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2005年11月20日 (日)

アバドのストラヴィンスキー

私の30年以上に渡るお気に入りで、常に私のクラシック音楽体験と共にあった指揮者「クラウディオ・アバド」。ついにこの指揮者について書きます。でも、あんまり身近に感じ、いつも聴いてきた感じがするので、かえって書くことないんだよね。今回は、初アバドということで、高校生時代に擦り切れるほど愛聴した「春の祭典」を始めとする、ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽を秋晴れの1日に久方ぶりに聴いたので、LPジャケットと共にご紹介します。

abbado_fire_bird abbado_petroshka abbdo_le_sacre_printmps 「火の鳥」(72年)、「ペトルーシュカ」(80年)、「春の祭典」(75年)、いづれも当時相思相愛の手兵、ロンドン交響楽団との演奏です。ジャケットはシンメトリックな図柄で統一されてましてこうして並べて見ると楽しいものです。「プルチネルラ」も同様のジャケットでした。当時DGは、バレンボイムのベルリオーズ・シリーズもこの作者によるジャケット仕様でしたよ。こういうシリーズものの録音が絶えて久しく、1枚1枚完成に向けて収集する喜びが失われてしまいました。(アバドの鳥の羽のマーラー・シリーズも)

これらの演奏に共通して言えるのは、精緻な音楽造りと冷静さ。しなやかさと軽やかさ。全編にみなぎる歌。こんな感じでしょうか。印象的な部分は、「火の鳥」の「王女たちのロンド」の弱音の美しさと歌、「ペトルーシュカ」のクライマックスにおけるワクワクする高揚感、「春の祭典」の抜群の音感で立ち上がり良く変転してゆくスピード感。

ことさらの名演は、やはり「春祭」でしょう。テンポは速いが、メータのように高速道路をベンツで飛ばす感じではなく、フェラーリで軽快に走る感じです。弱音部分も例によってふんだんな歌で満ちており、以外やデフォルメされた打楽器や金管がよきアクセントとなっております。 当時シカゴ響と入れることもできたでしょうが、シカゴでは、鋭さは出てもこのような軽やかさはでなかったでしょう。

アバドの他のストラヴィンスキー、「カルタ遊び」「プルチネルラ」もアバド向きの作品なだけにスキップして飛翔するような感じの名演であります。

これらのストラヴィンスキーをクールに澄んだ秋空を眺めながら聴いていたら、何十年も若くなった気がしてきました。

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コメント

このジャケットは懐かしいですね。アバドのストラヴィンスキーも、バレンボイムの「幻想」も素晴らしいジャケットでした。演奏も素晴らしかったですね。
アバドのマーラーのジャケットもセンス良かったですし、カラヤンのブルックナーもカッコ良かったです。
そういえば、70年代のカラヤンのベートーヴェンの1枚ものは、番号を数字のオブジェで表現するジャケットでした。当時は手抜きジャケットと思いましたが、今思えば、斬新だったのかもしれません。
最近は、ジャケットを集めてゆく楽しみがなくなりました。寂しいです。

投稿: mozart1889 | 2005年11月23日 (水) 22時22分

まったく同感です。DG系は律儀な統一ジャケット、ついでに黄色い枠が格式を伝えているようでとても好きでした。

投稿: yokochan | 2005年11月23日 (水) 23時13分

アバド、いいですよね。
僕も大好きな指揮者です。
CDって集めても余り聴かないというか実演で聴くときの予復習ぐらいなんですが、おっしゃることはよくわかります。
クラシカジャパンってCS放送に加入してるんですが先日なんとアバドベルリンのベートーヴェンの交響曲全曲On airってのがあって録画だけしました。最近の病後の演奏みたいでこれから聴いてみるのが楽しみです。

投稿: Cypress | 2005年11月26日 (土) 11時39分

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