2011年3月 3日 (木)

「いかの墨」 新潟市

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新潟で一杯。
コンサートのあと、お連れいただきました。
「いかの墨」というおしゃれな店。
一瞬、高級感ただよいますが、そんなでもない。
もちろんお高いメニューを選んだら、それなりになっちまいますが、普通に新潟を楽しみ、飲んで食べればそんなじゃない。

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お通しは、この中からひとりひとつを選んで、手元で炭火焼に。

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わたくしは、「つぶ」をいただきましたよ。
貝の甘さと香ばしさがなんともいえません。
まずはビールが、こんなにおいしくいただけるなんて!

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旬の盛りもそろそろ。
そんなときの白子。
あぁ、もうやめて・・・・。
それにしても美しいですな。

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栃尾の油揚げ。
わたしの大好物。
生姜とおろしと葱をまぶして、醤油をサッとかけていただきます。

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日本酒は、鮎正宗。
キレのいい最高にうまい酒。
お連れいただいた地元の方に教えてもらった。
新潟の著名各種ブランド酒より、はるかに味わいに富んだ美酒でした。

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お刺身は、お勧めの中からチョイス。
手前から高級魚の「のどぐろ」。
奥は、旬の「かんぶり」。

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のどぐろは、ちょっと間をおいたら白身ならではの濃厚な味わいとさっぱり感が際立ったように感じた。
出てきてすぐは、ちょっとピンとこない味。
不思議なものです。

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こちらはどう食べても濃厚な味わいのブリ。
大きくて、大口開けなければ、お口に入りません。
ふたつ折りにして、間に、すったばかりの山葵をはさんで、醤油をちょろっと付けて食べるんですよ。
あぁ、こりゃもう至福の瞬間ですな。
そのあと、日本酒を注ぎ込む・・・・。

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冬菜のおひたし。
新潟の名品のひとつ。
市内近郊の女池で採れる希少な菜っ葉。
イメージとしては小松菜。
甘くて、しゃっきりとした歯ごたえ。
新潟の酒に、これまたバッチリ合います。

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地物、するめいかの天ぷら。
甘いんだこれ。
ビールやウィスキーにも最適。
ボリューミーな一品でございました。

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最後は、ちょっと趣向を変えてベーコン。
県内産。
少なめの塩気がとてもうれしく、上品なお肉のようでございました。

お酒は各種、相当飲みました。
ふだんは予約で一杯にお店のようです。

まだまだ食べたいものがたくさんありましたねぇ


「いかの墨」  新潟市中央区東大通1-5-24 まるよし第8ビル1棟



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2009年3月25日 (水)

「青島ラーメン」 新潟市

Aoshima_ramen1_2 新潟ラーメンという名称で、マルチャンから発売されてたり、新潟のスーパーなどで売っている新潟ラーメン。
そのいずれも、醤油ベーズに、生姜風味のさっぱり感とあっさり感がある味。

そのご本家ともいえるのが、青島ラーメン(青島食堂)なのであります。
長岡が本拠で、新潟市にも数店出店し、いまや新潟のラーメンといえばこちら、青島ラーメンなんだ。

Aoshima_ramen2 今回は、新潟市へのコンサート通いでもあったから、全国有数の素晴らしい音楽ホール「りゅとぴあ」至近にある「東堀店」へ。
見た目、濃い口醤油系だが、スープを一口すすると、必ずしも見た目通りじゃない。
鶏がらのあっさり感の方が、生姜の風味もまして強く感じる。
シコシコの麺も手伝って、味わい深い強めの鶏がら醤油ラーメン生姜風味。

ああ、おいしい。
いまここにあったら、2杯は食べれる。でも、新潟の寒空の元にすするのが一番いい。
ともかくうまい。遅くまでやってないから、飲んだあと〆には使えないのが無念。

 「青島ラーメン」 東堀店 新潟市中央区東堀通1-495

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2009年3月23日 (月)

「とんかつ太郎」 新潟市

2 これ、カツ丼。
新潟では、これカツ丼。
新潟では、ごく普通だったカツ丼。
毎度おもろい大阪に偏重しすぎの感あるが、いつも意外な県民の真実を楽しませてくれる「県民ショー」の新潟バージョンで紹介された。
出演者が、全員、「何これ!うまいうまい・・・」とぱくついたカツ丼。

3 わたしも食べたい!
念じること数日。
新潟在の友人からのご招待で、その夢は実現した。
そして、この山盛りカツを目の前にすることができた。
あー、もう。肉好きとしては、堪らん。

1 私は、せっかくだからと、ヒレを選んだら、肉の枚数が少ないじゃん。
肉を薄く叩き、カラっと揚げて、タレをさらっと潜らせたカツ。
新潟ならでは、うまい白飯の上で重ね合される。

