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2006年3月29日 (水)

トルステン・ケルル テノールアリア集

Hotel 第2東京タワーの計画が発表された。墨田区押上のあたりに世界一・610mのタワー計画で、言うまでもなく地上波TVのデジタル対応のためだが、またもや東京でのビッグ・プロジェクトだ。墨田・台東のあたりは都内でもやや開発の遅れているエリアだが、東京ばかりが何故?今回は東武鉄道が500億円を投じる。併せて同社は周辺に高層のツインタワーを建て、ショッピングモールも誘致し、浅草までのプロムナード的な遊歩道を計画しているらしい。鉄道も含めた大計画はおそらく2000億規模の事業であろう。何とも言いがたい大計画に商機を見出し喜ぶ向きも多いだろう。まだまだ続く、この一極集中は東京の良さを壊し、地方も崩壊させて行くように思えてならない。

Torsten_kerl 気分一新、ドイツの新鋭ヘルデン・テノールの「トルステン・ケルル」を聴く。数年前からその活躍は知られていて、バイロイトでも端役で出演していた。その彼が、昨年の新国の「マイスタージンガー」のヴァルターに出演するというので期待していたが、夫人の急病で来日が流れガッカリした。
このCDは、そのマイスタージンガーをはじめとする、ワーグナーの諸役を中心とするドイツオペラからのアリア集である。

その声は、ジャケットから想像されるような、明るく軽いイメージではなく、低域から中域にかけて充実した力強い声の持主で、やや暗め。しかし、この音域は美しく響かせていて、それをベースに高音をエイッとばかり張り上げる。やや一本調子に聴こえないでもないが、なかなかに新鮮なのだ。フロレスタン・ローングリン・ヴァルターは良い。声からしてジークムントがよさそうなので、今後に期待したい。しかし、このCDでもっとも素晴らしいのが「コルンゴルトの死の街」の1曲だ。この作品のスペシャリストとしてひっぱりだこなのだから、当たり前かもしれないが、音楽のもつ滴るような世紀末の響きが、見事に歌い出せれている。
 このCDの弱点は、アンゲーロフとスロヴァキア放送響の締まりのない伴奏だ。このレーベルは、若い歌手をいち早く起用し貴重なアリア集を廉価に発売してくれるのだが、伴奏がいつもこのコンビ!どうにかならないか?日本で飯森氏や若杉氏とやったほうが、はるかに良いのに。

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