2010年5月28日 (金)

「三枡」 下関市

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かなり前のことを記事にします。
今年1月のこと。
下関の名居酒屋「三枡」であります。
エントランスからして徐々に盛り上がるこの雰囲気。
それにウキウキとする間もなく、入口は寂しく店の奥の様子がさっぱりわからず不安になる。
でもですよ、通路の奥はお客さんで一杯。
さらにでも、みなさん静かに居酒屋を楽しんでる地元の方々。
まことに麗しい光景に、気後れするどころか、いきなり溶け込んでしまいましたよ。

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関東では味わえない、「エイ」と「フカ」のお刺身。
ほんとかな??
でも、食感は乾燥した日頃のツマミの原型と思わせるもの。
なんだか、食べるごとにうま味が出てきて飽きがこない。
そして安いときたもんだ!
 酢味噌や辛子醤油でいただくとまた美味なり。

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低カロリーのスグレものでした。

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下関といえば、フグ。
いや、フクですな。
この日は遅かったので、刺身がなく、やむなく「ふぐ皮」の湯引き。
これに柚子をひと絞りしていただく。
クセのない淡泊な味わいに、絶妙の歯ごたえ。
酒がどんどん進む。


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お酒は、県内日本海側の「菊川」。
すっきり、キレがあって魚に合うお酒。
そう、長州のお酒です。

人情味豊かな女将さんが、萩の出だそうです。
ご主人が亡くなり、そのお店を継いで名居酒屋を育てあげました。
気配り豊かな、すてきな女将さん。

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てっちり。
わたしは我慢して、お客さんに。
こうして出てくるだしと野菜の滋味は、ほんと素晴らしい。
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おふくろの味~ほんわかとした、ふろふきダイコン。

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はたはた。

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いか。
え? これ、イカですよ。
「ちいちいイカ」って言うそうです。

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タコじゃなくて、イカっす。
山葵で普通に食べて美味しい、間抜けなイカでしたよ。

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数分いるだけで、よそ者の私が、地元民に馴染んでしまう。
これぞ、居酒屋の真髄。
願わくば、いつもこの店に行きたい。
そんな思いを抱くのは地方の名居酒屋ばかり。
東京はどんどんつまらなくなるし、東京の老舗は高くなり、かつ世代の循環に悩んでいる。

下関駅周辺は、電車が着くときだけ、一瞬賑やか。
あとはP店が深夜城のよう。
九州の経済圏にもある、当地。
みなさん、素通りしないで、夜には素晴らしい居酒屋ライフを刻んでみたらいかがでしょうか。

 「三枡」 山口県下関市竹崎町2-13-11 三枡ビル

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