4 ちょいとかじってみます。
ともかく、ともかく、いやぁ、ともかく、うまい!!!!
とてつもなくウマイったらない。
肉のうまさも味わいつつ、決してもたれないさっぱり感がある。
いくらでも食べれちゃう。
飲んだあとの〆に、ラーメンじゃなくて、このカツ丼でもOK。
福井、駒ヶ根、会津若松のそれとも異なる、うまーい一品でございました。

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あー、また食べたいよう。

 「とんかつ太郎」  新潟市中央区古町6-973

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2008年2月23日 (土)

長岡市 居酒屋「安兵衛」

1_6 居酒屋の楽しみ
日帰り出張でも、ちょいと一杯、その土地の地酒を地物を肴にいただくこと。
長岡駅前の大衆的な居酒屋「安兵衛」。
早くから飲めちゃう。

2_6 ま、ごく普通の三点盛り。

3_7 郷土料理「のっぺ汁」
この日は、冷たいままいただく。
暖かくても、冷たくてもおいしい。
サトイモ中心に野菜たっぷり。
鮭がまたいい。
味がしみこんだ、のっぺをちょびちょびつまみながら、飲む酒は最高。
酒は「吉乃川」

4_5 栃尾のあぶらあげ。
この肉厚のあぶらあげが、私は大好き。
厚揚げと違いジューシー感はないが、カリッと香ばしく、これまた酒に合う。
酒は、「〆張鶴」

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6_3 幻魚(げんぎょ)の干物。
糸魚川あたりで獲れるらしい。
もしかして、富山の「げんげ」と一緒かな?
バイトのニイチャンに聞いてもわからないし。
この干物、相当に硬い。
酢醤油をつけてかみ締めるとなかなかに濃厚な味がしてくる。
これは、うまいが、尿酸値が高そうだ。雪国の保存食なのだろう。

富山の「げんげ」は、何度か食べた。汁もので味わうと、からだのコラーゲンのような透明プルプルが淡白で実にうまい。
これであったかいソウメンとあわせた、「げんげそうめん」が最高に暖まる一品だった。

  「安兵衛」  長岡市城内町2-1-7 ターミナルホテル地階

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2007年2月25日 (日)

新潟 「案山子」

Touna_oshitasi 新潟で一杯。高名なる繁華街「古町」を外して、市場の奥へいざなわれた。居酒屋「案山子」、いかにも地元風の店は、新潟の地のものが味わえる気取らない店だった。

「冬菜のおひたし」はほろ苦味の中に、菜の甘味があって、酒のあてに最適。辛子というところもいい。

Nanbanebi Ika_1 「のどぐろ」在庫切れは無念だったが、「南蛮海老」のプリプリと甘味には驚き。
「イカ」も甘い。何故甘いのか。というより、味が濃いのである。だから酒が旨い。

Setyubai_1 Hakaisan

そして酒は、「雪中梅」に「八海山」。
かなり飲んだものだから、他の酒は忘失・・・・。

雪のない新潟は、寂しいものがあったが、酒と肴は変わらず旨い。
でも通常でない冬は、新潟のおいしいものに影響を与えるのだろうか。

  おふくろの味「案山子」  新潟市東堀前通5番町423

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2006年10月 5日 (木)

ドヴォルザーク 交響曲第7番 バルビローリ

Barbirolli_dovrak 秋はブラームスがお似合いというけれど、しみじみドヴォルザークもいい。
一応、宿命の数9曲の交響曲があるけれど、前半の作品はどれも同じように聴こえてしまう。
ドヴォルザークはメロディー・メイカーだと思っているが、さすがに1~4番くらいまでは、旋律が耳に馴染まない。「新世界」と同じ作曲家に思えない。

5番以降になると、ボヘミア臭にドイツ的なカッチリしたまとまりの良さが加味され、聴き応えも充分に出てくる。
7番は、ロンドンのフィルハーモニー協会から委嘱されて作曲された作品だが、なかなか筆が進まず、ブラームスの3番を聴いたりして自信を付けながら完成したという。
当然にロンドンで初演されているが、次の8番の交響曲がボヘミア臭たっぷりなのに出版元の関係から「イギリス交響曲」と呼ばれていたのがおかしい以上に、こちらはロンドンとの関係や、よく言われるブラームスの亜流といったものを感じさせない。

情熱を秘めた意欲的なものを感じる一方、人懐こい郷愁に満ちた旋律も充分散りばめられている。
私が好きな楽章は、第2楽章。この美しくどこか哀愁のある楽章を聴いていると、見たことはないボヘミアの風光を感じる。のどかな秋の日本の野山に置き換えることも楽しい。
「あ~いいなぁ」と心から思ってしまう。

