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2006年2月 4日 (土)

モーツァルト「ポストホルン・セレナード」 ベーム指揮

モーツァルトのポストホルン・セレナードを聴く。この曲に関しては、ベームとベルリン・フィルが一番だ。昨夜、大阪アインザッツでマスターと共感したばかり。そこで聴かせてもらったヘンシェンとアムステルダム・フィルの演奏も管の国オランダらしく美しい演奏で驚き。

Posthorn_bohm 帰宅後、どうしても聴きたくて、ベーム盤を取り出した。やはりイイ。
手持ちのCDジャケットは陳腐だが、高校生の時に買ったレコードジャケットは本当に美しく、このイメージを音楽にもダブらせ引きずってきた。

何といってもベームのかっちりした指揮が良い。
そして、セレナードといいながら、交響曲のような構成感豊かな曲だけに、枠組みをしっかりつけたベームの指揮のもと、ベルリン・フィルが実に堅実な音を聴かせる。
名手たちが思いのほか色彩豊かに歌いまくる。
ベルリン・フィルの管楽器の響きは、私は大好きで、ウィーンのそれとはまた違った美しさをもっている。特に、当時のツェラー、ゴールウェイ、コッホ、ライスター、ピースクといった主席がお互いを聴き合いながら、実にギャラントな雰囲気を響かせている。3・4楽章はもう、うっとりとしてしまう超名演である。
イエス・キリスト教会の響きの豊かな録音もすばらしい。

ウィーン・フィルだったら・・・と思わせない、モーツァルトの名演。
レヴァインが後年ウィーン・フィルと録音しているが、あまりにリアルであっけらかんとしている。指揮者の格の違いであろうし、デジタル録音の初期の頃の潤いのない録音がマイナスになっている。ベームともう一度残して欲しかった。

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コメント

昨日はありがとうございました。やはりいいですねぇ、このジャケット。私も学生の時に買いましたがこれは絶対に手離せません。当時のDGのジャケットは今とは大違いで美しいものが多かったですね。

投稿: einsatz | 2006年2月 5日 (日) 03時20分

そうですね。DGのシンボルとも言うべき黄色い部分が格調を感じさせてくれました。新世界レーベルも黄色い同じようなヤツで、今思うと、ソ連チックでした。

投稿: yokochan | 2006年2月 6日 (月) 23時43分

しばしば寄せてもらっていますが、コメントするのは初めてと思います。 よろしくお願い致します。
このセレナードいいですね。名曲です。
ベーム盤(LP)で初めて知り、第1楽章からもう大好きになりました。最後のプレストも溌剌颯爽として名演!
第6楽章のポストホルンは、終りの一番高い音が一寸かすれてますが、お愛嬌ですね。

投稿: | 2006年2月 7日 (火) 08時58分

コメントありがとうございます。ポストホルンのかすれをご指摘されるとは、さすがに良く聴き込んでらっしゃいますね。ベームとベルリンのセレナードは、ハフナーとグランパルティータもいいですよね。また、よろしくお願いします。

投稿: yokochan | 2006年2月 8日 (水) 00時56分

盤友がヴェーグのCDをくれました。素晴らしい演奏でした。
ベーム盤もよく聴きます。これもソリストがスゴイですね。ベームの指揮はガッチリとして安心感がありますしね。
TBさせていただきました。よろしくお願いします。

投稿: mozart1889 | 2006年2月21日 (火) 03時07分

こんばんは。ヴェーグのポストホルンは知りませんでした。すごい顔ぶれですね。さらに、録音の良さも言及されてますが、とても気になります。是非聴いてみたいです。

投稿: yokochan | 2006年2月21日 (火) 22時26分

ベーム盤のコメント、拝見しました。 全て同感です。
 私があの美しいジャケットに惹かれて買ったのは高校生の頃。青っぽい夜の庭園は映画『サウンドオブミュージック』のトラップ邸での夜会のようだなと思ったのを覚えています。
 当時、カラヤン+ベルリンフィル=邪、ベーム+ウィーンフィル=正、というイデオロギーのようなものがありました。
 モーツァルトの交響曲全集とこれら一連のセレナーデは、ベーム+ベルリンフィル。 どういう経緯でこれが実現したのかは分かりませんが、これは僥倖でしたね。
 第一楽章のシンフォニックな響きや3〜4楽章の陶然とする程の管楽器の美しさ・巧さ、終楽章のスッキリ爽やかなスピード感はベームには出せないもの。 これはカラヤンとベームの合作 〜 良いとこ取りしたようなもの。
 それにしても、一部の人が「この曲はセレナーデらしからぬ交響曲のように立派な曲」と言ったり、第3〜4楽章をカットして交響曲として演奏する・・・ 分かっちゃいないな、と思います。
 ついでに、レヴァイン+ウィーンフィルについて深みがないという趣旨のことを書いておられますが、これもその通りだなと思いました。 楽譜に書いてあることを、そのまま音にしているのですが・・・

投稿: 鴫沢 秋介 | 2018年12月 4日 (火) 07時36分

鴫沢 秋介さま、こんにちは、コメントありがとうございます。
あのジャケットとベームの演奏に同じ思いを抱かれてらっしゃる方のコメント、ほんとうにうれしいです。
カラヤンとしか録音ができなかった当時のベルリンフィルにあって、ベームだけは別格でしたね。
当時、ヴィオラ奏者として在籍していた土屋氏のインタビューを読んだことがありますが、楽団としては厳しいけれど、ともかく先生のように慕っていたベームに、ウィーンフィルとベートーヴェンを録音したあとに、うちとも是非録音してほしいと望んだそうです。
 ご指摘の通り、3,4楽章の美しさは、ほんとにまいってしまいます。
カラヤンでは、このような自然な「美しさ」はベルリンフィルから引き出せなかったのかもしれません。
レクイエムもベルリンで録音してほしかったですね。

投稿: yokochan | 2018年12月 6日 (木) 08時55分

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» シャンドール・ヴェーグのモーツァルト セレナード第9番「ポストホルン」 [クラシック音楽のひとりごと]
職場同僚の盤鬼が、またもダブリ買い。しめしめ。 ホンマ、ええやっちゃ(^-^)。 今度くれたのは、モーツァルトのセレナード第9番ニ長調K.320「ポストホルン」。 シャンドール・ヴェーグ指揮ザルツブルク・モーツアルテウム・カメラータ・アカデミカの演奏。1988年12月、ザルツブルクでの録音。フィリップス盤。 このCD、参加ソリストがスゴイ。オーボエにハインツ・ホリガー、フルートにオーレル・ニコレ、ファゴットにクラウス・トゥーネマン。豪華メンバー。 シャンドール・ヴェーグの指揮するモーツァルトは... [続きを読む]

受信: 2006年2月21日 (火) 03時04分

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