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2007年11月12日 (月)

ディーリアス 「パリ」夜想曲~大都会の歌 マッケラス指揮

Paris 「花の都パリ」なんて言葉はもう言われないのだろうか?
もう数十年の昔、パリには2回いったことがある。
旅行で行った時はお決まりのルートで、観光名所を巡るだけ。確かに、美しく、香水の香り漂う街。
2度目は、仕事で無理やり車を運転させられ、恐怖のどん底に落しこまれた。
あのムチャクチャに乱暴な運転の横行する街を車で走らなくてはならないなんて!!
でも、やってみるとそんなに怖いことはない。
信号を守らない歩行者と、標識にさえ注意してれば、あと後の車に注意していれば・・・・・。
車をホテルに置いて、地下鉄で夜のパリに繰り出し、カフェで酒を飲む。最高の瞬間だった。

Delius_paris 若いディーリアスもパリに憧れ、生気を吸い取られるくらいに奔放の限りを尽くした。
裕福な実業家の家に育ったディーリアスはアメリカで父の仕事を手伝うが、音楽ばかりにうつつを抜かし、イギリスに帰され、さらにパリ近郊に移ったのは1990年頃。
そうその世紀末のパリで音楽や、酒、女性に、他の芸術家との交流にと、幅広い活動をしたらしい。
ムンク、ミューシャ、ゴーギャンらも仲間だったというから、興味は尽きない。

このパリをイメージした「大都会の歌」は、その頃のことを思い起し、また、懐かしむように1899年に作曲された。ディーリアスにしては、なかなか賑々しい音楽で、活気と哀愁とが交錯する華やかな音楽でもある。パリという魅力的な都会の夜と夜明け前の印象を書いたとも、自身述べている。
これを聴いていると、決して華やかばかりでないパリのざわめく陰の部分(ちょっと路地入ると怖いよ)などが感じられるし、飲み過ぎたあとの哀愁にもにた諦念も感じることができる。
そう、ちょっと大人の音楽なんだ。

「神秘の都、快楽の都 陽気な音楽と踊りの都 化粧した美しい女たちの都 日を避け、夜に生き、目覚める街の物音と陽の昇らんとする暁に、家路につく者にのみ正体をあらわす、不思議の都パリ」・・・・ディーリアス(三浦淳史訳)

東京にはこんな色気はないな。強いて言えば大阪や京都かな?

マッケラスロイヤル・リヴァプール・フィルの演奏、録音がちょっと硬いけれど、美しくもファンタジー溢れる演奏に思う。かつてこのオーケストラは、グローヴスとも録音していて、そちらの方が録音も含めて潤いがあったように感じる。

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コメント

こんにちは。
ディーリアス自分も大好きです。
この季節は北欧の音楽が本当に良く響きますよねー。

マッケラスはあまり聴いたことがありませんでしたが、ブレンデルと共演しているモーツァルトのピアコンを持ってます。マリナー&ブレンデルの演奏と比較するために聴いたのですが、こちらも結構好きでした。

僭越ながら自分もブログを開設してみました。
まだ内容が全然ありませんが、宜しくお願いします。

投稿: dota | 2007年11月14日 (水) 12時23分

dotaさま、こんにちは。
マッケラスのディーリアスは、デッカからいくつか出ているようですが、私は未聴で、今回の1枚のみなんです。
モーツァルト、ヤナーチェク、英国物。なかなかにいい路線のマッケラスに思います。

貴ブログ拝見しました。
松阪のご出身なんですね!仕事でたまに行きますよ。
別館の食いしん坊ブログで、松阪でちょっと贅沢しちゃってます。魚も肉もおいしい街で、好きであります。
ときおりブログの方にも遊びにいかせていただきますね。

投稿: yokochan | 2007年11月14日 (水) 23時42分

 ホームページを再会されたそうで、感謝です。以前ほどは更新されないかもしれませんが、ボチボチ、マイペースで更新してくだされば嬉しいです。
 本日(10月21日)のFMクラシックカフェの再放送で、マッケラス指揮、ロンドン交響楽団による新世界が流れました。初めて聞いたのですが、ディーリアスを聴き込んでいる私の耳には、フロリダ組曲を思わせるような響きを感じました。ディーリアスも何曲か録音している指揮者だからなのか…木管の響きの懐かしい感じ、吠えすぎない金管など、力強いというよりは透明感のある新世界でした。テンポや旋律の歌い方などは、オーソドックスに感じましたが、聞き飽きたとも言える曲が新鮮に感じ、新たな曲の魅力を発見した思いでした。

投稿: udon | 2016年10月21日 (金) 10時28分

udon さん、ご無沙汰をしておりました。
そして、いまさらならながらのご返信、あいすいません。
ブログはきまぐれでいきなり起こします(笑)
コンサートは行かなくなってしまいましたが、音楽はときおりに聴いております。
その際は、やはり英国物が多いですが、同時に、まさに聴きふるされた想いのある名曲も聴いたりします。
マッケラスの新世界、それもロンドン響ですか!聴いてみたいですね。
ケルテスのウィーンとロンドンのふたつの新世界が刷り込みです。

投稿: yokochan | 2016年12月 5日 (月) 12時52分

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