でも、現田&神奈川フィルのワーグナーはそれらに負けず、オリジナルなワーグナーでした。
お聴きになっていない方々からは、ウソつけと言われてしまいましょうが、彼らのワーグナーは、ブーレーズやクリュイタンス、そしてベームのワーグナーと親近感を持つものでした。
ラテン的な透明感と明晰さ、輝かしさとしなやかさ。

ホールには奥様の佐藤しのぶさんがいらっしゃいまして、休憩後、席に戻るときにわたしの真前、お帰りも同様にすぐ前を歩いてらっしゃいました。
目立つお方ですが、思えば旦那さんとともに、わたくしと同期なんですね。
わたしもしょぼくれてないで、お二人の眩しさを見習わなくては。

長い前置き恐縮でした。

わたくしの好きな「リング」のランキングです。

手持ちの音源が前提。

Bohm_ring_2

 ①ベーム&バイロイト

 ②ショルティ&ウィーンフィル

 ③カラヤン&ベルリン・フィル

 ④ブーレーズ&バイロイト

 ⑤ヤノフスキ&ドレスデン

 ⑥K・クラウス&バイロイト(53)

 ⑦カイルベルト&バイロイト(52)

 ⑧ハイティンク&バイエルン放送


こんな感じになります。

ベーム盤は、わたしの中学生時代の初リング。
シュタインのバイロイトリングで練習しつつ、親・親戚の協力のもと、正規に手にいれることが出来た記念碑的なリングのレコードでした。
来る日も来る日も、聴き続けたこのリングは、同じ「ベームのトリスタン」と並んで、わたしのワーグナーDNAの基になっているものです。

①~③は揺るぎありませんが、以降は順不同でもいいです。
世に名高いカイルベルトの55年ものは、まだ手にしておりません。
おまけに朝比奈盤も。

ただいま、CDでは、15種類のリングを所有しておりました。

ちなみに「リング」上演には、演奏会形式もふくめて5度。
そのうち「ジークフリート」と「神々の黄昏」は日本初演もありでした。

Bohm_3Soti_2

Karajan_ring_2Boulez

JanowskiKeilberthkrausskempe_2

HaitinkBarnboim

LevineFurt

Kempe

いまは自制しておりますが、DVDも含めて増え続けたリング、しいてはワーグナーの音盤。

FM放送の音源もいれると無尽蔵にありまして、それらを今後どうしたものか悩み中なんです。

ちなみにFM音源の「リング」のランキングは、一部欠落もありますが次のとおり。

 ①シュタイン&バイロイト(74、75年)

 ②P・シュナイダー&バイロイト(84、85年)

 ③シノーポリ&バイロイト(2000年)

 ④A・フィッシャー&バイロイト(2004年)

 ⑤ショルティ&バイロイト(83年)

 ⑥レヴァイン&バイロイト(98年)


バイロイトでは約5年のサイクルで、演出と演奏家が入れ替わるので、最後の年ほど、その熟成ぶりが高まるのです。
ブーレーズや1年で降りてしまったショルティの初年度は散々でした。
でも、シュタインやシュナイダー、フッシャーのような熟練オペラ指揮者にはムラがないところもまたおもしろいものです。

またまた、おバカな記事を書いてしまいました。

神奈川フィルのコンサートで、「リング」抜粋に興味をお持ちの方々、是非全曲盤にチャレンジしてみてください。
しかるのちに映像にも接していただきますことも。

ワーグナー漬けのワタクシ、次回まで「リング」してますので、あしからず、お許しください。
お口直しに、下記は、いまベルリンフィルで行われております「ワルキューレ」のライブの別撮りの一部です。

http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/2580/


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2012年5月26日 (土)

神奈川フィルハーモニー 第281回定期演奏会 現田茂夫指揮

Minatomirai20120525

薄曇り、薄暮のみなとみらい、6時41分。

コンサート開始まで、あと19分。

もっとも楽しみにしていた神奈川フィルのワーグナーですよ。

そして、コンサート終了後、応援メンバーの皆さんに語った開口一番。

「もう、なんも言えねぇsign01

Kanaphill201205

     リスト 交響詩「レ・プレリュード」

          ピアノ協奏曲第1番

         Pf:後藤 正孝

    ワーグナー 「ニーベルングの指環」抜粋

    現田 茂夫指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

          (2012.05.25@みなとみらいホール)


日本に、いや、世界にまたとないユニークなワーグナー。

ばか言うな、と言われそうですが、ワーグナー狂となって40年のワタクシがそう言うんですから、信じて下さい。
もっともっと多くの方に聴いて欲しかった。

>現田さんの、外向的で華やかかつ歌心にあふれたワーグナーが楽しみです<

1ヶ月前の記事で予告したとおりでした。

重厚長大、威圧的、難解・・・、といったワーグナーのイメージとは真逆の軽快できらびやかで明るくわかりやすい、明快なワーグナー。

 ①「ラインの黄金」より「ヴァルハラ城への神々の入場」

 ②「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」

 ③   〃        「魔の炎の音楽」

 ④「ジークフリート」より「森のささやき」

 ⑤「神々の黄昏」より「葬送行進曲」

 ⑥   〃       「ブリュンヒルデの自己犠牲」

あっという間に終わってしまった。
すっかり、自分の血肉と化した感のある「リング」。
歌抜きリングは、車で聴いたりするときは、ワタクシは、フローにウォータンにローゲ、ハーゲンになってまるでカラオケのように歌いまくって運転する変なオジサンです。

