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2006年9月22日 (金)

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」・第4番「イタリア」 アバド

Abbado_menderrsson_1 涼しさが日に日に増してきて、ますます酒も旨いし、音楽も耳によろしい。
食事で発泡酒(ビールは家では飲めません)と芋焼酎をさんざん飲んだのに、音楽と共にシングル・モルトのスコッチをロックでチビチビ飲っている。

今晩は、快活でロマン溢れるメンデルスゾーンの定番交響曲をふたつ。

クラウディオ・アバド34歳の若き日の録音。1967年ロンドン・キングスウェイホールでのデッカ原盤。
音楽を聴き始めたころから、「レコード芸術」はバイブルだった。ついでに当時は「ステレオ芸術」なんてオーディオとクラシック音楽の融合本もあった。そしてFM誌はFMファンだ。
レコ芸も古いところは切り抜いたりしてしまった。今考えるとなんともったいない。

そんなひとつが、毎号巻末を飾っていた「ロンドン・レコード」の広告。
1971年の号で、300円ですよ。音楽メディアはむちゃくちゃ安くなってしまったけど、雑誌はその逆である。

広告にあるように、「アバドはアバード」だったし、「天才」扱いされていた。
天才なんて音楽家に対して、今はめったに使わない言語だろう。
クルー・カットのアバドの若さも印象的だが、風景写真を用いた見開きジャケットが美しい。

アバドが世界的な注目を浴びたのは、1965年のザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを振っての「復活」であることは有名だが、66年にはウィーン・フィルとベートーヴェン、ロンドン響とプロコフィエフ、67年には当録音やベルリン・フィルとのブラームス。68年にはスカラ座の音楽監督に就任するという、30台で破竹のキャリアを築いていった。

伸びやかで若やいだ表情が横溢するこのメンデルスゾーンは、均整の取れた美しい絵画のようだ。ハイティンクやサヴァリッシュのような陰りを帯びた抒情はないが、これからどんどん前向きにすすんで行こうという快活な明るさに満ちていて、聴く側もなんだか気持ちが
よくなってくる。
ロンドン響は当時、ケルテスやショルティらに鍛えられ最高のコンディションにあったオケで、後々アバドと個性豊な名演を残して行くのも納得できる。

1971年のレコ芸か・・・、万博は終わったけど、翌年には札幌オリンピックが控えていた。
「トワ・エ・モワ」の「虹と雪のバラード」なんてのを思い出してしまった。懐かしい~。

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コメント

レコ芸にFMファン、今は読まなくなってしまいました。ステ芸は懐かしいです。クラシック音楽を聴き始めた頃によく読みました。僕はオーディオからクラシック音楽に入門しましたので、ステ芸が合っていたんです(レコ芸は入門者には難しすぎました)。間もなく廃刊になってしまったのは惜しかったですね。
トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」は名曲ですね。大好きです。芥川澄夫さんは、当地西条高校の出身なんです。素敵なデュエットですね。今も時々西条で公演があります。

投稿: mozart1889 | 2006年9月23日 (土) 04時28分

こんばんは、FMファンもかなり前に一般誌としては廃刊になってしまいました。レコ芸と音友、その他数誌のみが生き残るだけで寂しい限りであります。

<芥川澄夫さんは、当地西条高校の出身なんです。>そうだったんですか。てっきり北の方の方々と思ってました。いまだにあの清潔なデュオが聴けるなんて羨ましいです。

投稿: yokochan | 2006年9月23日 (土) 23時44分

yokochanさん、おはようございます。
若きアバドの「イタリア」、TBさせていただきました。スカッとした名演、若い指揮者の前向きな気分が横溢する好演ですね。
僕のレコードは1981年発売、日本でロンドン・レコードが設立された(キングから分かれた)ときの記念廉価盤です。

投稿: mozart1889 | 2007年7月 1日 (日) 03時49分

mozart1889さん、こんにちは。
レコードでは、3番4番がきっちりA面B面に収められていました。
ご指摘のレコードは私も持ってます。確か1800円でしたが、デッカの本格的な録音が大量に廉価盤となったものですから、かなり購入しました。
でもすぐにCD時代に突入してしまった訳ですが・・・・。
30台のアバドは破竹のキャリアの出発点としてまだまだ魅力的ですね。

投稿: yokochan | 2007年7月 1日 (日) 11時01分

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受信: 2007年7月 1日 (日) 03時45分

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