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2006年12月25日 (月)

ガーシュイン 「ラプソディー・イン・ブルー」 バーンスタイン&プレヴィン

Umeda_unnder 大阪梅田の地下街にあるイルミネーション。去年より進化した。
ウィーンのムジークフェライン風で、ちょっと音楽的。なかなかイイ。
ここ数年のイルミネーションは、ブルーやグリーンが目立つ。
商業的に、購買意欲をそそる色はオレンジなどの暖色だが、こうしたブルー系は逆の効果を与える代わりに、安らぎや癒しを与える。
これもまた、時代の流れでしょうかね。

R2_w06_gross クリスマスの月曜、FMでは恒例のバイロイト音楽祭で「テーレマン・リング」の「ラインの黄金」が始まったし、TVでは「のだめカンタービレ」が最終回を迎えるダブルジレンマ。
でも大丈夫。ふふふ。手持ちのDVDマシンを夜中に総点検し、テレビはVHS録画、FMはハードディスクに同時録音できることが発見し、事なきを得た。
かくして、「ラインの黄金」と「のだめ」を聴いて、見るという両刀作戦が成功した。
それだけでも得した気分なのに、「ティーレマンのリング」は、いにしえの巨匠たちが、墓場からずんずんと蘇えってきたような、巨大なスタンスのワーグナーで、シビレた。

Gershwin_bernsteinワーグナーのかたわら見た 「のだめカンタービレ」最終は、満足の結末。
サントリーホールの照明の色が現実として実感できたクラシック・ファンも多いことだろう。コン・ミスだけが赤いドレスという有り得ない設定や、楽員登場中に照明を落とすのも有り得ない。がそんなことは度外視して、素晴らしいベートーヴェンによる終結を迎えた。

「のだめ」の郷里、福岡県大川市は、仕事で何度か訪れたことがある。
福岡でも、佐賀県寄り、ドラマでも千秋が佐賀県を激走するタクシーに驚いていた。
町中、川や水路が巡り、海の恵みも豊かな街。何故か「うどん」が美味かった。
家具の街でも有名で、「大川家具」とはこの大川市のはず。

Gershwin_previn そんな訳で、シテュエーションのリアルさ、面白さもこのドラマの秀逸なところ。
大川市の川の堤で、千秋がのだめを抱きしめる場面。携帯という小粋な小道具をうまく使いながら、すごく盛り上がった。
この場面に、「ガーシュインのラプソディー・イン・ブルー」のサビの部分が鳴り渡った。いい。

この曲のこの部分は、もう、うん10年前、「ニッサン、ブルーバードSSS」のCMでも使われ、おかげで白いブルーバードSSSに乗ることになった。

ジャケットの素敵さも加味すると、「バーンスタインとロス・フィル」のDG盤と「プレヴィンとピッツバーグ」のPH盤が好きだ。
共に、ニューヨークとロンドンの旧盤も極めてよろしいが、オリジナル・ジャケットの美しさから、新盤を今晩は取り出してみた。ブロードウェイとハリウッド、ミュージカルと映画、ジャズの世界でも華を持った両指揮者兼作曲家兼ピアニスト。

ジャジーで即興的なバーンスタイン、キッチリとシンフォニックなプレヴィン、どちらも楽しく、例の美しい中間部もロマンテック。
音楽を楽しむ心、仲間、大事な人、夢・・・、私のようなオジサンにも、いろいろと垣間見させてくれた。飽和状態の音楽ビジネスへの指摘もあり、なかなかに良く考えられ、そして良く出来たドラマでした。めでたし・メデタシ。

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コメント

yokochanさん、おはようございます。
ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」、エントリーのバーンスタイン&プレヴィン盤は、僕も愛して止みません。バーンスタインはコロンビア響を振った旧盤も素晴らしかったです。でも、ジャケットは、こちらの方が上ですね。プレヴィン盤もジャケットのセンスが良いです。「のだめカンタービレ」での使用場面も素晴らしく、感動的な最終回でした。

なお、日産のブルはとてもイイ車です。名車です。「シルフィ」になってしまって、SSSがなくなってしまいましたが、それでもブルはよく走ります。お気に入りです。

投稿: mozart1889 | 2006年12月26日 (火) 10時53分

mozart1889さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。そして、この二つの洒落たガーシュイン演奏をお好みでらっしゃる由。すごく嬉しいです。
そして、ニッサン・ブルの愛好家とお聞きしてこれまた嬉しい。
国民カーですよね。SSSは、つぶれるくらい乗り回しました。

「のだめ」に代わる家族で見るドラマを探さなくてはなりませぬ。

投稿: yokochan | 2006年12月26日 (火) 23時02分

 ラプソディ・イン・ブルーにはレニーやプレヴィンが使っている、ガーシュインの死後にグローフェがオーケストレーションなどに大幅に手を加えた大管弦楽版と、1924年に初演されたときのままの小編成のオケの慎ましい版とがあります。yokochan様はやはりレニーやプレヴィンが使っている大編成版のほうがお好きですか?私は初めて聴いたラプソディ・イン・ブルーがMTTがロスフィルを弾き振りした小編成版だったので、こちらの版のほうが好きです。実は私は小編成版イン・ブルーフリークスのようでMTTは新旧両盤ききましたし、カンゼルとシンシナティポップスのも聴きました。小編成版のマイベストはドノホーがピアノを弾き、ラトルがロンドンシンフォニエッタを指揮した演奏です。とにかくカッコイイ演奏です。米国の指揮者の演奏よりクールです。ラトルは大変な才人ですね。ラトル指揮のポーギーとべスのDVDでは私は不覚にも号泣してしまいました。レニーもプレヴィンもMTTもスラトキンもなぜか録音してくれない作品ですし。大編成版のベストはレニーの旧盤です。大編成版のイン・ブルーはラフマニノフの協奏曲に近く、初演されたときの小編成版は古典ジャズに近いと思います。

投稿: 越後のオックス | 2008年11月30日 (日) 20時03分

越後のオックスさま、毎度どうも。
この曲は、私の場合、常套的な版ばかりです。
残念ながら、オリジナルには縁遠いのです。
作曲者のピアノロールに、MMTが付けたレコードは聴いたことがあります。
こちらの分野は、ポギーとベスも含めて、もっと開拓の余地がある私です。
ラトルは、バーンスタインのオペラも含めて、アメリカのこれ系の音楽が大好きなのですね。
このあたりは、私の弱い部分でして、ご教示いただければ幸いです。ありがとうございました。

投稿: yokochan | 2008年11月30日 (日) 23時31分

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