コンサートで、そんなことやったら摘み出されてしまいますがね、今回はホント歌いたくなるような気持ちのいい演奏。
そんな呼吸感と歌心あふれる現田さんの指揮は、見ていてもとても自然で流麗。
リングの後半あたりから、トレードマークのようになってしまった、背中の汗。
左右の点から徐々に広がって羽のようになって、ワーグナーの音楽とともに飛翔してしまうかのようでした。
 
  オーケストラも乗ってます。
神奈川フィルの本来の麗しき姿を見た思い。
明るい美音と曇りなく透き通った神奈フィルの魅力炸裂。

ラインゴールドは、ドンナーのハンマーと雷鳴の、カッキーン&ドッカーンが見事に決まった。神々の入場は、晴れやかで、軽快。ブラスのキレのよさも抜群。
 
有名曲ゆえ、このあたりから会場の雰囲気が変わった「ワルキューレの騎行」。

いつも途中からうつむいてしまうお隣の御婦人も、今日のワーグナーはしっかりとずっと聴き入っておられました。
ワーグナーの魔力に加え、うるさくならない、親しみあふれるこの演奏が、会場をひとつにしてしまったのです。
この「騎行」で拍手が来るのはやむをえないことですが、特定のおひとりさまが、どの曲も最後に拍手をするんですよ。
まして「葬送行進曲」は勘弁してよ。
さらに心外は、「自己犠牲」の感動的なエンディングでのフライング拍手。
いけませんよお客さん、現田さん、まだ手を降ろしてないじゃないですか。

でもそんな苦言もなんのその。
素晴らしき感動の前には、ちっぽけなこと。

「ウォータンの告別」は、ほんとうはもっと前の方からやってほしかったし、途中のカットも寂しく、いきなりローゲ召喚に飛んでしまったけれど、やはりこの音楽は感動的。

「Wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das Feuer nie!」
 (わが槍の穂先を恐れるものは、この炎を超ゆることなかれ!)

と心でつぶやいたウォータンの決めセリフ。
ジークフリートの主題が、これほどにブリリアントに響くなんて!
そして、炎は、赤くキラキラと輝くように聴こえました。

精緻でクリーンな「森のささやき」は、木管の皆さん冴えわたってましたね。
そして石田コンマスの甘味なるフライアの主題の美しかったこと。

自分では、心して、哀しみの面持ちでもって迎えた「葬送行進曲」。
でも悲しみは、ここには少なめで、輝かしき英雄の死といった感じで、死の動機は少しあっさり気味。そして、そのあとやってくる剣の動機では、トランペットにさし抜かれました。
そのあとのオーケストラ総力をあげての全奏では、感動のあまりワナワナしてしまい、涙でステージが滲んでしまった。

最後の「ブリュンヒルデの自己犠牲」は、この日のハイライト、最高の瞬間でありました。
25分に及ぶブリュンヒルデの長大なモノローグだから、ハイライトでは大幅カットはやむをえないことながら、もっともっと聴きたかった。
本当に素晴らしかった。
ブリュンヒルデが愛馬グラーネと亡き夫ジークフリートに別れを告げる場面、愛の救済のテーマが繰り返され、もう、わたしの涙線決壊。
指環がラインの流れに戻ると、そこは本当に涼やかで清らかなムードがただよい、再び「愛の救済」の動機があらわれますが、このリングきっての名旋律が、かくもゆったりと、そして思いをたっぷり込めて美しく演奏されるのを私は聴いたことがありません。
ともかく美しく歌う。
オケの皆さんも感じきって演奏してます。
現田さんも感動しながら指揮してます。
ワタクシも涙滲ませて聴いてます。

ビューテフルなワーグナーでいけませんか?

いえ、全然いいんです。


ワーグナーばっかりになってしまいましたが、前半のリストも素敵だった今宵のコンサート。
中間部の森のような情景に陶然となってしまった「レ・プレリュード」では、この曲のダイナミズムと抒情の対比が素晴らしく、冒頭からオケがこんなに鳴るものか、これ神奈フィルだよね、と嬉しくなってしまった。

そしてさらに嬉しかったのは後藤さんのピアノ。
小柄な青年がステージに現れたので、今風の華奢なピアノを想像していたら、ところがどっこい、強靱な打鍵を繰り広げる本格派でした。
それでいて第2楽章の夢想的なリストならではの静けさがまったく素晴らしい。
フランツ・リスト国際コンクール優勝の凄腕ピアニストに注目です。

Seiryuu

青菜炒めとプリッぷりのエビマヨ。

アフターコンサートは、皆さんで先ほどの感動を興奮冷めやらぬ勢いで語り、飲みまくり。
オーケストラメンバーと楽団スタッフの方にもご参加いただき、本当に楽しい会でした。
皆さまお世話になりました。

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2012年5月24日 (木)

