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2006年5月25日 (木)

シューマン「詩人の恋」 ルネ・コロ

Kollo_schumann 昨日、天候をうらやんだら、今日は見事な五月晴れ。ここまで晴れると気持ちが良い。やれやれ、というところ。

シューマンの「歌の年」に書かれたハイネの詩による「詩人の恋」を聴く。
抒情派詩人の作に付けたシューマンの音楽は全く素晴らしく、シューベルトの水車小屋と同じく、恥ずかしいくらい青春している。
シューマンの方がかなり屈折していて、恋の悩みも複雑に感じる。

大学の第二外国語は「ドイツ語」を選んだが、文法の先生が音楽好きで、テキストとしてこの「詩人の恋」第1曲目「美しい5月に」を選んで、カセットで何度も聴かせながら詩を味あわせてくれたものだ。 
「Im wunderschonen Monat Mai」、この1曲目だけなら諳んじていて歌える。

           美しい五月になって すべての蕾がひらくときに、
           私の胸にも 恋がもえ出た

           美しい五月になって すべての鳥がうたうときに、
           私は胸にもえる思いを あのひとにうちあけた

           私の涙から とりどりの花が咲き出て、
           私の吐息は うぐいすの歌となる

           かわいい人よ 私を愛してくれるなら、
           その花をみんなおまえにあげよう
           そしておまえの窓辺で うくいすの歌を聞かせてあげよう。

こんな、こっぱずかしい歌々を、ルネ・コロは誠実に明るく歌ってくれる。
アオフ・ベーア青年を聴くか迷ったが、大好きなコロのCDをセットした。
一瞬、アレ、まるでマイスタージンガーのヴァルターの歌のように聴こえるが、馴れてくると輝かしさを一生懸命抑えながら、一語一語じっくりと歌っていることがよくわかる。
時おりヴァルターやジークフリートが顔をだすが、こんな「詩人の恋」もありだ。
 この作品のロマン性を高めている重要なピアノ伴奏は、名手「アーヴィン・ゲイジ」がつとめていて、ピアノ独白部分などため息がでるような演奏振りである。

願わくは、「美しい5月」が今日だけでないことを・・・。

 

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コメント

「こっぱずかしい歌々」仰るとおり!
これが日本語で歌われたならば、おろおろドキドキ赤面するに違いありません。
私はディースカウのを愛聴していますが、コロのも聴いてみたいですね。
「美しい五月に」。
全ての歌手に歌ってもらいたいものです。

投稿: 吉田 | 2006年5月26日 (金) 00時41分

こんにちは。日本人からはなかなか生まれてこない詩の内容ですよね。ディースカウはリーダークライスを持ってますが、エッシェンバッハとのものは是非聴いてみたいです。ありがとうございました。

投稿: yokochan | 2006年5月26日 (金) 12時30分

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