フランク 交響曲 バレンボイム指揮
今日は、秋田から帰ってきました。
秋田でも北の方だったから、涼しくて、東京に帰ってきたら、この暑さ。
日本は夏と冬の2季時代に突入するかしら?
さて、こちらの画像は、大阪のさるホテルの一室。ちょっと前の出張のもの。
大阪駅構内の「いかりストア」で買った「バナナ・チョコレートムース」。
ベルギー産のチョコを使った、ちょっとビターなスイーツ。私のようなオジサンでも楽しめる大人の味。
呑んべいは、これにドライな白ワインを飲んでしまうのであります。バカだなぁ。
「セザール・フランク」(1822~1890)は、地味な人、そう、ビターな作曲家である。
写真をみても厳しい真面目な顔つきで、その音楽のように峻厳な印象を与える。
彼がフランス人でなく、ベルギー人であり、宗教心に篤いところなども、ベルリオーズと対極にある存在となったのであろうか。
実際にその音楽は、派手なところや劇的な部分は少なく、常に感情を押えたかのような緩やかさに溢れている。
決してフォルテがない訳ではないが、ここぞと盛り上がって欲しい部分でも、すぅ~っと引いてしまうようなあっけなさがある。こんな、いわば「しんねり・むっつり」のセザールさんの代表作の「ニ短調交響曲」が好きである。
私のフェチ曲はいくつかあるけれど、この曲もかなり集めた。ショップに行くと必ずチェックしていた棚のひとつだった。今日数えたら19種類の演奏があった。
全曲を通じ共通の動機が使われていることから、循環形式と呼ばれる、しっかりした構成をもった音楽は、ドイツ的でもあり、フランス的でもある。
中学生の時に初めて聴いて、第1楽章で形を変えて反復されるカッコイイ動機に惚れ込んだ。年をとってからは、第2楽章のイングリッシュ・ホルンの旋律がしみるようになった。
終楽章の全曲を回顧するかのような雰囲気のあと、歓喜の中に終結するが、演奏会の最後などでは、その効果がなかなか難しいのかもしれない。
76年に「パリ管」時代の「バレンボイム」が録音した演奏は、パリのオーケストラを使いながら、その響きは重く、薄雲のヴェールがたち込めているようだ。
テンポも焦らずじっくりしたもので、若いのに老成した指揮ぶりが、逆にフランクにぴったりだと思っている。
でも木管のソロ楽器の色あいは、あきらかにフランスのもの。この作用がまた楽しい。
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コメント
こんばんは。
バレンボイムのフランクは、第2楽章を気に入っています。コーラングレの響きが泣かせるのです。
ワインとバナナ・チョコレートムース、合いそうですね。最近、ワインかウィスキーをやると、むしょうに甘いものが食べたくなることがあります。
投稿: 吉田 | 2007年5月10日 (木) 22時08分
吉田さん、こんばんは。
私も今回の久方ぶりの試聴で、気に入ったのが2楽章ですね。
フランスのオケのよいところでしょうし、バレンボイムの粘着質が少し薄まった部分だと思いましたね。
洋酒に甘いもの、ヤバイですね。もろにメタが入ってる私ですから。
でも止められません(笑)
以前、超甘口のデザートワインと果物を合わせたことがありますが、これには参りました。たまらなかったです・・・・・。
投稿: yokochan | 2007年5月10日 (木) 22時51分
これは懐かしいです。
久しぶりに探して聴いてみます。
LPであったはずですから。明日は開場時間位にホール売店の前でお待ちします。
お目にかかれることを楽しみにしています。
投稿: yurikamome122 | 2007年5月10日 (木) 23時03分
yurikamoeさん、こんばんは。私はLPは買いそこねましたが、教会のようなところでの演奏風景のジャヤケットを覚えてます。
当時のバレンボイムも癖があってなかなか良かったです。
明日はよろしくお願いいたします。18時30分過ぎになるかもしれません。
投稿: yokochan | 2007年5月11日 (金) 00時24分
僕もニ短調フェチであります。しかしどの演奏がいいのか、と言われると難しいです。
バレンボイムがこんなに満場一致で評価されているのは初めて見たような気がします。一度聴いてみたいですねぇ。
デュトワの裸婦魔に野不の投稿で頂いていたコメントに対するお返事が下書きのままになっていました。さっき気付いて公開にしました。すいません。
投稿: リベラ33 | 2007年5月12日 (土) 02時52分
リベラさん、こんにちは。
バレンボイムのこの頃は、捨てたもんじゃないです。パリ管とのギャップが妙によかったですよ。私もニ短調は、誰がいいのか言えません。
昨晩、神奈フィル行っていきました。スゴイ演奏でした!
コメントの件了解で~す。
投稿: yokochan | 2007年5月12日 (土) 15時29分
管理人さん おはようございます。
先日 息子の所属する秋田市管弦楽団の定期でフランク聴いてきました。
こちらでライネッケのflコンと一緒なんて、まずは ないので楽しんで聴きましたがどちらも内声部が厚く入組んでなかなか透明な音が出にくいオ―ケストレ―ションでしてフランク味わいの ああ~そうだな~に再認しました。
この頃のパリ管・バレンボイムの録音はモコモコして損してましたね…
投稿: マイスターフォーク | 2011年12月19日 (月) 07時11分
マイスターフォークさん、こんばんは。
秋田市管弦楽団のHPを拝見しました。
なかなか本格的なオーケストラのご様子で、そしてご子息の演奏をお聴きになれるというのは、とても羨ましく存じます。
で、ライネッケの曲などは、わたくしも聴いたことがございませんです。
地味なフランクとの組み合わせは、そういうことなのですね。
ちょっと調べてみたら、ライネッケは交響曲や多彩な協奏曲など、その作品がたくさんありますね。
名前だけは知ってはいても、未聴の作曲家。
これは次ぎの目標となりそうです!
本論とは異なりますが、ありがとうございました。
バレンボイムとパリ管の録音はそうですね、CBSのもの含めて70年代はイマイチでして、デジタル化以降がよくなりました。
投稿: yokochan | 2011年12月19日 (月) 23時29分