神奈川フィルハーモニー5月定期演奏会 CDコンサート②

Senzoku1

「馬に乗らないで下さい!」

あ、はい。

Senzoku2

今にも飛び出しそうな駿馬。

確かに、乗りたくなりますな。

大岡山でひと仕事のあと、洗足池まで足をのばしてみましたよ。

お馬さんには、観光的に乗った経験があるのみですが、ブリュンヒルデとジークフリートに愛された愛馬「グラーネ」は、きっと忠実で飼い主の気持ちがわかる可愛いお馬さんだったのでしょうねぇ。

でも、グラーネは、ご主人ジークフリートが騙されて忘れ薬を飲まされるときには、干し草でもついばんでいただけ。
「それ、いけない」ぐらい言ってくれよ。

「リング」の物語で、もうひとひねり欲しかったぞ、グラーネの扱い。

神奈川フィルハーモニー第281回定期演奏会

   リスト 交響詩「レ・プレリュード」

        ピアノ協奏曲第1番

         Pf:後藤 正孝(2011 リスト・コンクール1位)

    ワーグナー 「ニーベルングの指環」抜粋

         指揮:現田 茂夫

  2012年5月25日(金) 19:00 みなとみらいホール


いよいよ明日の晩に迫った、神奈川フィルのリストとワーグナーの定期。
いかに、仕事を煙にまいて駆け付けるか。
あれこれ想像して、緊張して肩がこるし、眠れない予感が。
だから、飲みながら記事をしたためてます。

リハーサルも順調に運んでいるようです。

http://p.twipple.jp/user/kanagawaphil

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リスト「レ・プレリュード」と2曲のピアノ協奏曲が1枚で聴ける徳用盤。

このあるようでない1枚は、コンサートホール原盤の懐かしの音盤。

ただし、広くお薦めはできません。

何故って、録音がショボすぎるもんでさ。

かさかさの潤いのない録音は、もこもこしてて、オケはきっとちゃんとしてるのに、ど田舎のローカルむき出しの雰囲気。
でも、昔からそうと知ってると、これがいいんだな。

ことに、若い頃ばかりに聴いて、いまはろくに聴かなくなってしまった、こちらのリスト2曲などは、遠い昔のノスタルジーをひも解くような雰囲気に満ちてるんだ。

       「レ・プレリュード」

  ポール・パレー指揮 モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団


デトロイト響での活躍が印象的なフランス人指揮者パレーは、わたしには、ミュンシュにも似た竹を割ったかのような剛毅なイメージがあります。
モンテカルロのオケから、荒々しいサウンドと抒情に溢れたサウンドを導きだしております。性急さもおもしろい。

    ピアノ協奏曲第1番

     Pf:ニキタ・マガロフ

  セルジュ・ボド指揮 チューリヒ放送管弦楽団


グルジア出身の往年のヴィルトゥォーソピアニスト、ニキタ・マガロフのお得意のリスト。
マガロフは、リスト、ショパン、チャイコフスキーを得意にしていて、フィリップスからいくつも素晴らしい録音が出ておりました。
スイスで活躍したこともあり、スイス録音の多かったコンサートホールレーベルにもいくつも録音がありまして、こちらや、チャイコの協奏曲などは、懐かしくも鋭敏な演奏としてわたしの脳裏に刻まれてます。
オケがボドの指揮っていうところも渋いでしょ。
プレートルの陰に完全に隠れてしまった、フランス指揮者のボドは、ほんとはもっと評価されていいと思います。

Wagner_asahina_2

「おやっさんのワーグナー」

  「神々の黄昏」~ラインの旅、葬送行進曲、自己犠牲

    ブリュンヒルデ:曽我栄子

  朝比奈 隆 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団


             (1983.10.4@大阪)

ぐいっとひと振り、掴みは大きく、要所は外さず、構えも巨大。
でもあっさり浪速のカツオ出汁は、さっぱりとしていながら味わい深し。

おやっさん、朝比奈先生のワーグナーでした。

え?もう終わり?

じゃぁ、ちょっと追加。

曽我栄子さんの懐かしい歌声。
60~80年代を代表するドラマティックソプラノの曽我さん。
N響の第9、二期会のワーグナーものなどに曽我さんは絶対的な存在だった。
飯守泰次郎先生が、バイロイトで活躍し、二期会に彗星のごとく「ワルキューレ」で登場したときのブリュンヒルデだった。
83年のこちらの録音でも、そのお声は健在。
すっきりと、日本人ならではの透明感あるドラマティコで、立派すぎるブリュンヒルデに飽きたときに、耳に優しく、母の歌声のように聴こえる曽我さんのブリュンヒルデなのでした。

朝比奈さんの指揮は、87年の「神々の黄昏」全曲演奏の前段階のような感じで、掘り下げはそちらにかなり譲る。
でも、意外なくらいに、和風テイストのおいしいワーグナーだったりしまして、いい味してまんな、と声を掛けたくなる。

1983~87年にわたって、新日本フィル定期で、朝比奈リングが演奏会形式で全曲演奏された。
ワタクシは、その間、会員となってすべてを聴きました。

記事はこちら→朝比奈隆と新日本フィルの「リング」

あの時の、「神々の黄昏」の、葬送行進曲以降の素晴らしさは、いまでも忘れられない。
腰をかけて、譜面とにらめっこしながら指揮をしていた朝比奈先生は、ここからずっと立ちあがり、それこそ夢中の指揮ぶりで、歌手もオケも4部作最後の大団円に向かって感動を高めながら演奏していった。

