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2005年11月23日 (水)

ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団①

Imgp0889a お気に入り指揮者のひとり、ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団を聴く。サントリーホールのエントランスはグリーンと白のクリスマス・イルミネーションでとても美しく、コンサートへの期待が高まります。ブロンフマンを独奏にチャイコフスキーのピアノ協奏曲と幻想交響曲のプログラム。人気曲とあって、完売の満席状態でサントリーホールは開始前から熱い雰囲気が漂っている。

おもむろに、のそのそと登場のブロンフマン。さりげなく弾き始めながら、実にすごい技巧で、見た目はモッサリ、鍵盤に向かうと怒涛のような指使いでバリバリと弾きまくるのであります。

しかし素晴らしかったのは2楽章で、叙情的な表現と、速く楽しいパッセージとの対比がオケの絶妙なツケとともに実に素敵だった。最後はもの凄いアッチェランドで大盛り上がり大会でありました。ほんとにいい曲だわ。 

アンコールはシューマンの「ウィーンの謝肉祭の道化」から間奏曲をサラっと弾いたと思ったら、ショパンの「革命エチュード」を事もなげに弾いてくれました。すんごい人だぜ。

さてメインのヤンソンスの幻想。舞台は指揮者の左右にハープを配置し、ハープ協奏曲の様相。2楽章では実に効果的だったが、二人の奏者はここまでで引っ込んでしまった。ハープって2楽章だけしか使われてないのね。ベルリオーズのことだから全編に使っているかと思った、これ発見でした。肝心の演奏は引き込まれんばかりの名演で、指揮者とオケが一体となって狂気の表現というよりも、純音楽的な幻想を作り上げていました。もちろん聴かせ上手のヤンソンスのこと、ラストは強弱を巧みに付けてドキドキさせるようなクライマックスを築き、私は興奮の坩堝の中にはまりました。ブラボーが連呼されたことはいうまでもありません。

アンコールはベルリオーズの毒気を抜くように、ヤンソンスお得意のボッケリーニ「セレナード」がしつとりと演奏され、締めには予想通り「ラコッツィー行進曲」を持ってきて大団円となりました。

Jansons ヤンソンスの指揮ぶりは、音楽が体から溢れてきてしょうがないというような感じで、人を引き込む魅力のあるものです。オーケストラもヤンソンスの動きに夢中になって演奏している様子で、ルーティンにならない新鮮さが感じられました。こうした雰囲気は、昨年のコンセルトヘボウとの来日公演でも味わえたもので、オーケストラをうまく乗せて、自分もその上に乗っかって音楽を楽しんじゃってるっていう感じです。

 ちなみに、来年はまたコンセルトヘボウとやってきて「新世界」「春祭」「マーラー」などを聴かせてくれるそうです。毎年この二つの手兵が交互聴けるなんて素晴らしいじゃありませんか。来週もう一度、聴きにいきます。トリスタンとショスタコ5番ほかであります。ワクワクするぜ。

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コメント

西宮公演でのアンコール「ペールギュント」の後に楽員がまだ譜面を用意していたのですが、ヤンソンスは引き上げてしまいました。するとあれはおそらく「ラコッツィ」だったのですねぇ。うーん、聴きたかった。。。
来年もヤンソンス得意のプロで楽しみですね。

投稿: リベラ33 | 2005年11月23日 (水) 10時08分

初めまして 私も聴きました
チャイコのピアノ協奏曲が 怒涛の力 激しさを感じ・・興奮しました、良い演奏でした

後、幻想も鐘が、P席の後ろから聞こえ・・
初めての体験でした・・
28日も聴きに行きます。

投稿: miken_001 | 2005年11月27日 (日) 09時25分

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