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2007年3月 7日 (水)

ブラームス 交響曲第4番 クライバー指揮

Kleiber_brahms4 「カルロス・クライバー」(1930~2004)、日本の音楽ファンなら誰でも好き。残された録音は数少ないが、ファンのCD棚には必ずあるはず。

何度も日本にきてくれたが、私は何故か一度も実演に接することがなかった。アバドと親しい関係にあることから、スカラでもウィーンでも同行してきた。なのに行かなかった。
それは、みんなが騒ぐと引いてしまう、私の天邪鬼のせいだったかもしれない。

81年に出た、ブラームスの4番は、正味40分がレコード1枚にゆったり収められた贅沢な1枚で、ジャケットは気難しそうなカルロスの写真がシルバー色で加工されていた。
初めて聴いたととき、ピンとこなかった。ベートーヴェンばりの、はちきれんばかりの表現意欲に満ちた演奏を期待したからだ。

何度か聴くうちに、その立ち止ることのないブラームスが、実に新鮮に聞こえてきた。
古風で過去を振り返るような思いに満ちたスタンスの演奏はたくさんある。
でもカルロスのものは、あふれ出る楽想を次々に前に前にと押さえながら走っていく。
こんな前向きなブラームスってほかになかろう。
ことに、3楽章と4楽章が顕著だ。ともかく早いが、忙しく感じないのは、微妙なニュアンスや豊かな歌がそこここに溢れているから。

後年の他のオーケストラとの演奏は未聴。唯一、ベルリンフィルとのものを、「アインザッ」で聞かせていただいた。それは、ティンパニ協奏曲のような熱気溢れるもの凄い演奏であった。

カルロスには跡継ぎ(息子)はいないのであろうか?

Kleber2 雑誌「音楽現代」にも紹介されていたが、「仙台」に音楽喫茶「クライバー」がある。
数ヵ月前、仙台出張のおり、地元情報誌での記事を見て、これは絶対に行かねば、と思っているお店である。クライバー好きの主人が始めた、音楽が流れる喫茶で、雑誌で見る限り、実にいい雰囲気。

Kleiber 出張先や出先で、時間が出来たときに音楽が聴ける。
これも至福の喜び。
私は各地で、開拓している。しかも、「クライバー」だもの。

  仙台市国分町3-4-5 クライスビルB1 11:00~22:00

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コメント

続けてこんばんは。
音楽喫茶「クライバー」なんて。素敵ですね。行ってみたいもんです。私も昔、友人と喫茶「バイロイト」とかやろうよなんて話してたことがあります。ワーグナーばっかり流してる喫茶店。飲み屋のほうがいいかな?でも、客こなそ~。

投稿: naoping | 2007年3月 7日 (水) 23時36分

こんばんは。
クライバーのブラ4、私も最初聴いたときはよくわからず。歌いっぷりはバルビローリのほうがいいし、切れ味はマゼールのほうがいいではないかと思っていました。何回か聴きなおしてようやく味わいがわかってきました。
クライバーの録音は、スタジオ盤ではどれも実に奥深い出来上がりで、私的にはライヴのものよりも(音質を含めて)気に入っています。

投稿: 吉田 | 2007年3月 7日 (水) 23時47分

naopingさん、続けてどうも。
東京以外には、こんないいクラヲタの隠れ家があるんですね。
私の夢は都内でクラヲタ・バー(兼コーヒー・ショップ)をやることです。
コーヒーの部の店主はすでに手を挙げていらっしゃる方がいます(??笑)

「バイロイト」その名前イタダキ!
客来ても長居の客ばかりで商売になりませんな。

投稿: yokochan | 2007年3月 8日 (木) 00時27分

吉田さん、こんばんは。
この演奏、いまだにわからず、かえって新鮮です。
ベートーヴェンは直裁ですが、未完成なども含めて、複雑な味わいがあると思います。強いて言うと苦手かもしれません。う~む。

投稿: yokochan | 2007年3月 8日 (木) 00時29分

そうそう。この演奏はなんだか意外でしたね。カルロスにしてはアプローチが意表を付いています。しかし業界筋の人は例外無く絶賛。僕は今でもよくわかりません。
カルロスにはたぶん息子はいると思います。この前出た田園が息子のリクエストで演奏したと聞いておりますが、ガセビアでしたらすいません。

投稿: リベラ33 | 2007年3月 8日 (木) 03時58分

リベラさん、おはようございます。やっぱり、私も意外な演奏でした。
カルロスの息子、気になりますが、3代目となると??かもしらんですね。

投稿: yokochan | 2007年3月 8日 (木) 07時42分

Yokochanさん、書き込みありがとうございました。
やはりクライバーは秀逸だと思います。
特に生で聴くと音の立体感っていうのでしょうか音楽に生命が宿っていると感じる不思議な指揮者だったと思います。
クライバーに息子はおりますが、たしか全く別の仕事についていたと
もう1度聴いてみたかったですね

投稿: おぺきち | 2007年3月18日 (日) 00時34分

おぺきちさん、ようこそおいでくださいました。
カルロスの実演は不幸にして体験できませんでしたが、おっしゃるような「生命の宿り」をライブ放送などで感じました。
そうですか、息子をむりやり音楽界に引き込みたいですよ(笑)

投稿: yokochan | 2007年3月18日 (日) 06時01分

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