リング全部を演奏することの感動の頂点は、このラストにきっとあると思うし、聴くわたしたちも、この最後があるから気持ちが高ぶるのでありましょう。

何回ともなく、そうした経験をしてきたワタクシ、明日の神奈川フィルでは、平常心ではいられなくなってしまいそう。

嗚咽の涙を流してるヤツがいたら、みなさん、それはワタシだよcrying

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2012年5月23日 (水)

バイクと一体化した「にゃんにゃん」

Cat_bike

街をさまよい中、バイク発見。

というか、ねこ発見。

色合いがほぼ、一体化しておりました。

Cat_baike2

よく見りゃ別な存在。

にゃんこは、このように物陰や、すみっこ、閉鎖空間などが、無性にお好きなようで。

本日は、疲れちゃって、ねこで、ごまかします。

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2012年5月22日 (火)

神奈川フィルハーモニー5月定期演奏会 CDコンサート①

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連休に実家から横浜へ買い物と食事に。

アフターコンサートでご紹介いただいた横浜地麦酒の店へ。

そうしたら、応援メンバーの方、いらっしゃいましたよ。

家族を紹介して、いつもお世話になってます的なムードに。

音楽を通じ、神奈川フィルを通して輪が広がってます。


神奈川フィルハーモニー第281回定期演奏会

   リスト 交響詩「レ・プレリュード」

        ピアノ協奏曲第1番

         Pf:後藤 正孝(2011 リスト・コンクール1位)

    ワーグナー 「ニーベルングの指環」抜粋

         指揮:現田 茂夫

  2012年5月25日(金) 19:00 みなとみらいホール


Barenboim_liszt

 
  

ダイナミックでかつ夢みるようなリストのオーケストラ作品の中でもピカイチの名曲、交響詩「レ・プレリュード」。
交響詩なのに前奏曲とはいったい何故?
と、オジサンは少年時代に思いました。
でも、大人になって理解できたこと、有名なるラ・マルティーヌの詩による「人生は死への前奏曲」という思想に基づく人生観によるものと。
ふ~ん、そうなのかといまだに思う。
死ぬための人生なんて、どうかしてるぜ。

でも、そんなことは抜きにして、このカッチョいい音楽を、スーパーオーケストラで聴く快感は、それこそ人生のあるべき喜びなんだな、これが。
まだ少し青臭いバレンボイムの力こぶの入った指揮は、気合たっぷりで、シカゴの剛腕がそれをしっかり受け止めてマッチョな音楽となってます。
もちろん抒情的な場面との対比もばっちりですよ。

Liszt_berman_giulini

華やかでかつ幻想的なピアノ協奏曲第1番
そのピアノ部分は、いかにもリストらしく技巧的でありつつ、思索的な雰囲気もばっちり。
4つの楽章はさながら交響詩にも似たり。
にぎにぎしい両端楽章もさることながら、2楽章のノクターンのような抒情的な調べと、フルートの調べが美しい。
そして3楽章はトライアングル協奏曲ですよ。
このあたりを注目して聴きたいです。

ソ連から冬眠から覚めた熊のように、彗星のように現れたラザール・ベルマンは、70年代後半の超絶派のリスト弾きでありました。
DGがすぐさま契約し、カラヤン、ジュリーニと共演、リスト作品もたくさん録音。
古風なロマンティストと思いきや、スタイリッシュな技巧派といったイメージのピアニストでした。
ジュリーニウィーン響のかっちりと、でも歌心あふれるオーケストラと微妙にマッチしてます。
このレコードが出たのは大学時代。なんだかとっても懐かしい思いに浸れましたよ。

Karajan_ring

こんなん作っちゃいました。

カラヤン「ニーベルングの指環」のジャケットを4つつなぎ合わせ。
ベームのリングのレコードが、わたしの初リングだけれど、同時にカラヤンも1年ごとに発売された4部作を、一挙にワンセットにして売り出された。
当時は、ショルテイ、カラヤン、ベーム、少し遅れてフルトヴェングラーしかリング全曲はなかったのでした。(あと実は、マイナーにスワロフスキーもあったり)

初めてリングを聴こうという方には、こちらのカラヤン盤はあまりお勧めしません。
ショルティか、いまならレヴァインあたりで入門いただき、その後に、ベームやカラヤン、ハイティンクをお聴きいただきたいところ。
 
 
でもいまや映像から入るのもありだから、その際には、具象的でト書きに忠実なレヴァインか、メッセージ性の強いバレンボイムとブーレーズというところでしょうか。

さて、カラヤン。
よく言われるように、歌手も意のままになるメンバーで、しかもリリックな声質をあつめ、緻密で室内楽的なリングを目指したカラヤン。
たしかに、CDでヘッドホンなどを通して聴くと、まさにその通りで、耳にも優しく鮮やかな抒情サウンドが満載。
でもカラヤンとベルリンフィルの底力は、そこここに噴出しております。
鉄壁のアンサンブルに、腹を揺るがせる豊かな低音、嵩にかかったような鮮やかなブラスなどに、いまさらながら驚くこととなります。
最近、かつては一流とは思えないオーケストラやオペラオケでのリングも増えておりますが、やはりベルリンフィルはすごかった。

