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2005年12月10日 (土)

カラヤンのブルックナー4番

昨晩に続き、ブルックナーを聴きたい気分のため、カラヤンとベルリン・フィルの4番のEMI旧盤を購入から1年目でようやく取り出した。mozart1889さんのブロムシュテットの4番の試聴記を拝見し、大いに同感しました。そして激しくブロムシュテットの4番が聴きたくなってきた。その渇を補おうと、このCDを取り出したのであります。

karajan_burckner4 私は、カラヤンをワーグナーとシュトラウスとチャイコフスキーを除いてあまり聴かないが、(なぁーんだ、結構聴いてる)ブルックナーとの出会いがこの演奏だったのであります。7番との3枚組のレコードが、チャイコフスキーやモーツァルトの後期交響曲やトリスタンなどと同時期にEMIから発売されました。中学生だった私がそんな高価なレコードが買える訳もなく、FMをエアチェックして初めて体験するブルックナーを繰り返し聴いたものです。

その後、多くのブルックナーを聴くうちに、このカラヤン盤とはすっかりご無沙汰してました。 ここに久しぶりに聴いてみると、実に美しい。もちろん、ブロムシュテットとドレスデンの美しさとは、まったく違う。厳選素材を用いて、磨きあげられた美しさ、とでも言おうか。当時の録音場所だったイエス・キリスト教会の響きが、それに環をかけて美しい。しかし、これでいいのだろうか?という気持ちも否めない。金管が嵩にかかったように鳴り渡る。ピチカートも一音一音が感覚的。3楽章の馬上の狩人たちはピカピカに光る甲冑を着けているかのよう。深い森は整然と植栽されたかのよう・・・。

でも、この耳の心地よさはどうだろう。きれいすぎてコワイ。聴き進むうちに、こちらの耳まで洗練されてきたようだ。何だか気持ちがよい。終楽章の完璧な合奏力を前にもうお手上げ、夢中にさせられて、かくして、カラヤン・マジックにはまってしまうのでありました。

どうしてくれるんだ。だからカラヤンは嫌いなの。憎いあのヒト。

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コメント

おはようございます。
カラヤン、ボクは好きです^^。昔は嫌いでしたが、今は好きです。時がたつにつれて、好きになりました。いろいろな面で、大した指揮者だったんだなぁと思います。
カラヤンの「ロマンティック」は新しい方、DG盤で聴いています。例によってレガートの多い、流麗でなめらかなブルックナーなんですが(だから、初めは「こんなのブルックナーじゃないよな」と思っていたんですが)、終盤になるともう麻薬のように効いてきて、惚れ惚れします。
オケもメチャクチャに巧いんです。
何となく、カラヤンに騙されてしまったような感もあるんですが、やはりスゴイなと思います。

投稿: mozart1889 | 2005年12月12日 (月) 09時08分

このディスク、宇野功芳さんの御著書『モーツァルトとブルックナー』の、ブルックナーの演奏家たちなる章で、ボロくそでしたね(笑)。でも、東芝音工のEAA-80000番台の1枚カッティングのLP、時折取り出して、楽しんでますよ🖤

投稿: 覆面吾郎 | 2019年10月21日 (月) 09時51分

記事にありますが、中学生のときの初ブルックナーが、このカラヤン盤だったのです。
カセットテープに録音したものですが、初出のときは、7番と合わせての3枚組。
今聴いても、ベルリンフィルの当時のゴージャスな金管にうなります!

投稿: yokochan | 2019年10月25日 (金) 08時24分

Warner、ユニヴァーサルのバジェット盤セット攻勢で、帝王の音源も手頃な出費で気軽に楽しめるようになりました。不謹慎なコメントでございますけれども、小舅めいた老人文筆家が順繰りに天に召され、のびのびとスピーカーの前に座れるように、なりました次第です(笑)。

投稿: 覆面吾郎 | 2019年10月25日 (金) 13時19分

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