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2007年8月20日 (月)

ディーリアス 「夏の庭園で」 バルビローリ指揮

Ros 昨年の札幌の百合丘公園。

いいもんだ。
短い夏に思い切り自然が爆発し、花々は満開になる。

Yurigaoka7 このおおらかで、豊かな自然は、北海道ならでは。
でも猛暑の北限が年々上昇しており心配だ。

イギリスの夏も短いらしく、北国同様の儚さが、数々の文学や音楽を生み出してきた。

四季折々に、情感豊かな音楽を生み出したディーリアス
夏にも、いい音楽をたくさん残してくれた。

ディーリアスの「夏の庭園で」は、二度目の登場でかつ、初夏の音楽なれど、こんなクソ暑い日々には爽やかに響く。そして画像とともに再度。
今回は「バルビローリとハルレ管」の超名盤にて。

この曲は、気だるい羽音や、鮮やかな色の花や蝶といった、描写的な部分が多く、シュトラウスの交響詩的ともいえるが、それはそれで極めてささやかなものである。
Mikan 実家の庭になった、ネーブルみかんの実。
まだ堅い実だけれど、シュトラウスは、熟した実を甘味に描くと思うが、ディーリアスは、どのように熟していくかわからない、まだ堅い実を爽やかに描くと思う。

どちらの音楽も大好きだけれど、季節感や自然をさりげなく描いた方がディーリアス。
人の感情の機微まで、最大もらさず、しかも細心に描いたのがシュトラウス、といったところかな。

Barbirolli_delius バルビローリのディーリアスを慈しむかの演奏は、何度聴いてもいい。
曲の中間部で、木管の上下する和音と低弦に伴なわれて登場するヴィオラの歌はただでさえ素晴らしいのに、バルビローリは思いの丈を込めて演奏している。可憐に咲く、淡い花々を思い起こさせる。
ここをあまりにさりげなくスルーしちゃう演奏があって、興醒めすることもある。
そした場合は、誰とは言わねど、ディーリアスとは無縁の指揮者に思ってしまう。

この曲のスコアには、詩人ロゼッティの詩歌が添えられているという。
「すべてわが花盛り。春と夏が歌っているあいだに、花盛りのすべてを汝に与えん」

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コメント

こんばんは
残暑厳しい日が続きますね。
バルビローニは名盤が多いですね。
ディーリアスの「夏の庭園で」は持っていないので早速購入してみようと思います。
今の季節にいいですね。

投稿: おぺきち | 2007年8月21日 (火) 00時46分

yokochanさま こんにちは

バルビローリのディーリアスは、何ものにも代え難い美しさがありますよね。本当に良い曲、良い演奏ですよね。私も、大好きな演奏です~。

嫌なことを忘れさせてくれる、曲であり、演奏ですよね~

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2007年8月21日 (火) 15時30分

おぺきちさん、こんにちは。今日も暑かったですね。
暑い日も、寒い日も、ディーリアスはいいですが、花々が咲き乱れる季節は、また格別です。
こんな曲を聴きながら、英国風庭園の涼しい日陰で、お茶でも飲めたら最高の気分になれそうです。
是非、バルビローリでお聴きください。

投稿: yokochan | 2007年8月21日 (火) 21時59分

rudolfさん、こんにちは。
ディーリアスの演奏は数々あれど、私もバルビローリにはビーチャムと違う次元で愛情を感じてます。
何度聴いても、いい曲、いい演奏ですね。

投稿: yokochan | 2007年8月21日 (火) 22時11分

 お早うございます。これから早朝勤務に行ってまいります。私はイギリス音楽初心者です。特にディーリアスが苦手で・・・CDはこのバルビローリのしか持っていません。エルガーやRVWやブリテンは好きですが・・・
 ディーリアスはオペラも作っていますよね。「村のロメオとジュリエット」と言う作品を。CPOから全曲盤がでているはずです。あれはスイスのゲーテと言われる作家のゴットフリート・ケラーの小説「村のロメオとユリア」を原作にしているはずです。岩波文庫で持っているのでこれから読もうかと思っています。その前にアンドレ・もロワのプルースト伝を読了せねばなりませんが・・・言うまでも無く沙翁の戯曲をパロディ化した作品です。ゼルトビラと言う架空の近代国家を舞台にしています。ケラーの祖国のスイスがモデルのようです。沙翁の古典文学を元ネタにして傑作を書いたケラーはすごいですし、それをオペラ化したディーリアスもすごいとおもいます。

投稿: 越後のオックス | 2009年11月 7日 (土) 04時21分

越後のオックスさん、こんにちは。
愛する英国作曲家たちの中で、もっとも付き合いが長く、もっとも好きなのが、ディーリアスであります。ディーリアスは劇作品を数曲残してますが、村のロメジュリは哀しいまでに美しく、涙なしには聴けない音楽です。
blog開設以来ずっと暖めている作品です。
そう、おいそれと書きたくないのです。

投稿: yokochan | 2009年11月 7日 (土) 11時40分

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