Wagner_ring_karajan

全4部作からの聴きどころを集めた1枚も出てます。
国内盤もあるはずですので、是非、ほかの演奏と聴き比べてみてください。

葬送行進曲は輝かしくも、神々しいまでの超絶品にございます。

みなとみらいホールに、この音楽がいかに響くか・・・、思っただけで、もうたまりません。

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2012年5月21日 (月)

ワーグナー 「ニーベルングの指環」つまみ聴き ヤノフスキ指揮

Nitsusyoku_8

今日、5月21日の日食は、みなさんご覧になりましたか。

わたしの住む関東は、金環日食エリアでしたが、千葉のわが家の上空は、ご覧のとおり。

6時に起きて構えていたのに、その雲は、厚みを増すばかり。

予定時刻でもこのとおりで、日食グラスなんて購入してもまったくの役立たず。

「リング」は結ばれませんでした。

Nitsusyoku_9

チラ見せの太陽を、やみくもに写しまくるのみで、ご覧のとおり、環っかは完結せず。

今日ほど、空模様が悲しく、恨めしく思ったことはございませんよ。

おまけに、日食完了とともに、空には青空が広がってまいりました。

チクショーーーsign03

しかし、日食のピークは寒いほどでした。

暗いし、まさに太陽の恩恵を強く感じましたね。

そして、ふだん、まともに見ることのない太陽を直視することがいかに危険かもよくわかりましたよ。

「天体ショー」なんて喜んでますがね、見世物じゃありません、太陽はいつも太陽。
単にそうした時が巡っただけ。

太陽の恵み、ありがたさを痛感するいい機会となりました。

Janovsky_ring

完結することのない「リング」。

ワーグナーの「リング」も思えば、そこに描かれた人間ドラマゆえに、永遠に終わることない結びのない物語に思います。

  ワーグナー 「ニーベルングの指環」 抜粋

   マレク・ヤノフスキ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

                       (1980~83 ドレスデン)


来る、5月25日(金)。
神奈川フィルハーモニー定期演奏会のメインで取り上げられる、「リング」のオーケストラ抜粋。
ワーグナーが無二に好きなワタクシの期待は、金環日食とともに、日々高まっていたのであります。
日食観察が、前段のとおり、ちょっと残念なことになってしまいましたが、神奈フィル・リングにかける期待は、いやでも膨らんでおります。
明日のスカイツリー開業なんて、目じゃない。

ちょっと心配は、お仕事。
都心と横浜を2往復しなくてはならないので・・・・・。

いまや、押しも押されぬ名匠ヤノフスキの若き頃の名録音が、リング全曲。

日本のデンオンのPCM録音による、初のデジタル・リングで、録音の目覚ましさも評判に。
それと、長らく遠ざかっていた名門ドレスデンの戦後初のリング演奏ということも話題になった。そして歌手たちの豪華さも。

その舵取りに選ばれたヤノフスキには、「?」の人も多かったが、実際はテキパキとした明瞭なる指揮ぶりで、古色蒼然としたドレスデンのワーグナーの伝統を期待した聴き手を、大きく裏切るようなスマートなワーグナー像を打ち立てたのでした。
でも、ここには、まぎれもないドレスデンのふくよかで神々しいサウンドが響いていたものだった。
ワーグナー演奏が変化しつつあった80年代の代表作であります。

ワーグナーを聴くうえで、もっともそれに相応しいオーケストラとして、ドレスデンは克明なアンサンブルと音塊の大きさ、ふくよかな響きでもって、最右翼のものに思う。
あと、生き生きとした南ドイツの明朗さと精緻さのミュンヘンのオペラと放送局のオケ。
独特の暖かさと人の声の色気と温もり感じるウィーンフィル
そして、いつの時代も完璧なるドイツの最先端をゆく、パーフェクトなベルリンフィル

ドレスデン、ミュンヘン、ウィーン、ベルリン。
この4つのオケこそ、最高のワーグナーオケといえよう(誰っ?)

リングをレコードで揃える必要資金は、わたしの初リングの73年には、3万円。
ずっとこれが指標だった。
いまや解説抜きながら、CDボックスで、かつて血の出るような思いで購入したものが、たった2千円以下で。。。。
隔世の感は、CDの価格と比例して、音楽を受け止める気持ちの重さも軽くしてしまったのではないかと危惧してます。
ことにワーグナーのような巨大な音楽は、じっくりと考察しながら聴きとめることで、幅広い知識収集の航海への船出が約束されているので、廉価に購入されても、ともかく何度もすり減るほど聴き、いろんなことへの興味を掻き立てていただくことを願ってやみません。

