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2008年2月 7日 (木)

コルンゴルト チェロ協奏曲 スラトキン指揮

Daikoku この不可思議かつ幻想的なイルミネーションは、横浜の大黒パーキング
色とりどりの星が、そこここに植えこまれていて、とてもきれいだった。

Daikoku_ramen3 食い気でいうと、ここ大黒パーキングのラーメンはかなりおいしい。
あっさり醤油味で、シンプルな具が多めに入っております。

そうそう、ラーメンといえば、ドレスデン・シュターツカペレの日本人女性ヴァイオリン奏者の島原さんのダイヤリーHP、これがまた面白い。
オケの内側から見た秘談などもたっぷりあって、いつも更新を楽しみにしているのだけれど、今回は、「Suppenbar (ズッペンバー)=スープ・バー」のお話。
かなり面白いからまず読んで下さい。
サントリーホールの道路向い側にある、あの店かしら・・・・・・。

札幌出張の時にいつも行く寿司屋さんが、「ドイツ人が何人も、何日間か毎日来るから聴いたら、ベルリンフィルのメンバーだった」と言っていた。
チェコフィルにコンビニが占拠された話は以前書いたけれど、その気になれば、オケの皆さんと何気に遭遇できるわけであります。

Slatkin_hollywood 話はまるきり変わって、ハリウッド関連のクラシック音楽家の作品を収めたBBCの1枚を。
いずれも、レナート・スラトキン指揮のBBC響の演奏。
スラトキンがBBC響の主席指揮者をつとめていたときに生まれた素適なディスクだ。

BBCは、前任がアンドリューの方のデイヴィス、後任がチェコのビエロフラーヴェクで、ロンドンのオケの中でも、歴代渋くていいシェフを戴いている。
ちなみに、現在のビエロフラーヴェクは、日本でもお馴染みの指揮者だけれど、ここのところ急速に名を上げつつあって、昨年のグライドボーンの「トリスタン」は素晴らしかったし、プロミスでのブリテンもよかった。
DGからは、ヤナーチェクのオペラが出たし、名匠の仲間入りを果たしつつあるように思う。

 1.バーンスタイン 「波止場にて」交響組曲
 2.コルンゴルト  チェロ協奏曲
 3.ガーシュイン  「Walking the Dog」
 4.ローザ      「白い恐怖Spellbound」協奏曲
 5.ワックスマン  「トリスタンとイゾルデ」ファンタジー

どうですか、この魅惑の選曲。
ミクロス・ローザなんざ、「ベン・ハー」の人ですよ。
そしてドイツから渡ったワックスマンは映画界の大作曲家ですわ。
ハイフェッツの弾くコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲に、ローザの協奏曲とワックスマンの曲がカップリングされている。

それぞれに書き出したらきりがない、素敵な曲ばかり。
であるが、本ブログとしては、コルンゴルトに焦点を当てざるをえない。

このチェロ協奏曲は、映画「愛憎の曲~In Irving Rappers Deception」のために作られた音楽。
映画は、美貌のベティ・ディヴィス扮するクリスチンとマルチ音楽家でセレブの男の愛人と、彼女が惚れてしまったチェリストとの三角関係を描いたもので、最後はクリスチンは、セレブ男を殺めてまで、チェリスト君と愛し合おうとする物語。
このなかで、セレブが作曲しチェリスト君が弾いた音楽が原曲となっている。
これをコルンゴルドがバージョンアップさせたのが、この協奏曲。

映画で、チェロの音を出していたのが、エレノア・アラー(Eleanor Aller)という当時ハリウッド四重奏団のメンバーで、かつ、ここで指揮しているレナート・スラトキンの母なんだそうな!!
彼女はもちろん、バージョンアップした協奏曲の初演もおこなっている。
レナートの父、フェリックスは、もう有名なハリウッドボウル管弦楽団の名指揮者だった。
血は争えない。まさに、こうした音楽では心の底から共感した演奏を聴かせるレナート。

