シベリウス 交響曲第5番 バーンスタイン指揮
本日は、いきなりオフシーズンの野球の話。わが横浜ベイスターズが、まんまと 門倉のFA保障で、工藤を獲得させられる?ことに相成った。これには、あいた口が・・・・・。
田村の放出から始まって、やることなすことファンの思いから外れていく。
世渡り上手の工藤を将来コーチなどに留めおくことができるわけがなく、43歳という年齢を考えれば、もうあとがないのは、子供でもわかるわい。悲しいよ。
まあ、野球少年たちの前で、「君たち、横浜だけはやめとけよ」なんて、ファンや子供の心を傷つけるようなことを放言してしまう、門倉君の対価だからしょうがないか??
Gファン、工藤ファン、門倉ファンの方々、すんません。弱小貧乏球団ファンのボヤキです。
今日の「5番」は、シベリウス。(今日の5番って?)
シベリウスの交響曲は全部大好きだが、この5番が一番かも、いや4番もいいし、7番も、6番も・・・、やっぱり全部いい。
この5番は、7曲の中で一番明るく、牧歌的。前曲の暗く・内向的な作風とはうって変わって、自然を賛歌する大らかさに満ちている曲だ。
ベートーヴェンの5・6番、ブラームスの1・2番にも例えられる対比。
1914年の作曲だから、マーラーもすでに亡く、R・シュトラウスが活躍していた頃。
シベリウスを得意にしたバーンスタインは、晩年濃厚な芸風に到達したころ、ウィーン・フィルとシベリウスの再録音にチャレンジしたが、数曲を残し世を去ってしまった。
バーンスタインのシベ5番は、1975年ザルツブルクでロンドン響を指揮したライブをFM録音したものが強烈に印象に残っていて、まさにライブ感にあふれた大熱演だった。
第1楽章の終わりなど、猛烈なアッチェランドをかけて興奮させられた。
1987年にライブ録音されたこのウィーン盤は、全体にテンポが遅くなり、雄大なスケール感が増している。1楽章の終結部もそんなに煽ることなく、着実に進められいくため、録音の鮮明さもあって、こんな風に書かれていたんだ、とシベリウスのスコアの素晴らしさを認識できる。この楽章で、曖昧な雰囲気から、霧が徐々に晴れるように北欧の風景が輪郭を表わしていくさまも、実に生き生きとしていて、盛上げも堂々たるもの。
単純な楽想による2楽章は、ウィーン・フィルの管の美しさが味わえ、演奏の難しい終楽章は、冒頭のもやもやとした雰囲気を良く出しているし、それを吹き飛ばすような爽快で朗々としたコーダを迎える。このあたりのこのコンビの爽やかさは実に気持ち良い。
1番と2番では、粘液質すぎて、バーンスタインの個性が曲に勝った感があったが、この5番は曲の本質に迫った名演だ。
ウィーン・フィルのホルン群が実に素晴らしい。
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コメント
今日の5番、シベ5はいいですねぇ。僕はザンデルリンク盤が気に入っています。またエントリーしましょう。
なかなか実演で聴く機会の無いシベ5ですが、没後50周年の今年はどこかで聴けると期待です。
投稿: リベラ33 | 2007年1月10日 (水) 04時10分
こんにちは。シベリウスの交響曲は各々に個性があっていいですね。
第2番以外に私がシベリウスを知ったのは中年になってからですが、
その最初が5番でした。
バーンスタインの演奏は聴いたことがないですが、C・デイヴィス/
ボストン響でひどく感動した記事をTBさせてもらいました。
投稿: 丘 | 2007年1月10日 (水) 09時39分
リベラさん、こんばんは。ザンデルリンクのシベリウスも骨格がしっかりしていていいですね。是非エントリー下さい。
今年は没後50年ですか、シベリウスが好きとかいいながら、知りませんでした。シベ5は、かつてあの「サンタクロース」指揮者がヘルシンキ・フィルと来日したとき聴きました。素晴らしかったです。
悲しきワルツ、フィンランディアと、アンコール大会でした。
投稿: yokochan | 2007年1月10日 (水) 22時42分
丘さん、こんばんは。5番の初レコードは、デイヴィス盤です。
ムンクのジャケットが印象的で、ボストン響がいつになく、くすんで聴こえ録音もファンタステックでした。
このバーンスタイン盤は、ウィーンフィルとムジークフェラインの響きもかなりプラスに作用してます。TBありがとうございました。
投稿: yokochan | 2007年1月10日 (水) 22時47分