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2006年5月 5日 (金)

ブラームス 交響曲第3番 ハイティンク

Haitink_brahms3 全集好きのハイティンクは、ブラームスを3回録音している。コンセルトヘボウ、ボストン、ロンドン響とであるが、熟成の度合いが年を経るにしたがって進行してはいるものの、不思議とロンドン響との最新ライブでは、一気呵成の若々しさも感じられ、それぞれのオーケストラの個性も相まって、3種ともに優れた全集となっている。

本日は、一番最初に録音されたコンセルトヘボウとの第3番を聴く。70年5月の録音。ハイティンクは41歳の若さだが、ご覧の通り風貌はあまり変わらず。
ここに聴かれるコンセルトヘボウの音は、ホールの心地よい響きと共に、本当にすばらしい。ヴァイオリン出身のハイティンクらしく、弦楽器の音色に非常に気を配っている様子がよくわかる。ことに弦が活躍する1楽章では思い切り歌わせていて聴いてて気持ちが良い。反面3楽章の旋律などは、もう少し表情があってもいいのではと思わせる。

ハイティンクはここでも生真面目で一生懸命だ。どこまでが、指揮者の個性なのか、オーケストラの持ち味なのかわからない。その後のコンセルトヘボウ=ハイティンクの長い結びつきにより、両者が熟成していったのだろう。そして、ハイティンクは他のオーケストラを指揮しても弦を主体とした重心の低い安定感ある響きを聴かせる。そうした音たちが、この若き頃の演奏からも聴き取れる。

Heitink_1 ブラームスの古典的な形式の中にも、ロマンティックな音楽が、誇張されず、素直に演奏されている。いい音楽である。

画像は、ハイティンク69年頃の、レコードカタログ。ブルックナーとマーラーばっかりなところが凄い。当時、そんなの聴く人いたのだろうか?
 ジャンドロンのチェロによるドヴォルザークやハイドンの交響曲なんて聴いてみたいものだ。
 

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コメント

ハイティンクのレコード、イイですね。ジャケットが懐かしいですね。ボクは結局買えませんでした。今はCDでこの全集を聴いています。
飾り気のない暖かいブラームスですが、少し若さが出てしまっているところもありますね。
後年のハイティンクの巨匠ぶりを知ってしまうと、これはこれで、懐かしく感じられます。
貴重な画像を拝見できました。有り難うございました。

投稿: mozart1889 | 2006年5月 6日 (土) 05時24分

こんばんは。今振り返って聴いてみると確かに若いですね。でも、コンセルトヘボウの魅力は大きいですし、このオケがハイティンクを選んだのも正解だと、今が証明してますね。どうも古いものが好きで困ります。

投稿: yokochan | 2006年5月 6日 (土) 23時45分

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