秋田にて
マーラーの響きを残しながら秋田へ出張。大舘で一仕事。その後、能代に移動し宿泊することになった。能代宿泊は、10年ぶりくらい。
雪は少ないが、風が強くやたら寒い記憶がある。バスケットボールに代表される、スポーツのイメージばかりで、どうも美味しいものは聞かれない。
海はあるが、どちらかというと山の珍味や、八目うなぎなどが名物という。う~む。
でも酒が抜群にうまい。
ふらりと入った「世津子」はジャズが流れるカウンター居酒屋。美人(だった、いや今でも美しい)女将がひとり切り盛りする、家庭料理の店。
こちらで飲んだ、能代の地酒「綾娘」がかなりいける。熱燗でぬくぬくといただいたが、秋田の酒らしい優しさと温もりに満ちた味だった。
料理もおいしい。
ほろ酔いのまま、ひと気のまったくない街をフラフラとする。(月曜はダメらしいが、それにしても寂しい)
ご本人の了解を得てご紹介。能代でも人気のバー「ぎんざ」。
カウンターだけで、母娘の二人の店。店内は、お洒落に店装され落ち着いた雰囲気。バーボン主体に洋酒が楽しめる。
「ワイルドターキー」ばかりたくさん飲んでしまった。大女将の作るちょっと気の利いた地物主体のつまみは、ホントおいしい。
ママにおいしいラーメン屋を教えてもらった。こちらも女性が一人でやっている「施文」という店。
醤油ラーメンは、ご覧の通りすっきり、あっさりの締めにはもってこいの味。山芋が散りばめられ、これがシャキシャキと食感よろしく、おいしいラーメンであった。
翌日は、男鹿方面へ、普通じゃつまらないので、八郎潟を抜けて行くことに。私が中学生くらいまでの地図には、ここは大きな湖のような「潟」だった。その後、干拓されて巨大な田園地帯となった。
そのはずれには、大潟村の役場や町、商業地まである。道は延々真っ直ぐで驚くべき場所であった。
途中、吹き荒れる日本海をパチリ。
これから冬は、さらに厳しい演歌の世界に満ちるであろう。
夏の穏やかな海とは大違い。
秋田市内は、ロードサイド店舗が立ち並び、交通の激しい、普通の賑やかな街。「秋田市場」にて食事はもちろん「いなにわ饂飩」。
これまた優しい出汁と、細いうどんがとてつもなく美味しい。
欲張りにも、ミニ海鮮丼がついていて、こちらの具は、一切れ一切れが味が濃い。スーパーの刺身とちがう(あたりまえか!)
秋田は、ラーメン屋が多い。ラーメン店の店舗密度は日本有数らしい。特に内陸部に、おいしいラーメンがたくさんある。焼きそばもあるし、麺王国なのだ。
頑張れ、秋田。頑張れ、能代。
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