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2007年5月30日 (水)

チャイコフスキー 交響曲第3番「ポーランド」 アバド指揮

Biei 初春の北海道
4月でもこんなに寒々しい。

美瑛から富良野のあたり。
夏とはまさに別世界。訪れる人とてなく、閉ざされたまま。

北国は、街はオールシーズンだけれども、それ以外は一年の1/3が隔絶されてしまう。

日本は広いわ。

Abbado_tchaikovsky3 チャイコフスキーの交響曲第3番は、6曲の交響曲のなかでも一番地味だ。
私がこの曲を聴いたのは6曲の中でも一番最後で、間違えてB面から聴いても、さっぱりわからなかった。交響曲というより、バレエ音楽かいな?と思った。

余談ながら、今度タワーレコードが復刻する寄せ集め的、交響曲全集の3番は「アツモンとウィーン響」だ。
これは、DGが70年代に目論んだ「大交響曲全集」のチャイコフスキー編の一部で、当初「ムラヴィンスキー様」に全部録音してもらおうとしたが、当然無理で、1番=T・トーマス、2番=アバド、3番=アツモン、後期3曲=ムラヴィンスキー、という、それこそ元祖寄せ集め全集になってしまった。この中の唯一新録音が、アツモン盤で、記憶によれば単独発売はされていないはず。だから、このアツモンの3番買いで、タワーのチャイコ全集はお薦めですよ!

やれやれ、昔ばなしは止まらないのだ・・・・。

3番は、有名なピアノ協奏曲と白鳥の湖の狭間に書かれた交響曲で、5楽章の変則。
シューマンの影響と、ふたつ並んだスケルツォ的楽章は、メンデルゾーンの影響もあるという。そうした、外見はともかく、音楽はまさに、豪華でかっこよく、ほどよく民族的、まさに日頃聴いてる親しみあふれるチャイコフスキーの音楽そのもの。
しみじみ聴けば、ほんといい曲。あまり深刻でないのもいい。
「ポーランド」の名称は、終楽章がポロネーズのリズムで出来ているためという。
まだお聴きでない方は、是非一聴をおすすめします。

アバド/シカゴ響の全集の最後の1枚。1番とともに、アバドがこんな曲を振るなんてもうありえない貴重な1枚。
これが、あのシカゴ? と思わせる軽やかで、しなやかな音。
みんな半分くらいしか力を出していないのではないの?と思わせるくらいに、肩の力が抜けていて、聴いてて実に気持ちがいい。
でもシカゴの威力はそこここに聴いてとれる。最後のしつこいくらいのクライマックスは、さすがと思わせる。
一方で、3楽章アンダンテの寂しい抒情も、アバドらしい歌が満ちた桂演。

この曲のあとに痛快な「1812年」が、カップリングされていて、ついにシカゴ・パワーが炸裂する!

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コメント

なつかしいですね、DGの「交響曲大全集」。この企画のためのカラヤンの新録音も多かったし、画期的でした。確かシベリウスの巻は「1~3番」がオッコ・カム、「4~7番」がカラヤンでしたね。カラヤンがDGにおいて「1~3番」を含む全集録音をしなかったのが残念です。

投稿: EINSATZ | 2007年5月31日 (木) 00時05分

EINSATZさん、こんにちは。「大交響曲・・」でなくて「交響曲大・・」だったですね。
シベリウスも、寄せ集めでしたね。EMIは音がイマイチでしたから、DGに入れて欲しかったですね。
一方の、カムはフィンランド放送響と全曲入れて欲しかったです。
大全集企画なんて、もうどのレーベルもやる気も、力もないんでしょうかね?

投稿: yokochan | 2007年6月 1日 (金) 13時06分

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