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2006年12月30日 (土)

ベートーヴェン 交響曲第9番 尾高忠明

Otaka_9 本日30日は、私の仕事納め。でもこんなわけのわからない節目は好きではない。明日は明日、昨日は昨日で、希望と後悔と反省は常に行なうべきだ。それを12月に集中して、しかも街中よってたかって年末モードになってしまう。これが面白くない。
すぐにいつもの明日が来るんだから、構えなくっても・・・・・・。

さぁ~て、そんな構えない普通の第9を見出した。

       S:佐々木典子    Ms:重松みか
       T:星 洋二      Br:佐野正一

      尾高忠明 指揮   札幌交響楽団
                  札幌放送合唱団・札幌アカデミー
                     (2002.12.26 札幌Kitara)

関東の辺境で札幌の第9を聴いてるヤツなんていないだろな?
こんな特殊バージョンが嬉しい。この秋、恒例の札響の東京公演で聴い、「マーラー第5」は素晴らしかった。「アダージョ」に関しては、昨晩のアバドのDVDより上かもしれない、とまで思った演奏だった。
その会場で、通常価格2300円の、自主制作CDが@1000円!!で売っていた。
即ゲット。

東京でのシテュエーションと地元での演奏環境は大きく異なるだろうが、この第9は終始、張りとツヤに満ちていて、浮ついたところもなく自然体である。
これを聴いて、札幌の響きなんて言うつもりは、さらさらないが、自分が馴れ親しんだ(飲んだくれた)街のオケが奏でる響き、ということになると、「おお、そうかい、そうかい。次はそう、それだね・・・・」な~んて、身びいきの聴き方になっちまう。

言っておきますが、この第9は普通に「いい演奏」なのである。
取り分けて、マジックな部分もあるわけでもなく、あたりまえのベートーヴェンがここにあります。
それが、このCDの特徴なのである。ここ数年、日本の地方オーケストラ(こんな表現事態ナンセンスだけど)が、技術的に大幅に躍進し、経済的背景があるオーケストラはさらに力をつけて躍進中である。
冬の札幌は、雪を前提とした暮らしの中での音楽鑑賞になってしまう。
12月終わりの頃の音楽ホール、「キタラ」は雪に覆われた素晴らしい環境に満たされる。
こんな中で演奏され、ライブ録音されたのが、この第9。

冬の寒さのなかに聴く、尾高・札響の第9は、クールで青白い炎に満ちた名演であった。

   

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コメント

年越しのバイロイト・ライヴは聴かなくなりましたが、第9は12月30日には必ず聴いてます。今年はシューリヒトでした。yokochanさん(ここではJUNじさんではないのですね)はKITARAで聴いたんですよね。いいなあ。札幌は遠いです。北海道のネット仲間は尾高=札響の演奏を誉めてました。

投稿: IANIS | 2006年12月31日 (日) 22時22分

こんばんは。シューリヒトの第9はまだ聴いたことがありません。
例のステレオ盤を購入しようとは思いつつ、今更第9もなぁ・・と躊躇してます。
このコンビは、日本のオケのなかでもかなりいいコンビだと思います。
KITARAは素晴らしいホールですが、歩いてススキノにいけちゃうので、後が大変です(笑)
来年もよろしくお願いします。

投稿: yokochan | 2006年12月31日 (日) 22時58分

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