アバドが2回録音したベートーヴェン全集。1度目はウィーンフィルの魅力も充分。ジャケットは「グスタフ・クリムト」の「ベートーヴェン・フリーズ」を使用した美しいシリーズ。1989年に唯一ウィーンを訪れたおりに、この絵のある「分離派協会(ゼセッション)」に行った。絵の壮大さと、絢爛さに圧倒された。
ベルリン・フィルとの新全集。ベーレンライター版を用いた意欲作。今は当たり前だが、ベルリン・フィルでこれを成し遂げたことが快挙。さらに映像版も後に残したが、さらに進化した透徹感あふれる演奏になった。