エルガー 交響曲第1番 尾高忠明 指揮
紫陽花と書く。
なるほどのそのお名前。イメージする色は、紫。
でも、日本人の感性からすると、雨に濡れそぼった花としての紫陽花がいい。
梅雨はどこへ?
エルガー(1857~1934)の最愛の交響曲第1番を聴く。2番もそうだけれど、誰のどんな演奏を聴いても好きな音楽は、最高の感銘を与えてくれる。
かなりの枚数を集めたが、そのどれもが好き。
1枚として気にくわない演奏がない。
私のブログでは、あえて大御所は外して、これまでプリッチャードとノリントンを取上げてみた。
そして、今日は我らが「尾高忠明とBBCウェールズ響」の記念すべき演奏を。
東京フィル時代の尾高氏は、正直あまり聴かなかったが、唯一、「マーラーの4番」と「デュリュフレのレクィエム」の名演がFMで放送され、テープで何度も楽しんだ。
その尾高氏が、BBCにポストを得た頃から、意識して聴き始めたものだ。
氏の得意分野である、英国音楽とワーグナー、マーラー、ラフマニノフが、私の好みとピタリと一致することからであった。
その頃から、中庸さから一歩を踏み出し、音楽と呼吸をともにしているかのような自然な息遣いが滲みでていると思うようになった。
その自然さが、このエルガーをおおらかで、とても気持ちいい演奏にしている。
オケはややスリムな音ながら、英国らしくノーブルで、涼やかな音色に聴こえる。
冒頭の「高貴に」と指示ある旋律が徐々に盛り上がっていく場面から私の涙腺は緩んでしまうが、この尾高盤も完全に泣かせてくれた。
どこをとっても素晴らしいこの演奏、ラストの最大の聴き所、冒頭の旋律が金管で再現され、荘厳たるエンディングを迎えたとき、またも私は涙ぐんでしまうことになる。
この伸びやかで、素晴らしいエルガー、是非聴いていただきたい。
エルガー・イヤーに氏は、読響と2番、N響と1番を演奏してくれる。
札響との3番のCD発売も楽しみ。
ウェールズつながりで、この料理。
「ウェルシュ・ラビット(ウェールズのうさぎ)」
チェダーチーズとビール、ウスターソースでつくるチーズ・トースト。
指揮者オーマンディのレシピにもあるこの料理を、大阪の音楽バーのマスターが見事再現。その製作を依頼した某理事とともに先日いただいた。
チェダーチーズのモチモチ感とビールやウスターで出たコクが大変マッチして、ビールと一緒にいただくと、もう最高の一品でした。
BAR SAKURA 門真市本町9-19 ロイヤルビル4F
※別館にて詳細公開中
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コメント
おおー。
これはこれは。
先日はありがとございました。お陰でとても楽しいひと時を過ごせました。
ウエルッシュラビットは前回の試作品の方がチーズの風味が強くておいしかったのですヨ。ここだけの話し。マスターには今度言っておきます。まだまだ研究段階ですワ・・・。
投稿: リベラ33 | 2007年6月18日 (月) 04時07分
リベラさん、こんにちは。
おおそうですか! まだ試作段階とはいえ、なかなかにイケましたぞ。
あちらでは、今後ボトルキープなぞを考慮しないといけませんな。
投稿: yokochan | 2007年6月18日 (月) 21時44分