かくいうわたくしも、いまだにいろんな切り口を見出し、ずっとワーグナーにハマりっぱなしの日々なのですから。

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神奈川フィル定期 ワーグナー facebook記事

5月25日 神奈川フィルハーモニー定期演奏会 後半のプログラムの「ニーベルングの指環」から。

facebookの応援サークルの一員として書きましたものを一部再褐。

こちら→http://www.facebook.com/yurikamome122

取りあげられる予定曲目

①「ラインの黄金」より「ヴァルハラ城への神々の入場」

②「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」

③   〃        「魔の炎の音楽」

④「ジークフリート」より「森のささやき」

⑤「神々の黄昏」より「葬送行進曲」

⑥   〃       「ブリュンヒルデの自己犠牲」

4部作「ニーベルングの指環」から、大河ドラマにも匹敵する長大な音楽物語(まさに楽劇)のエッセンスを失わずに、聴きどころをチョイスするとこうなります。

全部一気に通すと15時間もかかる、「ニーベルングの指環」=「リング」。

こんな風に、オーケストラが目覚ましく活躍するシーンを抽出すると、約40~50分。

CDもたくさん出てますが、「ヴァルハラ城への入場」がないかわりに、「神々の黄昏」から「ジークフリートのラインの旅」が入っていたりしますが、4つの楽劇からバランスよく、しかもストーリーを持たせるという意味では、今回の神奈川フィルハーモニーの選曲は、とてもよいものだと思います。

ちなみに、CDや音楽会では、このようなチョイスによるものと、オランダのヴリーガーによる1時間の編曲ものや、指揮者による編曲などもいくつか出ておりますのので、是非ともお聴きください。

ワーグナーは、物語の登場人物や物事、心象にいたるまで、それらをあらわす動機を作り上げていて、示導動機=ライトモティーフといいます。
ワーグナーの舞台作品のほとんどは、そうしたライトモティーフを基本として取り入れた音楽造りです。

ことに「リング」は、その技法が最高峰に達した作品で、作曲期間に間の開いた最後の「神々の黄昏」になるほど、そしてドラマが重層的・複雑になるほど、ライトモティーフは網の目のように張り巡らされ、人物は言葉で歌わずとも、オーケストラがライトモティーフで、その時の感情や状況を表現し尽くしてしまうという、極めて高度な音楽となっているのです。

性格もよろしくなく独善的ともされるワーグナーですが、作曲の技量と聴く人を虜にしてしまう魔力の前にはひれ伏すしかありません。

ライトモティーフを全部把握しながら聴くのは、なかなか至難の業です。まずは、音楽に慣れ、旋律を覚えてから、ライトモティーフの意味を知っても遅くはないと思います。

今回は、ライトモティーフを交えての聴きどころご案内は、最小限にとどめます。

それぞれの聴きどころをご案内する前に、これまでのお勉強で学んだこの大叙事詩の物語を、今回の曲目に応じて、超圧縮してご案内。

巨人族が請け負った新築の城の普請代金を、アルベリヒから強奪した頭巾や錬金した財宝、おまけに欲しくてならなかった「指環」でまかなった神々の長ウォータンは、妻や他の神様たちを伴って新居に晴れて入場。

巨人に渡した世界制覇が叶うラインの黄金から造った指環に未練たっぷりのウォータンは、指環争奪戦に備え、英雄たちを、自分の生んだ勇ましい戦乙女ワルキューレたちに命じて城に集めております。

ウォータンが、これもまた指環奪還のため、人間界で生みだしたジークムントとジークリンデ兄妹。恐妻や世間の板挟みになり、彼らを守ることができなくなったが、彼の意思を一番知る賢い娘ブリュンヒルデが、父の命に背き兄妹を助けようとする。しかし命令は命令。厳しい父は、娘との永遠の別れを告げ、山頂に炎とともに封印する。

ブリュンヒルデが救出したジークリンデが産んだジークフリートは、元気な青年に成長。母を思い、女性を恋しく思い、孤独を紛らわせるため森で小鳥や動物たちと戯れ憩います。

森の小鳥の導きで、巨人から指環を得て、さらに山上から解放したブリュンヒルデと永遠の愛を誓い、武者修行に出た英雄ジークフリートは、これまた指環を狙う神々の宿敵アルベリヒの息子ハーゲンに、唯一の弱点の背中を射抜かれて倒れ、葬送行進曲で送られる。

すべてを悟った賢女ブリュンヒルデは、指環の相続人として、指環をめぐって混沌としてしまった世界を救出するため、ラインのほとりに薪をくべ炎を起こして、ジークフリートとの愛の証だった指環とともに、愛馬と炎の中に飛び込みます。

指環はラインの乙女のもとに帰り、炎は、ヴァルハラの城をはじめ世界を焼き尽くし、元の世界へと戻るのでした。

こんなことを思いつつそれぞれの名品をお楽しみください。

 
厳しい局面にある神奈川フィルのことは、しいては日本のオーケストラ・クラシック音楽の問題にほかなりません。

是非ご理解と、ご支援を。

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神奈川フィル   http://www.kanaphil.com/bokin/

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ワーグナー ニーべルングの指環 記事総まとめ

わたくしが弊ブログにて書いた「ニーベルングの指環」記事を総まとめしてみました。

それにしても、粗製乱造、多いです。

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カラヤンのリング


ワーグナー 「ラインの黄金」 カラヤン 2006.07.19
ワーグナー 「ワルキューレ」 カラヤン 2006.07.27
ワーグナー 「ジークフリート」 カラヤン 2006.08.01
ワーグナー 「神々の黄昏」 カラヤン 2006.08.06

