プッチーニ・ポンキエッリ・カタラーニ ムーティ指揮
心あたりのある方もいらっしゃるのではなかろうか、この画像。
134号線を葉山から、鎌倉方面へ、由比ガ浜の海岸の眺望が一気に開ける。
週末をはずせば、こんな爽快感が味わえる。
子供たちは夏休み。
大人の一部も8月に入るとお休みを取ったり、休暇に向けた仕事モードになる。
そうでない方々も、夏は夏なりの過ごし方がある。私はどちらでもありません。
普通の日々を過ごすだけ。
でも見知らぬ海外にいつか脱出したい。
音楽の旅をしたい。
バイロイトに行きたい。
そんな私に企画したのが、音楽による世界旅行!
こんな企画はたぶん途中で帰国、いやネタ切れになるだろうけど、夏だしやってみるか。
第1回は、西洋音楽の発祥地に敬意を表して、「イタリア」。
陽光降り注ぐイメージを優先して、この素適なジャケット。
海をバックに男ムーティ。かっこいいのだ。
ポンキエルリ 「哀歌」
カタラーニ 「スケルツォ」、「瞑想」
プッチーニ 「交響的前奏曲」、「ヴィリ」間奏曲、「交響的奇想曲」
リッカルド・ムーティ指揮 ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
「ジョコンダ」の「時の踊り」ばかりが有名なポンキエルリの第1曲目は、緊張感と哀感に満ちた桂作で、この人の作品をもっと聴いてみたくなる。
同様に、「ラ・ワリー」1作品のみと思わている、抒情派カタラーニの曲も歌に満ちた愛すべき作品。
でもやはり、プッチーニの巧みなオーケストレーションと、磨きあげられて繰り出される旋律の芳醇さは群を抜いている。いずれも、若書きの作品ながら、ワーグナー、マーラーに通じる和声と、先輩ヴェルデイの歌心がここに見事に聞いてとれると思う。
ムーティとスカラ座オケの、弾むリズムに心躍るカンタービレが、こうした作品達に惜しげもなく使われ、胸のつかえが取れるくらいに爽快で豊かな思いにさせてくれる。
ミラノはアルプスに近い北方だけれども、ムーティのナポリ魂とウィーン仕込みの柔和さが、抜けるようなアドリアの海と青空を思わせるサウンドを聴かせてくれる。
プッチーニのオーケストラ作品集なら、後輩シャイーがドイツのオケからシャープで繊細な音を引き出した素晴らしいCDもある。
あぁ、気持ちいいなあ・・・。
明日はどこの国を訪れようか。
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