アバドが2回録音したベートーヴェン全集。1度目はウィーンフィルの魅力も充分。ジャケットは「グスタフ・クリムト」の「ベートーヴェン・フリーズ」を使用した美しいシリーズ。1989年に唯一ウィーンを訪れたおりに、この絵のある「分離派協会(ゼセッション)」に行った。絵の壮大さと、絢爛さに圧倒された。
交響曲第3番「英雄」&「コリオラン」序曲 73年に日本で「英雄」を演奏したコンビとは別人のような説得力。でも来日時は、若さがにじみ出た、一方でウィーンフィルが実力を存分に出した演奏だった。