ノリントンのワルキューレ

ワーグナー 「ワルキューレ」第1幕 ノリントン 2006.09.06

ビルギット・ニルソン逝去

ビルギット・ニルソンを悼む 2006.01.14

アストリッド・ヴァルナイ逝去

ワーグナー 「ニーベルングの指環」 ヴァルナイを偲んで 2006.09.08

ばらばらリング①

ワーグナー 「ラインの黄金」 ドホナーニ 2006.11.08
ワーグナー 「ワルキューレ」 メータ指揮 2006.11.12
ワーグナー 「ジークフリート」 ケンペ指揮 2006.11.20
ワーグナー 「神々の黄昏」 クナッパーツブッシュ 2006.12.01

オダチュウさんのワーグナー

ワーグナー 「ヴェーゼンドンク」&「神々の黄昏」 エヴァンス&尾高 2006.12.24

ルネ・コロ&スウィトナー

「ルネ・コロ」 ワーグナー集 スゥイトナー指揮 2007.01.13

ブーレーズのリング

ワーグナー 「ラインの黄金」 ブーレーズ指揮 2007.05.05
ワーグナー 「ワルキューレ」 ブーレーズ指揮 2007.05.13
ワーグナー 「ジークフリート」 ブーレーズ指揮 2007.05.20
ワーグナー 「神々の黄昏」 ブーレーズ指揮 2007.05.27

最愛のベームのリング

ワーグナー ニーベルングの指環 ベーム指揮 2007.08.17

ルイージ&ドレスデンのワルキューレ

F・ルイージ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団演奏会 2007.11.14

テオ・アダムのウォータン

ワーグナー 「ワルキューレ」ヴォータンの告別 テオ・アダム 2008.02.19

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二期会のワルキューレ


ワーグナー 「ワルキューレ」 二期会公演① 2008.02.21
ワーグナー 「ワルキューレ」 二期会公演② 2008.02.23

新国トーキョー・リング

ワーグナー 「ラインの黄金」 新国立劇場公演 2009.03.19
ワーグナー 「ワルキューレ」 新国立劇場公演① 2009.04.10
ワーグナー 「ワルキューレ」 新国立劇場公演② 2009.04.10
ワーグナー 「ジークフリート」 新国立劇場公演① 2010.02.21
ワーグナー 「ジークフリート」 新国立劇場公演② 2010.02.21
HILE MIME ! 2010.02.24
ワーグナー 「神々の黄昏」 新国立劇場公演① 2010.03.30
ワーグナー 「神々の黄昏」 新国立劇場公演② 2010.04.01
ワーグナー 「神々の黄昏」 新国立劇場公演③ 2010.04.01
ワーグナー 「神々の黄昏」 新国立歌劇場公演④ 2010.04.02


ばらばらリング②

ワーグナー 「ラインの黄金」 バレンボイム指揮 2009.12.18
ワーグナー 「ワルキューレ」 ハイティンク指揮 2009.12.19
ワーグナー 「ジークフリート」 ヤノフスキ指揮 2009.12.20
ワーグナー 「神々の黄昏」 ショルティ指揮 2009.12.21


エド・デ・ワールト 

NHK交響楽団定期演奏会 エド・デ・ワールト指揮 2009.04.05

ヒルデガルト・ベーレンス逝去

ヒルデガルト・ベーレンス亡くなる・・・ 2009.08.20
ヒルデガルト・ベーレンスを偲んで 2009.08.22

アメリカオケで聴くリング

ワーグナー 「ニーベルングの指環」 アメリカ5大オケ 2010.02.25

ショルティ ニュー・デラックス・ワーグナー

ワーグナー 「ニーベルングの指環」 ショルティ指揮 2010.03.11

ミトプーのたそがれ

ワーグナー 「神々の黄昏」第3幕 ミトロプーロス指揮 2010.12.14

ばらばらリング③

ワーグナー 「ラインの黄金」 ショルティ指揮 2011.12.12
ワーグナー 「ワルキューレ」 ベーム指揮  2011.12.18
ワーグナー  「ジークフリート」 レヴァイン指揮 2011.12.25
ワーグナー 「神々の黄昏」  フルトヴェングラー指揮 2011.12.30

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2012年5月20日 (日)

バッハ カンタータ第56番「われ喜びて十字架を担わん」 F=ディースカウ

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最後の晩餐、席を立つユダ、そして十字架を背負い丘を登るイエス。

教会には、聖書の物語がこうしてステンドグラスで描かれております。

かつて、文字が必ずしも読むことができなかった庶民にもわかりやすくするためといわれてます。

霊南坂教会にて。

Reinanzaka_church_5

全体はこのようになっておりました。

前にも書きましたが、オルガンの練習もされておりまして、ひとり、心澄んだ時を過ごすことができました。

この教会はプロテスタント系。
質実な雰囲気が、バッハの音楽にとても相応しく感じられる。

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 バッハ カンタータ第56番「われ喜びて十字架を担わん」BWV56

      Br:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ

  カール・リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団
               Ob:マンフレート・クレメント
                      (1969.7@ミュンヘン)


