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2006年12月24日 (日)

ワーグナー 「ヴェーゼンドンク」&「神々の黄昏」 エヴァンス&尾高

Sinkoku_tree_1 新国立劇場のツリー。
これもかなりデカかった。
ツリー好きの私には、これが今年のアカデミー・ツリー大賞かもしらん。
(なんじゃそれ)

Wagner_gotter_otaka 明日から、年末恒例のバイロイト放送が始まる。
のっけから、ティーレマンのリング。ところが、レコーダーが壊れ、修理中。
間に合いそうにない。無念。毎年記録しているのに。

今日は、バレンボイムのバイロイト・リングで前半活躍し、ライブCDも残した英国の「アン・エヴァンス」のソプラノと、われ等が「尾高忠明とBBCウェールズ響」との「ワーグナー」を聴く。

エヴァンスは、バレンボイムのCDではやや大味な歌いぶりで、後を継いだ「デボラ・ポラスキ」が急成長をしたこともあって、どこか地味な歌手だ。
でも、1994年「プロムス」のこのライブでは、完全な全力投球で迫真のブリュンヒルデが聞ける。「ヴェーゼンドンク歌曲集」においては、こまやかな歌唱が染み込むように聴く私に訴えかけてくる。こんな素晴らしい歌手だったんだ。

それ以上に、尾高氏の指揮が大変に素晴らしい。
この人のワーグナーは、かなり前に二期会の「タンホイザー」で聴いたきりだが、ソツのない演奏ながら細やかな心配りのある演奏に感心した。
その後、年末バイロイトのキャスターでワーグナーに対する熱情と造詣を確認し、FM放送で、リングの抜粋などを聴いたりして、密かに「コレはいいぞ!」と思っていた。
そして、このBBC・MusicのオマケCDを聴いて、私の波長にピタリと来るものを確信した。音楽の息遣いが、歌手の呼吸と見事に合っているし、ここでこういう風に鳴らして欲しいというところで、そのとおりに聴かせてくれるし、何よりも音楽が無理をせずに鳴っていて、自然で気持ちイイ。
最後の「救済の動機」なんてもう、最高の鳴らし方で、幾度聴いたかわからないこの場面に心から感動してしまった。
エルガーやラフマニノフがお得意なのも頷ける。

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コメント

yokochanさま

メリークリスマス~♪
私のブログに訪問、コメントまでありがとうございます。

尾高さんは、大学時代にチャイコの『悲愴』で協演したことがあります、大昔ですが~。
去年、大学時代の師匠(今年、あるオケストラを定年退職されたんですが)と協演したときに、飲み会の後での喫茶店で、「今、一番良い指揮者は誰ですか?」との私の問いかけに、「尾高さんやね」ってすぐさま言われました。上の記事を読ませていただいていて、そのことを思い出しました。

ヴァーグナーも良いみたいですね。
一度チェックしてみますね~
また覗かせていただきます。
今後も宜しくお願いいたします。
ミ(`w´)彡 

投稿: rudolf2006 | 2006年12月24日 (日) 23時10分

rudolf2006さま、こんばんは。そしてメリークリスマス!
コメントありがとうございます。
尾高さんは、童顔だからいつまでも若いと思っていたら、もう大ベテランなんですね。コメント拝見して、心強く思いました。
オペラの分野でも、もっと活躍して欲しい人であります。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: yokochan | 2006年12月25日 (月) 00時51分

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