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2006年5月 9日 (火)

ブラームス 交響曲第2番 ハイティンク

Haitink_brahms2 ハイティンク3度目のブラームス全集は、2003年前後にロンドン交響楽団とのライブで録音された。このオケのLSO自主制作ライブである。
ハイティンクとロンドンのオーケストラといえば、当然ロンドン・フィルということになるが、最近は疎遠なのだろうか。
 ロンドン・フィルもハイティンクの時代の渋くくすんだ音から、テンシュテット、メスト、マズアと音が明るくニュートラルになったのではないかと感じる。
時期主席は、ロシア出身の「ユロフスキー」ということだから、どうなることやら。
そのどうなることやらは、本稿のロンドン響にも言える。コリン・デイヴィスという同郷人が守ったグローリアスな響きは、ゲルギエフを迎えることでどうなってしまうのだろうか?

ところで、このライブはこれまでの慎重なスタジオ録音にくらべ、勢いがある。一筆書きのような、達人の演奏ぶり、とでも言おうか。隅から隅までを知り尽くした指揮者が、比較的付き合いの浅いオーケストラを見事にドライブして、ブラームスらしい重厚かつ柔和な世界を築きあげている。テンポは心持速めで、表情は若々しささえ漂う。繰返しを省いているため、タイムの比較はできないが、実際テンポは速まっていると思う。ライブゆえのノリのなさる技であろうか。このあたりは、後続するベートーヴェンでも確かめてみたい。

このCDの欠点は、録音が生々しすぎるところで、音がイマイチといわれるLSOの本拠地バービカン・ホールのデッドな響きが作用している。もう少し潤いが欲しいところ。
このブラームスに次いで、ベートーヴェン全集も始まった。
こちらは、全く手付かずであるが、ジャケツトがヘンテコなので触手がもうひとつ伸びない。
どうせ、シカゴ響に行くんだったら、もう少し我慢して、シカゴでベートーヴェンをやってほしかったぞ。何だか、このブラームスもそうだが、ロンドン響が得をしたような、そんな感じのCDである。

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