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2007年10月26日 (金)

バッハ 管弦楽組曲第2番・第3番 マリナー指揮

071026_211632_2 東京駅の地下通路を改造してオープンした、エキナカ「ランスタ」。毎日乗換えで通過するが、かつてはラーメン屋やワインショップなどがあった程度の場所に、45もの店舗が出来てしまった。今だけかもしれないけれど、あまりの混雑に先を急ぐ時は閉口する。品川のように、乗換え導線から内側に造ったのと違い、総武横須賀地下ホーム・丸の内と新幹線・八重洲を結ぶ通路だけに、落ち着くまでは混雑が困ったことになるかもしれない。
この通路に、表参道ヒルズにも入っている日本酒の「はせがわ酒店」が入店している。
カウンターで地酒が飲めるし、試飲販売もしている。駅の中なのに、かつては考えられないコンセプトの店舗がたくさん。焼鳥のテイクアウトなどもあるし、もうたいへん
エキナカが出来る駅はもう限られているらしいが、あとはショップの鮮度をどう維持するかですな。

Marriner_bach 鮮度といえば、時代とともに薄れるもの。
しかし、薄れたとはいえ、そのパイオニア的な存在が後に大きな影響を与えていたことが判明することもある。その先駆の存在には、大いに敬意を表さなければならない。

そんな音盤のひとつが、マリナーバッハ管弦楽組曲の第1回目の録音。

正確には、マリナー&サーストン・ダートとうことになる。「四季」の大胆な演奏で、颯爽と登場し音楽界を席捲したマリナー&アカデミー
マリナーは親友の音楽学者兼鍵盤奏者のダートと強力しながら、バッハのブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲の新解釈を施した録音をした。1972~3年頃のこと。

当時中学校の音楽の授業で、第2組曲が鑑賞曲として取り上げられていた。
でも同時期にFMで聴いたマリナーのそれとは、全然違う大掛かりな演奏に思えた。
このマリナーの演奏、小編成で小気味よく、テンポも速めにしたスピーディなバッハは当時、極めて新鮮だったに違いない。
今でこそ、古楽器を用いてのピリオド奏法が当たり前のように思えるけれど、当時は、クレンペラーやカラヤンの大演奏や、ミュンヒンガーやパイヤール、リヒターらの普通の室内オケでの演奏が当たり前だった。
そこに登場した、マリナー&ダートのバッハは驚きの1枚だった。
今聴けば、なんのことはない演奏かもしれないが、ここに秘められた大胆な革新とその解釈への確信。マリナーという指揮者が本来持つ進歩性と、革新性が伺える1枚。

本日のマリナーはこれまで。

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コメント

さまよえる歌人さん、はじめまして

以前からブログを拝見致しておりましたが、小生の大好きなマリナー&ダートの演奏が登場したので、思わずコメントする次第です。
彼らの演奏はとても活き活きしていて、ブランデンブルグ協奏曲などは、小生のファースト・チョイスです。ダート指揮(フィロムジカ・オブ・ロンドン)の管弦楽組曲第3番のLPを持っていて、これも活き活きした演奏ですが、マリナー指揮のものよりテンポが少し速目のように思います。マリナーとダートが組んだ演奏録音は、本当に貴重なものと思います。
それから、小生は通勤がJR東京駅経由ですが、最近”通路”の方には行っていなかったので、今度まわってみます。

投稿: HABABI | 2007年10月27日 (土) 15時01分

HABABIさん、こんにちは、ようこそ。
ダートは早世してしまいましたが、マンロウやホグウッドなど、英国古楽界に残した影響は大ですね。
マリナーとの共演も、まさに活き活きとしていて、若い頃を思い起こしてしまいました。ブランデンブルクも記憶の彼方にありましたが、改めて聴いてみたくなりました!
ダートの盤も聴いてみたいものです。

