ディーリアス 「去り行くつばめ」 バルビローリ
小樽のカトリック富岡教会。
先週のこと、休日に小樽入りし、天狗山に至る坂道の途中にある教会へ、早起きして行った。
コスモスが風にそよぎ、とても美しい。
無粋な外灯がちょっと難だが、お気に入りの写真だ。
1929年(昭和4年)、ゴシック様式により築かれた。
観光ルートにもなっているらしく、タクシーが乗り付けられ、女子大生風の子たちが、運転手から無理やり説明を聞かされていた。
その軽薄で浮ついた運転手の言動に呆れてしまった。
気乗りしない、大人しい女子たちは、急かされるようにしてタクシーに乗り込んで風のように去っていった・・・・。
なんだかねぇ??
冬以外の北海道の風物は、ディーリアスの音楽にぴったり。
夏が去ると、急速な勢いで秋が来て、冬はもうそこ。そんな去る夏を偲ぶような音楽もディーリアスだ。
「去り行くつばめ」はディーリアスの弦楽四重奏曲(2曲あったがひとつは破棄)の第3楽章を、毎度お馴染みの献身的な弟子フェンビーが弦楽合奏用に編曲したもの。
フランスのグレに永く住んだディーリアスは、戦争(第1次)の勃発でイギリスに避難することとなった。
その頃に書かれた作品。
10分程度の音楽ながら、その後ろ髪引かれるような憂愁に満ちた雰囲気は、まさに去らんとする夏、そして旅立つ「つばめ」のことを表わしているようでしんみりとさせる。
暑くて散々だった夏も終わってしまうとさみしいもの。初秋の雰囲気とともに、高いところや低いところを飛び交っていた「つばめ」たちも南へと旅立つ。
そんな様子を思い描きながら聴くとまた心に染みる・・・・・。
バルビローリとハレ菅の思いを込めた演奏がわるいはずがない。
とか言いながら、当方、食い気は秋ばかりか年中だい。
小樽の有名な「ビストロ小泉」の「ハヤシライス」。あまりのおいしさに、気が遠くなりそうだった。
別館の食いしん坊ブログを見てちょうだい。
札幌編は、まだ未完成。
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コメント
素敵な写真ですね!
投稿: edc | 2007年9月13日 (木) 20時45分
euridiceさん、お気に入りの写真なんです。
ありがとうございます。
ディーリアスの音楽は初秋の光景にも、よくあいます。
投稿: yokochan | 2007年9月14日 (金) 01時16分