イエス 「こわれもの」 (FRAGILE)
こちらは「占いバキューン」という携帯ゲーム。
射的ゲームの要領で、3段のステージに次々と現れるアイテムを狙い撃ちする。これが単純ながら、はまってしまうことうけ合い。
アイテムには、それぞれカテゴリーがあって、かわいい動物・野生動物・海外名所・日本名所・果物・星座・12ヶ月風物・・・・などなど。
これらのカテゴリーには、ある条件をクリアしないと登場しないお宝アイテムがあって、その解明がまたおもしろい。
こんなの、考えたのは、どこのどいつだ!
電源がすぐに消耗しちまう!
ANAの携帯サイトから11月一杯、無料ダウンロードできますぜ。
あなたも、はまっておくんな!
変わりものついでに、このブログには珍しいプログレッシブ・ロックの名盤をば。
イギリスのバンド、イエスの「こわれもの」。
クラシック一辺倒から、若い頃は興味本位で、いろんなものを聴いたもんだ。
普遍的なビートルズやストーンズは当然として、イギリス系のバンドをよく聴いた。
アメリカ系のAORやカリフォルニア系ロックは、大学時代に聴きまくった。
誰しも通る道ですな。
そんな中で、一番クラシックに接近していたバンドがイエスかもしれない。
1968年頃の結成で、常にメンバーの紆余曲折はあるものの、終始ヴォーカルのジョン・アンダーソンが一人残りイエスの顔的立場として引っ張ってきた。
まだ正式には解散していない長寿グループかもしれない。
そのかれらの最高傑作のひとつが、この「こわれもの」。
1971年の作品で、実に36年の年月が経過している!
J・アンダーソン、クリス・スクワイア、ビル・ブラッドフォード、スティ-ブ・ハウ、リック・ウェイクマン、といった黄金期のメンバーによる演奏は素晴らしい。
やはり、冒頭の「Round about」が名曲中の名曲。
今聴いても、そのカッコよさと曲造りの巧みさ、各楽器の抜群の巧さ、そしてアンダーソンの歌唱のものすごいくらいの上手さ!
録音もLP時代からよかったが、CDで聴いてみると細部までよく聴こえて驚きを禁じえない。
クラシックファンとしての驚きは、2曲目。
「Cans and Brahms」で、R・ウェィクマンのキーボードでブラームスの第4交響曲の第3楽章がまるきりそのまんま演奏されているのである。
これには、クラシックファンだったらビックリ仰天。
実に音楽的で、あの堅物ブラームスもニンマリの名演奏。
他の曲も、いろんな工夫が施されていて、ひとつの組曲を聴くようだ。
のちに、これも最高傑作「危機」では、20分にも及ぶ大曲を造るようになるイエス。
80年代の復活劇で、「ロンリー・ハート」というヒットを生み出したが、いまだにこの「こわれもの」ないしは「危機」の頃が一番だったと思う次第。
アンダーソンが一時抜けて、「ラジオスターの悲劇」のヒットを呼んだ「バクルス」のトレヴァー・ホーンを迎えた時期もあったのが面白い。
たまにこうした音楽を聴くのもいいものだ。
ヘッドホンをしっかり装着しないとエライことになります。
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コメント
いやーっ、久々にはみ出ましたね。僕はイエスといったら"Close to the Edge"。イエスらしい凝ったアレンジと変拍子が衝撃的でした。ピンク・フロイドの「おせっかい」とか「狂気」のほうが今となっては入っていけるけれど。でも、プログレとかレッド・ゼップに代表されるハード・ロックに勢いがあったあの頃のイギリスって、エナジーがあったですねぇ。
投稿: IANIS | 2007年10月31日 (水) 23時11分
おおっ、イエスが出ましたか。高校時代にこの「こわれもの」と「危機」は擦り切れるほど聴きましたよ。当時、初来日公演に行ったツレが「寸分違わずレコードで聴いたマンマの演奏やった。そこがスゴイ!」といってました(笑)ちなみにバグルスの2人が参加したブート盤があり、トレヴァー・ホーンが歌う「ラウンドアバウト」や「同志」などが収録されています。聴いてみたいでしょ。
投稿: EINSATZ | 2007年11月 1日 (木) 03時49分
出張してまして、記事は数本予約投稿です。
IANISさん、コメントありがとうございました。
「はみ出しもの」は久方ぶりで、すこぶる興奮してしまいました。ピンクフロイドも芸術の域に達してますね。
当時のLPはいずれもジャケットが素晴らしく、今のCDではサイズ的に物足りないのも事実ですね。
またいずれ、はみ出しますから。
投稿: yokochan | 2007年11月 2日 (金) 22時59分
EINSATZさん、コメントありがとうございました。
ライブでも完璧なんですね。恐ろしいくらいですわ。
そんでもって、トレヴァー・ホーンの「ラウンド・アバウト」
すこぶる聴いてみたいですね。
ロック系の人々は、不思議にいろんな繋がりがあって、そのあたりの人脈を調べると面白いものです。
本業のクラシックで忙しく、もちろんそっちまで手が回りませんが(笑)
投稿: yokochan | 2007年11月 2日 (金) 23時04分
クラシックに接近というと、ELPの方かなと思う次第であります。また、YESと言えば、「Relayer」がジャケットの素晴らしさも含めて、個人的な最高傑作だと思っています。(^_-)
投稿: さすらい人 | 2007年11月 3日 (土) 10時00分
さうらい人さん、コメントありがとうございます。
Relayerのジャケットもすごく印象的でした。
すごく幻想的な1枚ですね。確かにあちらも傑作ですよね!!