マリナーでこうしていろいろコメントいただけると、とても嬉しいです。もっと再評価されていい指揮者に思います。
「通路」は正直混んでます。でもおいしそうなものばかり、日本酒を一口試飲して、帰宅の途につくのもいいものかもしれませんね。
またどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: yokochan | 2007年10月27日 (土) 20時14分

yokochanさん、こんばんは
マリナーのことを少し追加。
他に好きなマリナーの演奏は、モーツァルトの協奏交響曲K.297B、ロバート・レヴィン編曲です。フルート:ニコレ、オーボエ:ホリガー、ホルン:バウマン、バスーン:トゥーネマンという名手が揃って、新鮮な響きを聴かせてくれます。それと、グリーグの「ホルベルク組曲」。北ヨーロッパの雰囲気が素敵です。他にも多くの録音を持っているのですが、それらで聴いていないものが多くあるので、これを機会に少しずつ聴いて行こうと思います。
ブログ、楽しみにしています。
ハバビ!

投稿: HABABI | 2007年10月27日 (土) 21時56分

HABABIさん、あらためまして、こんにちは。
マリナーのご推奨盤、グリーグは聴いたことがありますが、モーツァルトは未聴です。確か、廃盤になってしまったような・・・。
私もあと数回、マリナー大会をやります(笑)
貴ブログにもお邪魔させていただきます。

投稿: yokochan | 2007年10月27日 (土) 22時35分

こんばんは。
マリナーの管弦楽組曲は、この1ヶ月くらい通勤の音楽として親しんでいます。かなり何度も聴きましたが飽きません。この曲はマリナーがありゃいいだろうとも思います。
これも確か1回目だと思うのですが…定かではありません。マリナー、私の生涯で最初にサインをもらったヒトでした。

投稿: 吉田 | 2007年10月28日 (日) 22時53分

吉田さん、こんばんは。
私は久しぶりに聴きましたがホント新鮮でした。
70年代のマリナーをよく聴き返してますが、いずれも聞き飽きない演奏で驚きです。
それにしても、サイン1号のマリナー、うらやましいですね。

投稿: yokochan | 2007年10月28日 (日) 23時25分

yokochan様今日は。マリナーは私の記憶が正しければ管弦楽組曲を三度録音しています。二度目は70年代後半のフィリップスへの録音で三度目はEMIへの80年代初めの録音です。実は私はyokochan様が感銘を受けた最初の録音を聴いたことがなく、二度目と三度目の全曲しか聴いたことがありません。初めて聴いたバッハの管弦楽組曲は中学1年生のときに買った組曲2番と3番のリヒターが指揮したカセットテープでした。その翌年マリナーが指揮した四曲全部が入ったLPを買いました。マリナー2度目の録音です。謹厳実直で学究的で地に足が着いた感じのするリヒターの演奏に慣れていた私はマリナーのしなやかで躍動的でいい意味で優しい感じのする演奏に「こんなバッハがあったのか!」と驚いたものです。マリナー以上に驚いたのは高校時代に聴いたピノック&イングリッシュ・コンサートの演奏ですね。第3番の序曲の速いこと!目が回りそうになりました。好きな曲集なので色々なCDをききましたが、最近はピノックほど過激ではありませんが、新鮮味にも欠けるところのないコープマンの97年盤が好きです。マリナーはライトクラシックの指揮者かなんかだと勘違いしている若い奴が時々おりますが、その実力も業績ももっと高く評価されてよい指揮者だと思っております。モーツァルトの交響曲全集も好きですね。

投稿: 越後のオックス | 2008年10月20日 (月) 13時19分

越後のオックスさま、こんばんは。
ご指摘の通り、マリナーの管弦楽組曲は3度の録音がありますが、私は逆に1回目のものしか聴いたことがないのです。
マリナーのこのレコードを聴いたときの衝撃は、忘れられません。やはり中学時代の思い出です。
マリナー以外は、CD1枚に収まったピノックしか所有しませんが、確かにピノックは早いですねえ。

マリナーは、好きな指揮者でも10指に入る人です。
この録音は、四季や弦楽セレナードと並んで、マリナーの指揮の出発点ともいえるもので、愛着がありますね。
モーツァルトもいいもんです。

投稿: yokochan | 2008年10月20日 (月) 21時55分

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