ワーグナー 「妖精」と「ワルキューレ」
このふたつが無性に欲しくなるような日。
やたらに星空がきれいな今宵、帰宅すると「おでん」の夢は破れ、コロッケがおかずの晩ごはん。
でも、文句は言えない、一杯やろうじゃないの。
という訳で、きょうは不本意ながら、コロッケを肴に新潟の酒と芋ロックを飲りながら、ワーグナーを聴いているわけであります。
そのワーグナーは、歌劇「妖精」。
今週末に日本初演が行なわれる、ワーグナーの現存するオペラ第1作。
こんなにワーグナーを聴いているけど、「オランダ人」以前の3作、「妖精」「恋愛禁制」「リエンツィ」は、リエンツィを除いて正規盤を持ってないし、真剣に聴いたためしがない。
だから、東京オペラプロデュースによる本邦初演を見逃さない手はない。この団体は、かつて恋愛禁制も上演していて、その努力たるや並々ではないと思う。
3幕、2時間30分に及ぶ大作は、ウェーバーの延長にありつつも、後年のロマンテッィツクオペラ3作を先取りしたかのような、ワーグナーらしい響きも満載。でもまだまだ、耳に馴染んでこない。
今日のCDは、自家製CDRで、サヴァリッシュがミュンヘンの総監督時代、ワーグナーの全作品を上演した時のFMライブで、初期3作のエアチェックテープをCD化したもの。
いずれもオルフェオ・レーベルからも発売されていた。
こうして何度も聴いていると、筋はややこしそうだけれど、なかなかの桂曲に思えてくるのは贔屓のしすぎかしら。
それから、次週は二期会が「ワルキューレ」を上演する。
ダブルキャストで、それぞれ2回づつ。
それぞれ観にいってしまおうと目論む私。
やはり聴き所は、飯守泰次朗さんの指揮。
若杉さんとならんで、一番信頼できるワーグナー指揮者だ。
日本人指揮者で、国内でリング4部作を指揮した経験のある人は、若杉さん、朝比奈さん、そして飯守さんの3人。
こちらの画像を拡大してご覧下さい。
二期会のリング上演の経緯であります。
上記の画像とともに、かつてのパンフレットから拝借したもの。
若杉・飯守・大野の3人が登場。
サイクルからしたら、大野ジークフリートだったのかもしれない。
飯守ワルキューレを出すということは、単発と見られ、4部作を取上げる見込みは薄い。新国との関連も強化し、舞台での「飯守リング」を切に望みたいところ!
二期会リング、私は、ジークフリート(若杉83)、ワルキューレ(若杉86)、神々の黄昏(若杉91)、ワルキューレ(大野96)を観劇している。
ラインゴールドがないのが画龍点睛を欠くところ。
飯守シティフィルのリングでは、ワルキューレと神々の黄昏。
歌手では、83年のジークフリート以来、二期会リングを支えてきた大野氏の歌が個人的楽しみ。
演出はどーなんだろ。ローウェルスという若い人。
しばらくシュトラウスだったが、この2週間は、ワーグナー漬けになれる真冬の東京。
ちなみに、飯守さんの公式ホームページが最近立ち上った。
こちらによれば、シティフィルとの「トリスタン」は、9月21日(日)&23日(火)の2回。
成田勝美と緑川まり、であります・・・・。う~む。
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コメント
yokochanさん、大変ご無沙汰いたしておりますm(_ _)m
お元気ですか?
さすが、yokochanさん、ワーグナーの命日に耳寄りのワーグナー情報をご紹介してくださっている(笑)!!
まだ寒い日が続きそうですが、どうぞご自愛くださいますように!
投稿: Niklaus Vogel | 2008年2月14日 (木) 00時10分
おっお~、Niklaus Vogelさん!お、お久しぶりにございます。お元気でらっしゃいましたか。
ショスタコのシンフォニーで、復活を遂げられるのかと思いましたが、昨晩の私のショスタコ10番が何かお呼びしてしまったのでしょうか。
ワーグナーの命日は、全然失念してました。
なにか強い縁を感じます。完全に呪縛されてますね(笑)
Niklaus Vogelもお体に気をつけて、ご自愛ください。
blogの更新、いや、復活もお待ちしてますね~。
投稿: yokochan | 2008年2月14日 (木) 00時24分
こんばんは。(お、 Niklaus Vogelさんも来ている)
ワルキューレは楽しみですが(会社休んでまで行きます、ふふ)、「妖精」は券とってなくて今のところ行かない予定であります。ご感想、楽しみにしております。
飯守さんの公式ホームページというものが何時の間にかできていたのですね。飯守フェチにはたまりません(萌)。それにしても飯守さんはよっぽどまりちゃんが好きなのか~。たまには外人のイゾルデとか聴いてみたいです。
投稿: naoping | 2008年2月15日 (金) 22時43分
naopingさん、こんばんは。
私も、携帯を切って平日の白昼ワルキューレですよう。
仕事を忘れさせてくれるワーグナー、ほんと楽しみですね。
まり・イゾルデ、ブリュンヒルデもいれたらどんだけ共演してるでしょうかね。考えたら、シティフィルでのワーグナーは、パルシファルを除いてすべてに彼女ですぜ。
妖精は楽しみな反面、まだ馴染めずちょっと不安です・・・・。
投稿: yokochan | 2008年2月16日 (土) 00時27分