岐阜 ニ文字屋
岐阜でうなぎ。
江戸の時代から続く老舗「ニ文字屋」へ。
建物は建具は更新されているものの、旧来のままという。
落ち着きある店内でいただく「うなぎ」は、何ものにも替え難い。
東は、背開きで、一度蒸したものを焼く。これは、関東は武士の世界だから、切腹のイメージを嫌ってのことともいうらしい。
西は、腹開きで、タレをつけながらそのまま焼く。
この方が、ワタを取りやすいという。
この東西の境目は、静岡の浜松あたりであろうか。どちらの焼きも混在している。
私は関東人だから、箸ですぅっと切れてしまうくらいに柔らかいうなぎばかりを食べていた。
うなぎは、柔らかく濃厚な味がイメージ。
社会人になって、福岡で初めてうなぎを食べたとき驚いた。
硬いし、箸で切れないのだ。
でもその肉が、川魚としてのうなぎを意識させることに気付いた。
さらに名古屋や大阪でも盛んに食べるようになり、東西共に、うなぎ本来のおいしい食べ方だと実感するに至っている。
こちらのうなぎは、焼き加減といいタレの程よい濃さといい、ご飯とのマッチングといい、かなりのものと感じた。
パリっと香ばしい歯ごたえの次にくるのは、ホクホクの肉。
おいしいものは、人を無口にするが、この店は本当に静かに皆さん召し上がっている。
「ニ文字屋」 岐阜市加納本町2-17
TEL:058-271-7843
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