この素敵な楽章を、慈しむように歌って聴かせてくれるのが、「バルビローリとハレ管」の演奏。やや古い録音だが、アナログ的な温もりに満ちていて、ドヴォルザークの暗い情熱と優しい旋律を自然に味わえる。
7~9番の交響曲とセレナーデ、伝説曲の一部が収められた2枚組。

Komaganeimgp2667 先週出張した信州では、松本に宿泊し南の伊那・駒ヶ根まで足を伸ばした。
このあたりになると、岐阜・名古屋の方が近く、東海地区の経済圏も合わせ持っている。
駒ヶ根市は、「蕎麦」と「馬肉」と「ソースカツ丼」が名物。全く脈連の無い取り合わせだが、市内の老舗蕎麦屋「福寿美」でミニソースカツ丼のセットを食べた。こちらは、同じ長野県内でも更科系や戸隠に比べ、黒っぽく野趣にとんだ素朴な蕎麦だが、一口で蕎麦の香ばしさを味わうことができた。旨い。
Bakaukeimgp2959 そして、ソースカツ丼の旨さといったらない。ご飯にキャベツの千切りを敷き、その上に自家製の少し甘めのソースをくぐらせたカツが乗る。信州産の豚は香ばしくも、甘味を伴って猛烈に食欲を刺激する。これは、ほんとにおいしかった。
スナックの「ばかうけ」のソースカツ丼バージョンも地域限定商品で発見。

晩は松本にて、焼鳥で一杯。市内に住む大学時代の友人と15年ぶりくらいの再会で、多くは語らずとも通じあっている。しかし、お互い年をとったものだ。

秋のドヴォルザークは信州にぴったり。そして郷愁とともに戻れない若さも懐かしく思いおこさせてくれた。

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2006年6月11日 (日)

新潟にて

新潟を訪れたのは何年ぶりだろう。6~7年前に長岡や六日町で仕事があり、よく泊まって飲んだものだ。六日町は、まさに「八海山」の里で、ふらりと地元の酒屋に入ると、東京の半値くらいで手にはいり完全に味を覚えてしまった。雪深い真冬にも行き、二階以上に積もる積雪に圧倒された。

今回は、「三条」「刈羽」「長岡」を経て「新潟」泊。新潟に泊まるのは何と10年ぶり。
川と海の風情ある街、ここでおいしい魚で一杯やるのが何よりの楽しみ。
土地が広いこともあり、県内の郊外の流通施設は巨大だ。
Imgp4786 福井から参入のスーパーセンター「プラント」は日本の店舗の中でも一番巨大。イオンは複数テナントの集積だが、こちらは自社のみで3万坪以上はある。車がないと話にならないが、アメリカ産の業態だから週末大量購入に向いている。
 そして安い。アサヒの生発泡酒が6本で670円。魚沼産コシヒカリが5kg2790円。缶ジュースが1本80円・・・・、こんな感じ。 いいなぁ。

さていつものように、適度に仕事をこなし、ホテルにチェックインをして、繁華街のある「古町」周辺へ繰り出す。
東西の細い路地が数本あって、いずれも趣きが異なり、料亭や割烹もいい雰囲気にある。
一人では、なかなか気がひけるので、こういうときは寿司屋に限る。
Imgp5075 つまみの刺身でまずビールを、そして本格的に日本酒を飲るわけだ。
今回は「鶴亀」「鶴の友」「〆張鶴」「吉乃川」と名前だけでもたまらない酒を次々に飲んだ。もうどうしていいかわかるけど、わからない。
新潟独特のすっきりとした辛口酒は、魚にほんとに合う。
「キス」の握り。相模湾で育った私は磯釣りで「キス」は始終世話になったが、天ぷらかフライが普通だ。新潟では刺身や寿司にするという。
この淡白ながらもほのかな脂ののった白身は、近海の味が凝縮されている。
Imgp5074_1 「のっぺ」は白だしに野菜や鮭を細かく切って煮込んだもの。
これがいける。いろんなバージョンがあるらしいが、こちらは見るも美しく、上品な味であった。

腹も満ちて、10年前にふらりと入った店を、当時のマッチをたよりに訪問。まだ、ありました。でもママはそっくり10年、こちらも10年・・・・。
寂しいような、うれしいような、の一晩は、同世代同士のボヤキで楽しく暮れていった。

翌日は、目移りするようなワンカップを数本購入し、帰路についた。
あまりに重いので、まだ明るい新幹線内で「八海山」を空けてしまった。

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