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2006年6月14日 (水)

ラヴェル「優雅で感傷的なワルツ」「ラ・ヴァルス」 アンセルメ

Ansermet_ravel ラヴェルのワルツを2曲。活字にして眺めても美しい「優雅で感傷的なワルツ」と「ラ・ヴァルス」は対をなした作品と思う。
8つのシューベルトを意識したのワルツからなる「優雅で・・・」、ウィンナ・ワルツのオマージュである「ラ・ヴァルス」。
1975年の生誕100年は、ラヴェルが盛んに演奏・録音された。小沢がボストンと全集を録音し、日本でもサンフランシスコ響や新日フィルと演奏会で取り上げていた。当時新日の会員になっていて、武満の「カトレーン」初演とラヴェルのプログラムを聴いた。そこで取り上げられたのが、この2曲で、拍手を入れず(小沢が制止した)に連続して演奏され、このワルツ2曲の関連付けが見事なまでに浮き彫りにされた。

出だしは、無骨な印象を与える「優雅で・・」だが、続くワルツはモデラートで、文字通り優雅に優しく繰り広げられる。盛上りにも欠けていないが、最後は宴を終えた憂愁さを感じさせながら曲を終える。
 続いて、もやもやとした雰囲気から、ワルツが組成されていき、遂に光彩陸離たる眩い円舞曲が高鳴る。華やかに高鳴り、ポルタメントも効かせながら盛上り、クライマックスを築き忽然と終結する・・・。

1883年生まれ(ワーグナー没年!!)のアンセルメは、ラヴェルとも親交あり、直伝の演奏。スイス・ロマンドとの黄金コンビは、今聴いてもクールで洒脱。ちょっとひなびた、管楽器の響きに味がある。フランスのオケとも違う独特のサウンドだ。
現在の水準からするとラフな部分もあるが、おいしいラヴェル・サウンドが堪能できる。
アンセルメ=スイス・ロマンド=ロンドン・レコード、こんな図式が思い浮かぶ。

古い中年おやじの思い出ばなしである。

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