ボウトン 交響曲第3番 ハンドレー指揮
八王子で、「シャーロック・ホームズ」というイギリス風パブを発見して、好きなアイラ系のウィスキーを飲んできた。
本格的な食事もできるし、ランチタイムもあり、さらにティー・タイムにはサンドイッチやスコーン・ケーキなどが食べれるという、完全にイギリスしている店であった。こういうの大好き。
壁にはこんなプレートあるし、ホームズの胸像やバスカーヴィルの犬の絵なんてのもそこここに置かれていて雰囲気いい。
音楽はポール・マッカトニーのライブ・ビデオが流されちゃってて、もう・・。
私の職・住エリアから、八王子は遠いけれど、また行きたい。
金沢にも「シャーロック・ホームズ」というショット・バーがあって昨年飲んできた。
いづれ、別館にてご案内。
今日の英国音楽は、ラトランド・ボウトン(1878~1960)の交響曲第3番。ロンドンの南東部にある、アイルズベリーという街に生まれたボウトンは、この時代の英国作曲家が皆、惹かれたように「ケルト文化」に心酔し、第2交響曲は「ケルト風」なんてタイトル付きだったりする。
それ以上に、私の気持ちにググッと来るものは、この人、「ワグネリアン」だったのである。
楽劇をいくつも残し、アーサー王ゆかりの地、「グラストンベリー」に自分の音楽祭をはじめた。「The Immortal Hour(不滅の時間)」という楽劇は当時かなり上演されたらしい。
CD2枚のサイズで、ハイペリオンから出ているので、是非押さえておきたい楽劇だ。
作風は、ワグネリアンだからといって、たじろぐ必要のない聞きやすいもので、エルガーやV=ウィリアムズらの延長上にあるといっていい。同じケルト好きのバックスよりは聞きやすいかもしれない。
オペラの人だけにメロディも押さえやすいし、カッコいいサウンドも髄所に聴かれる。
3曲ある交響曲のうち、1番は「クロムウエル」をイメージして書かれ、2番は自作のバレエ音楽からの転用、ということで3番だけが交響曲として書かれた純粋なものらしい。
1楽章はやや保守的な響きも感じるが、2楽章の抒情的な美しさ、3楽章の舞曲のようなリズムのかっこよさ、終楽章の燦然たる響き。エンディングの輝かしさはなかなかのもので、こんな雰囲気のオペラなら、ワーグナー好きも唸らせることができるかもしれない。
いつものように、こうした曲では「ヴァーノン・ハンドリー」は最高。「ロイヤル・フィル」もいい。
ボウトンの「グラストンベリー音楽祭」がいつまで続いたかは不明だが、今は巨大なロックの音楽祭が行なわれている模様。う~む。
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