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2007年8月24日 (金)

ロッシーニ スターバト・マーテル ジュリーニ指揮

Hana2




















夏の生花。
淡い花々ばかりが集められた。

実家にて私が撮影。コンパクトデジカメでも、結構キレイでしょ。

Hana3 Mikan2

 

 

 

 

 

 

 

Rossini_giulini














ロッシーニ(1792~1868)は、38歳までに39ものオペラを作曲し、以降はオペラを一切書かず、歌曲や宗教曲、器楽曲を書いて、そして美食にまみれて過ごした。

不思議な人である。才能が枯渇した訳ではなく、劇場音楽からきれいさっぱり手を引いてしまった。

そんな後半生の名作が、「スターバト・マーテル」。
悲しみの聖母」と訳される「スターバト・マーテル」は、磔刑に死したイエスの傍らで悲しみにくれる聖母マリアに思いを馳せる賛歌。
ロッシーニ以外では、ぺルゴレージやヴェルディ、ドヴォルザークらの作品があって、いずれもレクイエムなどの厳しさと違って、優しい慰めに満ちた音楽である。

ロッシーニが二度に渡って書いたこの作品。
宗教曲というよりは、オペラの一場面でも聴いているかの気分になる。
私のような歌好きからすると、たまらない雰囲気なのだ。
「尊き御子の苦しみを見給える、慈しみ深き御母は、悲しみに沈み給えり。」
こんな歌詞を、テノール独唱が朗々と明るく歌いまくり、超高音域をアクロバテックにこなさなくてはならない。テノールの活躍はその一例で、4人の独唱者に本当に魅力的なアリア、いや違う・・・、ソロが用意されている。
その泉のようにあふれ出る旋律の洪水に、達筆だけでないロッシーニの神への情熱の吐露を感じ取ることができるものと思う。

S:カーティア・リッチャレッリ S:ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ
T:ダルマシオ・ゴンザレス  Bs:ルッジェーロ・ライモンディ

 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団/合唱団

ジュリーニが81年にロンドンで録音したDG盤。
数ある同曲のなかで、歌に対する敏感さと、宗教曲に対する真摯さとが見事に調和した名演奏ではなかろうか!
ロンドンのオケが、軽やかすぎずに渋い音色で応えている。
そしてなんといっても4人の歌手の素晴らしさといったらない。
なかでも当時活躍していた、ゴンザレスが超高音をラクラクと歌っていて驚かされる。
ライモンディの美声にも痺れるし、クールなリッチャレッリに、品のある今は亡きテッラーニ
名曲・名演・名録音、言うことなし。

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コメント

こんばんは。
私もこのディスクは聴いております。
ロッシーニってこんな重い曲を作ったのかと、びっくりしました。
そのあたりはジュリーニの音楽性もあるのでしょうが、年に数回聴くだけで、なかなかいつも聴きとおせないです。。。

投稿: ピースうさぎ | 2007年8月25日 (土) 00時14分

こんばんは。
確かにジュリーニは克明にじっくりと演奏してますので、重い印象を与えるかもしれませんね。
チョン・ミュンフムやビシュコフ、シャイーなども聴いてみたいと思ってます。

投稿: yokochan | 2007年8月25日 (土) 00時43分

yokochanさま お早うございます。

ロッシーニの「スタバトマーテル」こんなに良い曲があったのかと思うほどの名曲ですよね。ジュリーニ盤も持っています。
ちょっとテンポが遅いかなって思ったりもしますが。
オーマンディのヴェルディの「レクイエム」の余白に、この「スタバトマーテル」が入っていたのですが、トマス・シッパーズの指揮のものなんですが、脳天気なテノールの歌、うれしくなってきますよ。
どんどんオペラになっていくのが快感ですよね~。

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2007年8月25日 (土) 09時42分

rudolfさん、こんにちは。
ロッシーニのあのデップリとしたお姿からは想像できない、シリアスな音楽ですね。でも、おっしゃるように、どんどんロッシーニの中のオペラが出てきてしまうんですね。ですから、最高の音楽になったんでしょうか。

シッパースの録音があるのですね。イタリアものに、ワーグナー、なかなかイキのしい指揮者でしたね。あの人早く亡くなってしまいました。
今ならオペラの巨匠になっていたでしょうね。

投稿: yokochan | 2007年8月26日 (日) 01時07分

おぉ、ジュリーニのスタバトマーテルですね。プロムスでの公演がTVで放送されましたが、4重唱の部分のビデオクリップをアップしていますので、よろしかったらご覧下さい。QuickTime7以上でご覧いただけます。TBします。

投稿: keyaki | 2007年8月26日 (日) 17時02分

こんばんは

スタバトマーテルいいですよね。私もジュリーニ盤がお気に入りです。
ライモンディが素晴らしいと思います。

投稿: おぺきち | 2007年8月26日 (日) 19時07分

keyakiさん、こんにちは。TBありがとうございます。
この映像はまったくの初見でした。すごい。
この4人の歌手は、素晴らしいです。テノールを除いて、指揮者もみんなイタリア人。イタリア人って歌うばかりでなく、造型美の天才なんですね。
そしてカッコいいです。
どうもありがとうございました。

投稿: yokochan | 2007年8月26日 (日) 21時36分

おぺきちさん、こんにちは。
この曲は今回何度も聴き直してみて、ほんとうにいい音楽だなぁ、って思い直しました。
ゴンザレスと、そしてライモンディが素晴らしいと、これまた見直しました。ケルテス盤では、パヴァロッティが歌っているみたいですから、今度はそちらも聴いてみますね。

投稿: yokochan | 2007年8月26日 (日) 21時40分

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カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini 1914.5.9 バルレッタ イタリア) サンタ・チェチリア音楽院でヴァイオリン、ヴィオラ、作曲を学び34年からヴィオラ奏者となるが、指揮科に再入学、3年後最優秀の成績で卒業したが、第二次大戦の影響で指揮者としてデビューは1944年と遅れた。その後、ローマ、ミラノのRAI管弦楽団指揮者、1953-56年ミラノ・スカラ座音楽監督を務める。若くしてオペラ指揮者として名声を得たが、67年のコヴェントガーデンの『椿姫』を最後にオペラハウ... [続きを読む]

受信: 2007年8月26日 (日) 16時59分

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