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2006年10月 1日 (日)

エルガー&ウォルトン ヴァイオリン・ソナタ マクアスラン

Ergar_walton_vm_sonata漫画は読まなくはないが、「何とかカンタービレ」とかいう作品は手にしたこともない。天邪鬼ではないが、人が騒ぐと醒めてしまう。
でもそこそこミーハーでありたい自分でもある。

その漫画に、エルガーのヴァイオリン・ソナタが登場してるなんて驚きだ。
行進曲や「朝の挨拶」以外はなかなか聴かれないし、このソナタ自体、やや晦渋な雰囲気もあるから、聴き込まないと取っ付きが悪いから。
正直、私も協奏曲は始終聴いても、このソナタはあまり取り出すことがない。
今回も、ウォルトンのソナタはどんなのだっけ?という思いで聴き始めたディスクなのだ。

久しぶりに聴いてみると、冒頭の情熱的な出だしから引き付けられてしまった。その情熱はエルガー独特の「高貴なる哀愁」にとってかわり、いつものエルガーらしい美しい旋律や、ちょっとした粋なフレーズのオン・パレードになっている。
とりわけ、ピチカートを取混ぜ、ピアノとともに独白のように淡々と進められ徐々に熱くなって行く第2楽章の美しさは素晴らしい。緩やかな終楽章の終わりのほうに、2楽章の旋律が回顧されるとき、感動は大きい。

ウォルトンのソナタは、憂愁に満ちたこれもまた美しい作品。
交響曲や劇音楽、映画音楽で早くに功を成し遂げたウォルトンが、48歳の充実期に書き上げた2楽章のソナタ。
たゆたうような、柔らかな雰囲気で始まる第1楽章から英国音楽テイスト万点。
変奏曲形式の第2楽章は、カッコいいウォルトン節が随所に聞かれる。
交響曲が気にいった方なら、まずお薦めしたい。

正確な読み方が不明だが、女流の「ローレイン・マクアスラン」はスコットランド生まれで、アメリカで「スターン」の元で学んだ人。ナクソスに録音の多い「マッジーニ四重奏団」の第1ヴァイオリン奏者でもある。
慎ましくも繊細な演奏振りが好ましい。ジャケットのイングリッシュ・ガーデンもよろしい。

Cosmosimgp2712 先週出張した、信州の路傍で見つけたコスモスの花。
淡い色の饗宴が何とも美しかった。

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