ELPは、実はあんまり聴いてなかったんです。
畑が大幅に違いますが、ELOなら軟弱ですが大好きでした(笑)
投稿: yokochan | 2007年11月 3日 (土) 20時37分
ELPも機会があれば是非!
原曲がクラシックという曲というと、有名どころだけでも、作品丸ごとロックアレンジしたムソルグスキーの「展覧会の絵」、チャイコフスキーの「ナット・ロッカー」、コープランドの「ホウダウン」「庶民のファンファーレ」、ヒナステラの「トッカータ」などなど。
また、キース自作の「ピアノ協奏曲第1番」(アルバム「ELP四部作」収録)という100%クラシックな曲なんてのもあります。
投稿: さすらい人 | 2007年11月 4日 (日) 07時16分
さすらい人さん、ありがとうございます。
そういえば、展覧会はラジオで聴いた覚えがあります。
結構クラシックの領域に入り込んでいるんですね。
こうしてご教授いただくと、確かにイエスよりは、クラシカルですね。こんど、聴いてみます!
投稿: yokochan | 2007年11月 4日 (日) 11時28分
そういえば、YESのライブは、オープニングは「火の鳥」ですね!!!「火の鳥」最高!!!イェ~イ!!!!!!
投稿: さすらい人 | 2007年11月 4日 (日) 19時35分
さすらい人さん、毎度ありがとうございます。
すいません、ライブはまだ未聴なんです。
でも、なんと火の鳥ですかぁ!
いかにもイエスらしいですね。素晴らしいです。
おかげさまで、またイエスの旅がしたくなりました!
投稿: yokochan | 2007年11月 4日 (日) 20時59分
マリインスキー歌劇場管弦楽団の「火の鳥」を聴いた後もあって、ちょっとハイテンションで書き込んでしまい、失礼いたしましたm(__)m
ライブは、オープニング(火の鳥)~Siberian Khatruという流れでライブがスタートしますが、これがめっちゃ格好いい!!!
ライブアルバム「Yessongs」で聴くことができますので、機会があれば是非!
投稿: さすらい人 | 2007年11月 5日 (月) 21時10分
ひょっとして、みなとみらいのコンサートですか?
ゲルギエフは、今日チャイコの1番とラフ2だし、ショスタコ15もやるしで、相変わらず絶倫ぶりですね。
今回はスケジュール的に断念しました。
Yessongsですね!かつこいいイエスが大好きです。
また記事に出来れば幸いです。ありがとうございました。
投稿: yokochan | 2007年11月 5日 (月) 21時54分
そうです、みなとみらいです。
前半のリムスキー=コルサコフのオペラ作品集もなかなか良かったですよ!
ただ、客入りがあまり芳しくなかったですね。良い演奏だっただけに残念です。(; ;)
投稿: さすらい人 | 2007年11月 7日 (水) 16時08分
出張中につき、遅くなりました。ゲルギエフは始終やってくるので、新味に乏しく思えるのかもしれませんね。でも、毎度通俗曲ばかりでなく、渋いプログラムを組んでくるのがすごいと思います。
投稿: yokochan | 2007年11月 9日 (金) 09時10分