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2007年6月 1日 (金)

ドヴォルザーク 交響曲第8番 アバド指揮

Mita_1 いい青空に、いい雲。
でもこのあと、にわかに厚い雲に覆われ、大粒の雨が降り出した。

昨日の港区の空。

ちょろりと見える、尖がったビルはN○○の本社ビル。
いいよな、裏金作って接待はともかく、遊興費だもんな!
勘違いも甚だしい。大企業の枠に甘んじたおバカさんたち。仕事もなくて汲々としている人々がゴマンといるというのに・・・・。

Abbado_dvorak_8_1 ビルの先端は無視して、青空のように爽やかな音楽、ドヴォルザークの交響曲第8番
今はそんなことはないけれど、かつては「イギリス」なんて副題がついていた。
単に出版元が英国の業者だったからで、音楽の中身はドヴォルザークらしい、ボヘミア臭の色濃いもので、あふれ出る旋律の数々は親しみやすく、心和ませる。
ドヴォルザークはメロディメーカーなんだ。
年取ってどの曲も第2楽章の静かな部分が好きになってきた私だが、この曲も負けてはいませぬ。
詩的であるとともに、小鳥のさえずりなども聞こえる自然賛美でもあって、この楽章ひとつだけでも取り出して聴くことがある。

アバドとベルリン・フィルの93年のライブ録音は、アバドには珍しく、即興的な歌いまわしや思い入れをこめたアゴーギク豊かな演奏。
ベルリンフィルの余裕ある明るい響きがそれに輪をかけて、幸せな音楽が出来上がった。
オケの面々が気持ちよさそうに、体を揺らしながら演奏しているのが目に浮かぶよう。
同じオケでも、カラヤンのそれは、もっと都会的で洗練されていたが、そこには強烈な統率のもと、アリの這い出る隙もない完璧さが優先していたように思う。
アバドの個性は、楽員との協調から生まれる音楽の喜びがまず先にあった。
そこから生まれるライブ感が、時に爆発的なものを生み出す場合があったし、病魔に冒されつつあった時は、そっけないような音楽しか生まれないこともあった。
このドヴォルザークは、いうまでもなく、前者のたぐいの名演で、この愛すべき音楽の理想的な演奏ではないかと・・・・。
ためしに2楽章を聴いてもらいたい。自然の息吹きや草いきれなどを感じる。
メランコリックな3楽章の、繊細な響き。弱音の中にも豊かな歌があって、オペラの一場面のよう。

FM音源での、ロンドン響、ウィーンフィル、それぞれの8番を聴いたが、このベルリン盤が最高。

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コメント

こんばんわ。四国旅行から帰ってきました。まだ、アバドシリーズが続いていてビックリしました。どこまで、レパートリーが豊富なんですか、まったく!
今、図書館から来た4枚組みCD、アバド・ベルリン・モーツァルト選集を聴き始めたところです。

投稿: にけ | 2007年6月 2日 (土) 20時59分

にけさん、こんばんは。四国に旅行されたんですね。
旅行記拝見してました。四国は、小さいながら車がないと移動がなかなかに大変な場所です。精力的に各所をご覧になたれたご様子ですね。
私も、しばらくかの地はご無沙汰してますので、訪問したいです。

アバドは自慢じゃありませんが、ほぼすべてを聴いてます。
同様の演奏家はあと数人います。気に入ると、そのすべてを知りたくなるのです。ばかですね。
ですから、休憩をはさみながらも、まだ数回このシリーズ、ありますよ・・・。

投稿: yokochan | 2007年6月 3日 (日) 01時05分

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