マーラー 交響曲第4番 メータ指揮
シュワシュワ・シリーズ第2弾、ということではないけれど、珍しい飲物を。
「わさびラムネ」と「カレーラムネ」!!??
いずれも静岡の作品。小田原のパーキングで購入したもの。
「わさび」は、まあ普通で、ピリッとわさびが効いた普通の炭酸水、という感じでけっこうさわやか。
ところが「カレー」の方は、まさにカレーそのもの。そう、「スープカレー」に炭酸を入れた感じなのだよ。こりゃ歌劇じゃなくて、過激。
ライスにはとんでもなくあわない。
これを飲むと喉が渇くという、何のための清涼飲料かわからない、清涼飲料なのだよ。
見かけたらお試しあれ。
以前、伊豆にいったおりに食べた。
わさび入りのグリーンのソフトとミルクソフトのミックス。
これが意外と効く~。
舌がピリピリきたぞう。
でも後引くうまさだったな。
さて今日の本題は、「マーラーの交響曲第4番」。
カレーを意識したのか、インドはボンベイ生まれの「ズビン・メータ」の指揮で。
メータはばりばりのヒンズー教徒だったかと思う。
だから香辛料の効いたインド料理ばかり食べている(はず)。
そんなメータが、ユダヤの「イスラエル・フィル」の地位をかれこれ40年近くつとめているのも面白い。宗教の問題は避けては通れないかもしれないが、メータはウィーンでみっちりウィーン流儀を学んだ異才だから、美音のイスラエル・フィルとの相性が良いのだろうし、禁門のワーグナーは得意なのに演らなかったりで、巧みに譲歩しながらその地位を保っている感じだ。
メータのマーラーは、細かなことには拘らずに、速めのテンポで伸びやかに開放的に鳴るところが良い。後期の一筋縄ではいかない、それこそフロイト的な錯綜した音楽はあまり取上げないメータ。5番以前を何度も録音しているが、若い時のものほどいいような気がする。ウィーンとの復活、ロス・フィルとの3・5番、イスラエルとの1・4番あたりは、覇気とスピード感、絶妙な歌心がマッチした秀演かもしれない。
この4番は、イスラエルフィルの弦のシルキーな魅力が味わえる、ポルタメントは控えめに、あくまで楽譜に忠実に演奏しながら、随所に明るい微笑みを感じさせる。
冒頭の鈴の音と木管の出だしがこんなに明確に響くのも珍しい。
2楽章のスケルツォのリアルさ、3楽章の長大な緩徐楽章の優美な歌。
そして、少し陰りのある「ヘンドリックス」の歌を伴なった終楽章はまさに天国的な美しさ。
4番のシンフォニーの最大公約数が、イスラエルフィルの美音とデッカの名録音で味わえるというものだ。
カレーとは似つかない、インド人もビックリ、剛ではない、メータの柔軟な味わい。
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コメント
今晩は。メータのマーラーは、ウィーンフィルの2番、ロスフィルの3番、ニューヨークフィルの5番を持っています。ブログ主様が此処で取り上げておられる4番が廃盤なのは全くケシカランことだと思っています。メータは確かに6番までしかマーラーの交響曲を演奏しませんね。10番のアダージョは別ですが。「晩年の曲は自信が無いんですよ」とインタビューに答えているのを読んで彼ほどの大指揮者が・・・と驚いた記憶があります。
長い間聞きたいと思っていたイスラエルを指揮した巨人を注文しました。覇気のある快演なのだろうなと今から楽しみです。
昔はマーラーといえばレニーに決まってるだろうと思っていたのですが最近はショルティやクーベリックの快速マーラーを好んで聴くようになりました。ブーレーズやノリントンやケント・ナガノのマーラーも積極的に聴いていきたいです。
わさびラムネやカレーラムネにはドン引きしました。カレーラムネはメータが聞いたらどんな感想をもつでしょうね?
投稿: 越後のオックス | 2011年6月28日 (火) 00時55分
越後のオックスさん、こんばんは。
メータのマーラーは、明るく、青春綺譚のように受取れます。
ゆえに、7番以降を取り上げないのでしょうか。
7番は一度だけ、日本で振ってます。
オケはロスフィルとのものが、一番素晴らしく感じますが、イスラエルとの共同作業は、完璧無比なところに加えて、味わいが濃厚なところが面白いとおもいます。
8番あたりは、イスラエルフィルとの難しい教義となるのでしょうか・・・、わかりませんが。
カレー・ラムネは、とんでもない一品でした(笑)
投稿: yokochan | 2011年6月28日 (火) 22時28分