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2007年6月 6日 (水)

マーラー 交響曲第7番「夜の歌」 アバド指揮

Tokyo_tawer_1 一瞬、パリの雰囲気かと思いきや、三田界隈から見た東京タワー。
コテコテの立喰い「麻布ラーメン」が悲しみをそそる。

パリの話題をふたつ。

1.「エッシェンバッハ」がパリ管を2010年で去り、後任は「パーヴォ・ヤルヴィ」が予定されているそうな。
頭部は似ているが、似ても似つかぬ個性。
フィラデルフィアも辞め、どこへ行くエッシェンバッハ!
それにしても、息子ヤルヴィの快進撃はすごい。

2.2008年7月に、パリのバステューユ・オペラがやってくる。
かのモルティエ体制下、過激な歌劇(!)が見られる。
演目はなんと、「トリスタン」「青髭城」「消えた男(ヤナーチェック)」「青髭(デュカス)」。チケットはかなり高い。どーする、フレンチ・トリスタン

Abbado_mahler7

アバドの交響曲、今日はお得意のマーラー
68年ザルツブルクにおいて「復活」で歴史的成功を収め、以来70年代後半から今にいたるまで、全交響曲をまんべんなく演奏し続けてきた。

自身の回想録で、マーラーへの共感と同質性を訥々と語っているアバド。
先達らと違い、アバドはマーラーの音楽にのめり込まず、客観的な視点でどこまでも自然にスコアに書いてある音楽を捉えている。
その響きは強大なものでなく、スリムでしなやか。
というわけで、バーンスタインやテンシュテットのマーラーと対極にあるマーラーは、30年来変わらない。ルツェルンでは、オケがアバドの意志を完璧に捉える共同作業態だから、さらに熟練の度合いを深め、すべての音ひとつひとつがマーラーの音楽そのものを自然に語り始めるようにまで進化した。

ほぼ2度に渡る全曲録音のなかで、登場するオケは、シカゴ・ウィーン・ベルリン・ルツェルン。スカラ座やロンドン響とも録音してもらいたかった。
4つのオケとの演奏のすべてが好きだが、個人的に思い入れがあるのは、シカゴ響とのもの。70年代後半、同団の主席客演指揮者だったアバド。
音楽監督ショルティのもと豪気なマーラーを、アバドとは繊細かつ鋭利なマーラーを、そしてジュリーニとは深遠なマーラー、レヴァインとは明快なマーラー。
今に至るまで、まさにシカゴは、マーラー・オケなんだ。
これらの指揮者とともに、シカゴ響は、当時「新時代のマーラー」の担い手だったわけ。

どうも昔ばなしばかりになるが、84年録音のこの7番の二つの「夜の音楽」の楽章を聴いていると、アバドが紡ぎ出すニュアンス豊かな歌心に、当時のことをいろいろと思い出してしまう。私もまだまだ、夢や希望に満ちあふれていたんだ。

この奇矯な交響曲に、今夜は少しばかり感傷的になってしまった。

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コメント

yokochanさん、こんばんは! 嬉しいですね、旧盤とのシカゴ響との録音を選んでくださって!
このシリーズが進行中だった頃は、いくぶん否定的な感想をもっていたのですが、今では当時のアバドのマーラーに最も共感できるようになりました。歳でしょうか(笑)?
ところで…「さすらいペット」、私もやりたかったのです!ジークフリート君ときましたか…それでは私はハーゲンにしようかなぁ…(爆)。

投稿: Niklaus Vogel | 2007年6月 6日 (水) 23時35分

Niklaus Vogelさん、こんばんは。
アバドのマーラーはかつてのものを、今聴き返しても実に新鮮です。
でも時に、首までどっぷり浸かったマーラーを聴くのも、これまた新鮮ではありますが。これもまた歳なのでしょうか?

このジークフリートは隠れ頭巾をかぶってでもいるかのように、移動が早いですよ。ハーゲン君と旅の途中で出会ったりすると楽しそうです!

投稿: yokochan | 2007年6月 6日 (水) 23時43分

こんばんは。三田は前に勤めていたとこだったので、この風景はすごく懐かしいです。大連の餃子が食べたい。

そうそう、これこれ。ピーター・セラーズ演出のトリスタン、すごーく興味があります。舞台写真もかっこいいですね、エロいし。トリスタンって本当に色々なアプローチが。しかし・・・やっぱり券は高いですね。

投稿: naoping | 2007年6月 7日 (木) 22時59分

naopingさん、こんにちは。大連は今週いきましたよ。餃子は相変わらず激ウマで、麺類は味がいつも異なるびみょ〜さに満足でした。

トリスタン行きたいですねえ!指揮がタラコくちびるのビシュコフってのも注目ですわ。パリでは、サロサロ様だったんですよ!エアチェックしたものを持ってますが、クールなカッコイイ演奏です。

投稿: yokochan | 2007年6月 8日 (金) 18時44分

yokochanさん、こんにちは。TBを有り難うございました。
アバド/CSOの旧盤はイイですね。新鮮で瑞々しく、しなやかな演奏は、長らく愛聴盤でした。
アバドの指揮が柔らかく、またシカゴ響が抜群に巧いで寸。
ショルティやレヴァインとは違った、歌心と柔軟さがすてきな演奏だと思います。

投稿: mozart1889 | 2007年6月30日 (土) 17時58分

mozart1889さん、こんにちは。TBありがとうございました。
アバドのマーラーは数々ありますが、基本は楽譜に忠実な客観性だと思います。細部もキッチリ押えていて、どこにも不満がありません。
シカゴ、ベルリン、ルツェルン共にすばらしいですが、やはりシカゴと全集を作って欲しかったものです。

投稿: yokochan | 2007年6月30日 (土) 23時21分

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夕方から雷雨でした。カミナリは気持ち悪いですが、水不足のこの際、雷雨でも何でもエエので、降って欲しいものです。 1時間程度の雨でしたので、まだ不十分。水不足解消とはいかないようです。 さて、今日は久しぶりに大曲を聴きます。 マーラーの交響曲第7番 「夜の歌」。 クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の演奏。 1984年1・2月、シカゴのオーケストラホールでの録音。DG盤。 アバドは後にベルリン・フィルと再録音(ライヴ)しているので、これは旧盤となる。 1970年代から80年... [続きを読む]

受信: 2007年6月30日 (土) 17時55分

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