三位一体節後第19日曜日用、1726年10月27日に演奏。

苦難に満ちた人生の道行は、死という安らかな港にたどりつくことによって初めて救済に導かれる。(CD解説書より記載)という思想が貫かれたカンタータ。

バリトンのソロカンタータとして、もうひとつ、82番「われは足れり」とともに充実した作品として録音も多いです。

バッハのカンタータによく見られるパターンで、当初迷う人間が、イエスや神を得て、明るく、それは甘味なまでに飛翔し、最後には神を賛美して締める。

十字架を担う深刻さと苦痛を深く感じさせる冒頭のアリア、イエスとともに歩む舟路を人生に例え、チェロにはさざ波をあらわす音型が繰り返されるレシタティーヴォ。
そして、オーボエの喜ばしいソロを伴った歓喜のアリア。
このアリアは、本当に素晴らしくて、暗中の森を抜けだしたかのような光明を与えてくれる。
そして、次のレシターティーヴォでは安らぎが支配し、死への不安もさり、静かで感動的な最終コラールを迎える。

簡潔ながらバッハの音楽の持つ深みと、コンパクトな設計の中に、世の人々の人生がしっかり描かれていることを感じます。

先日亡くなった偉大な大歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの名唱で。
明るくハリのある明快な歌声に、繰り返しの言葉にもそれぞれの思いを変えながら、意味合いを付加してゆく巧みさ。
声のテクニックが鼻につくことなく、バッハの禁欲的・献身的な音楽の中に、しっかり納まっている。
バッハに関しての盟友ともいえるリヒターとともに、明晰なバッハがこうして聴けることに感謝したいです。

リヒターが54歳で亡くなったのは1981年。もう30年。
そして、フィッシャー=ディースカウが今年、享年86歳。
ほぼ同じ世代でありました。

リヒターの音楽は、若い日々のものほど厳しく厳格。
晩年は、バッハ以外の音楽も多数手掛け、芸風も変わっていった。
ライフワークだったカンタータ録音が、リヒターが長命して全部行われていたら、古楽奏法への対応など、いったいどのように変化していったことでしょう。

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2012年5月19日 (土)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウを偲んで

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不世出と呼ぶに相応しい大歌手、ディートリヒ・フィシャー=ディースカウが亡くなりました。

1925.5.28~2012.5.18。 

87歳の誕生日を前に逝去。

92年に歌手生活に終止符を打ち、この20年は後進の指導や朗読など静かな余生を送ったフィッシャー=ディースカウ(FD)。

音楽を聴きだしたころからずっとずっと現役で、引退後も変わらず聴いてきて、ずっとそばにいた万能歌手がFDでした。
歌曲もオペラも宗教曲も、困ったとき、FDを選択すればハズレがなく、いつも満点の歌唱。
うま過ぎる歌唱、その計算されつくした知的な歌いまわしは、言葉への入念な感情移入も伴い、好みの分かれるところではありました。
 ですが、わたくしは、そんなFDが好きでした。

全集魔として古今東西網羅された歌曲の数々は、そのほとんどがFDが刷り込み。
宗教曲は、リヒターのバッハには必ず登場していたから、こちらもFDばかり。
オペラでは、FDはどちらかというと二番手に選択される役柄が多かったかも。
聴き慣れたモーツァルトやイタリアオペラやワーグナーも、FDで聴くととても新鮮で斬新だった。
FDの、スカルピアやイャーゴ、ファルスタッフ、オランダ人、ウォータン、ザックス、ヴォツェックは私には最高の歌唱だと思ってます。

 ワーグナー 「ワルキューレ」~「ウォータンの告別」

    ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団


クーベリックのワルキューレも貴重だけれど、FDのウォータンは、ラインの黄金以外はこれが唯一。
オーケストラともども、明るく南ドイツ風で、滑らかなワーグナーはとてもユニーク。
一語一語かみしめるように、愛娘との別離を歌うFDのウォータンには泣けます。

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 マーラー 交響曲「大地の歌」~「告別」

     レナード・バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


そして、本当の告別です。
Ewig Ewig が、リアルに切なく、FDとの永久の別れがつらいです。
いずれも、指揮者も歌手も、みなこの世になくなってしまっているんですね。

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 シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」~「鳩の便り」

       ピアノ:ジェラルド・ムーア


FD60歳に発売された、自身の絵画をジャケットにあしらったシリーズの1枚。
何度も録音し続けたシューベルトの3大歌曲集。
「冬の旅」だけでも、いくつ録音があるだろう。
それぞれが独特の完成度を誇り、常に新しくチャレンジし続けたFD。

今夜は、「白鳥の歌」から、ザイドル詩によるシューベルト最後の歌曲「鳩の便り」を。
シューベルト晩年の死の影をたたえた音楽の中にあって、「鳩の便り」は明るく抒情的で、その旅立ちは暗くなく、愛らしい便りを運んでくれそうだ。
FDのさりげない歌い口の巧さが、シューベルトの歌心の本質をしっかりとらえてます。

歌手が亡くなるといつも思い、書くこと。
それは、現役から退き、過去の音源でしか聴けなくなってしまった歌手たちが、亡くなるときにだけ再びクローズアップされる。
わたしたちは、その現役時代にあった時代の自分のことを思い、その時間の経過に空白感を想う。

FDの死は、やはりとても寂しいものでした。

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウさんの安らかな眠りをお祈りいたします。

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