哀愁と甘味かつ、ほろ苦さに満ちたコルンゴルトの音楽は12分足らずだけれど、私を魅了してやまない。
チェロは、なんとまあ、レナートの兄フレデリック・ズロットキン(Zlotkin?)で、ピィアティゴルスキーやローズに師事した本格派ながら、シナトラやA・フランクリンなどとも共演してきたユニークなチェリストで、ものすごく説得力あるソロを聞かせる。

スラトキンは、デュトワがN響に選ばれた時の対抗馬だった。
二人ともオーケストラ・ビルダーだったけれど、スラトキンはクールなデュトワより熱っぽかったし、意外性もあった。さらに英国ものも得意だから、おもしろい選択だったはずだ。
まだ遅くはないと思うけれどねぇ~。

 

 

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コメント

cancerこんにちは。
ウチにあるDeceptionは、ゲルハルト指揮のナショナル・フィルで、フランシスコ・ガヴァロってチェリストが弾いています・・・あ、コレは中古レコードです。チェロ協奏曲のほうはウチはあったっけかな?という感じです。コルンゴルトは映画音楽にしちゃったらもう映画館以外では聴けなくなっちゃうから(サントラ盤とかがなければ)、演奏会用の作品に作り変えてしまうのが多いですね。ラーメンおいしそう。

投稿: naoping | 2008年2月 9日 (土) 10時21分

naopingさん、こんばんは。
私はDeceptionの方は聴いたことがないんです。
映画みたいですよ。
コルンゴルドのメロディには毎度泣かされます。
なつかし味のラーメンも泣かされますよ!!

投稿: yokochan | 2008年2月 9日 (土) 23時42分

珍しいレコードをお持ちですね・・!
探しても中古は見つかりませんでした。(;_;)

ちなみに、ゲルハルト盤での「Deception」はチェロ協奏曲そのものだろうと思います。

投稿: 鶴ちゃん | 2010年3月11日 (木) 23時38分

鶴ちゃんさん、こんにちは。
このCDは、BBCマガジンの付録でしたので、市販されておりません。
アマゾンやヤオフクでもあまり出てこないですね。
よく自分でも持っていたかと喜んでる1枚です。

ゲルハルト盤は、やはりそういうことだったのですね!

投稿: yokochan | 2010年3月12日 (金) 14時59分

 ご無沙汰しております。過去記事に書き込み失礼いたします。最近、珍曲レーベルCPOのコルンゴルト管弦楽作品集をゲットしました。最高ですね、この4枚組アルバム。むせかえるような世紀末サウンドを毎晩堪能しております。チェロ協奏曲もユリウス・ベルガーの独奏したのがむろん収録されております。この人、かなり才能のある人でブリリアントから出ているシューマンのコンチェルトもなかなかの演奏です。
 スラトキンの件のアルバム素敵な選曲ですね。波止場はレニーの自演CDを持っています。ガーシュインの曲はMTTとあとジョン・モーセリのを持っております。
 ローザとワックスマンはさすがに未聴です。
スラトキンは才能は素晴らしいものを持っているのにあまりいいポストに恵まれない人という感じがします。オペラもシンフォニーもこなせる得難い名匠だと思うのですが…

投稿: 越後のオックス | 2017年2月15日 (水) 07時05分

越後のオックスさん、こんばんは。
CPOのコルンゴルト、わたくしも、個別に揃えました。
指揮のアルベルトは、かつて来日して、交響曲を指揮してまして、チケットを購入しながら、用事で聴けなかったのが、いまでも痛恨です。
このチェロ協奏曲のベルガーの演奏もすてきですね。
 数年前の神奈川フィルによる山本さんの日本初演に立ち会えたことも、いまでは貴重な思い出です。
スラトキンは、デトロイトとリヨンのポストですが、ナクソスでの録音がイマイチ評価されてませんね。
集めてみようと思ってますので、いつかは取り上げてみたいものです。

投稿: yokochan | 2017年2月18日 (土) 00時02分

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