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2007年2月24日 (土)

ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」 カラヤン指揮

今週は長期に外出し、更新出来ず、ちょっと気分的に焦りました。
新潟から名古屋への出張は、東京から新幹線で雪なしの新潟。新潟空港から小型ジェットで、名古屋は小牧空港。繁栄の名駅から、新幹線で東京と、移動距離は少ないものの、本州の中ほどを一周する行動でした。

Setyubai

 新潟では、「IANISさんと再会し、地元の方しかわからない、酒場へご案内いただき、すっかり本場の酒を飲み尽くしてしまいました。
IANISさん、本当にお世話になりました。

東京では、「リベラ」さんが大阪から出張でお越しです。「romani」さんと3人で、土曜の昼下がりから、銀座の大衆酒場!!「三州屋」でしっかり飲み、心の底から楽しいひとときを過ごしました。リベラさんは、前日の横浜・神奈フィルパーティーからの続投。お疲れさまでした。数日後に、三州屋の記事UP予定です。

そんな毎日のなかで聴いた、カラヤンの情念渦巻く「トリスタン」。

Jacket

  カラヤン「トリスタンとイゾルデ」スタジオ録音は、1971年にべルリンのイエス・キリスト教会で翌年のザルツブルク・イースター音楽祭に先立って行なわれた。
毎年、春の音楽祭後に発売を合わせるため、前年から同じキャストを使ってみっちり練習して、録音することが恒例となっていた。
こうして生まれた名録音は、「リング」「フィデリオ」「トリスタン」「オテロ」「ローエングリン」「オランダ人」「パルシファル」などで、ライブではないが、実演と商業録音を見事に結びつけたビジネスマンとしての商才に溢れていたカラヤンである。

私は、どちらかというと、アンチが付く方で、カラヤンはオペラとR・シュトラウス以外は全く聴くことがない。カラヤンのワーグナーをよく取上げてはいるが、全面的に賛同している訳ではなく、「ワーグナー」の一面を素晴らしく描きだしているから好んで聴いているわけなの。

Tristan_1_1

そんなカラヤンの個性にもっとも近い作品が「トリスタン」。
前回取上げた壮年の「トリスタン」は、キリリと引き締まったかっこいい「トリスタン」だったが、20年後の「トリスタン」は、カラヤン特有の「うねり」に満ちた重厚かつ精緻な「トリスタン」となった。
 私の初トリスタンは、この演奏のNHKFMの「オペラ・アワー」での放送のエアチェックによるもので、歌詞不明で中学生には、はなはだオトナの音楽に聞こえたものだ。その後「ベーム」の熱いトリスタンを知ることになり、カラヤンのちょっと過剰さが辛くなったものだが、最近改めてカラヤン盤を聴くとそのウマさに再び虜になってしまう。

Tristan_2_1

オーケストラは低音がズシリと響き力強い。でも透けてみえるほど見通しがよい。バーンスタインのようなのたうち回るようなネットリ感とは違うカラヤンの美的な情念。
ベルリン・フィルの鉄壁のアンサンブルがしっかりと支えていて、どこをとってもカラヤンしてる。欲を言うと、録音がDGだったらよかったのに。
EMI録音は、横への広がりが豊かすぎて、芯が薄く不自然なのだ。

Tristan_5_1

  配役は画像の通り。

デルネッシュのイゾルデが私は大好き。見てくださいな、この美人。
ビジュアルと同等に、女性的で今では死語の「クリスタル」なイゾルデは聴いていてゾクゾクしてしまう。のちに発声の障害もあってメゾに転向する彼女の、中音域はたまらなく素晴らしい。
ハンブルクオペラの来日公演で、彼女のメゾを実演で聴けたのも貴重な思い出。

対するヴィッカースは、ちょいと弱い。独特のダミ声は、悲劇性はともかく高貴さが薄い。
ジークムントはよかったけど、トリスタンはつらい。2幕の長大な二重唱ではデルネッシュとのつり合いに不満だ。
 でも3幕は、カラヤンのサポートもあり、破れかぶれ的になかなかに聴かせる。

Tristan_4_2

ルートヴィヒ、ベリー、リッダーブッシュ、シュライアー、ヴァイクル(こんな美声のメロートってあり?)・・・、錚々たる顔ぶれも懐かしい。よく聴くと、カラヤンの唸り声も時おり聴かれる。

70年代はすごかった。カラヤン、ベームにバーンスタイン、後にクライバー。
みんなトリスタンに激演を残した。

そして、ベルリンフィルもトリスタンにかけては、NO1のオケだろう。
カラヤン、バレンボイム、アバド。おそらくラトルも取上げるであろう。

でも、わたしのトリスタンの最高の演奏は、そう、アバドのトーキョー「トリスタン
それもカラヤンのトリスタンがあってこそ生まれたトリスタンかもしれない。

            Ⅰ        Ⅱ       Ⅲ
  カラヤン52年録音    80分     75分     74分
  カラヤン71年録音    85分     80分     74分

  バーンスタイン      92分     90分     93分     
  ベーム           75分     72分     71分 

参考タイムです。カラヤンは年とともに遅くなった。
ベームの速さと、バーンスタインの遅さ。クライバーはカラヤンの52年盤に近いタイム。  

秋には円熟のバレンボイム・トリスタンが体験できる。

                                                    

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コメント

昨日はありがとうございました!
銀座でああいう通な店をご存知とは、さすが、という感じです!
また来月、鶴橋でお待ちしています!

投稿: リベラ33 | 2007年2月25日 (日) 10時38分

リベラさん、昨日はお疲れ様でした。そしてこちらこそ、ありがとうございました。居酒屋ライフはやめられません。
3月は、鶴橋ディープナイトを期待しております(笑)

投稿: yokochan | 2007年2月25日 (日) 13時13分

こんばんは。

昨日はありがとうございました。
あの時間から焼酎が飲める幸せ、親しくさせていただいている方々と音楽の話ができる幸せを、つくづく感じました。

昨日録画しておいた、昨年7月のザルツブルクのフィガロを、今日観ました。
さすがに評判の公演だけのことはあると感心しましたが、別な面でいろいろ考えさせられることもあって、なかなか刺激的でした。

ただ、シェーファーのケルビーノ、これだけは掛け値なしに素晴らしかったです。
また、いろいろお話させてください。

ありがとうございました。

投稿: romani | 2007年2月25日 (日) 23時34分

romaniさん、こんばんは。
昨日はありがとうございました。
そう、あの時間の焼酎はいいですね、でも普通でないかも、でもしかし土曜だし、友遠方より来るですから、まあいいですね(笑)

シェーファーは最近すごいですね、あんな凄い歌手になるとは想像できませんでした。「冬の旅」が出てるらしいんですが、高いんです。

また是非、次の機会を持ちましょう。

投稿: yokochan | 2007年2月26日 (月) 00時05分

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