チャイコフスキー 交響曲第4番 バレンボイム
チャイコフスキーも久しぶりにちゃんと聴くといいもんだ。
なんだかんだで、好きなのだから。
今日は変わりダネの演奏で、バレンボイムがニューヨーク・フィルを振った4番の交響曲を。
バレンボイムがピアニストから本格的な指揮者になるまでは、イギリス室内管でモーツァルトあたりでじっくり練習しながら、大きな編成のものにチャレンジしていった。70年代に入ると、ロンドンのオケやアメリカのメジャーを振り始め、EMIからDGに鞍がえしたのもその頃。その狭間に、CBSに録音したのがこの1枚。
今では考えられないNYPOとの共演。1971年の録音である。
ちょうどその頃、日本にイギリス室内管とやってきた。
その画像がコレ。
もじゃもじゃ頭に、自信たっぷりの反り返った演奏ぶり。
同時にN響に客演し、今日のチャイコ4番を中心とするプログラムを振ってみせた。ズッカーマンとのメンデルゾーンもやったように記憶する。
テレビで見てたが、今でも思い出す力瘤のはいった指揮。拳を下に向けエイッとばかりに決める姿は頼もしかった。現在の薄毛の円熟した姿とは似つかない。
演奏は、ほぼ上記の印象のとおり。開放的なオケだから、結構野放図に鳴ってしまうが、時おり巧く押さえ込んでカラヤンばりの抑制の効いた上手な演奏となっている。
注目の終楽章のコーダは、極端なアッチェランドはかけずに、じっくりとした盛上げになっていて好ましい。オケの明るさも良いところだが、若きバレンボイム君、もう少し若気の至りがあってもよかったのでは?
しかし、バレンボイムの貴重な録音であることは確か。若い頃から大人びたもじゃもじゃ君だったのである。
先日、秋田の大舘の居酒屋で食べた「馬刺し」。比内地鶏の産地ながら、ちょっと足を伸ばせば、青森。下北の岩手寄り南部は馬の産地だ。
程よい肉感と脂身のサシが微妙に美味い。ニンニク生姜でいただく。
大舘の地酒「北鹿」のシャープな味との相性は抜群だった。
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