ブルッフ スコットランド幻想曲 タスミン・リトル
写した写真を眺めていたら見つけだした涼しげな1枚。
夏の初めの頃、遠野のカッパ淵の清冽な流れ。
遠野物語で、カッパが語られる場所。ほかに人がいなくて、あまりに静かで不気味だったけれど、何故か懐かしい雰囲気で、不思議と心落ち着いた。
今頃は、雪に閉ざされてしまっているだろうな・・・・。
今日は、イギリス音楽じゃないけれど、そのエッセンスが味わえる、しかも英国本場の演奏で聴く音楽を。UK-JAPAN2008であります。
ブルッフのスコットランド幻想曲を、タスミン・リトルのヴァイオリン、ヴァーノン・ハンドレー指揮のロイヤル・スコテッシュ管弦楽団の演奏で。
ドイツのブルッフ(1837~1920)は、ヴァイオリン協奏曲の1番とこの曲ぐらいしか聴かれないけれど、交響曲もオペラも書いたマルチな作曲家らしいけれど、残念ながらほとんど耳にできない。
オペラなど是非聴いてみたいものだ。
以前、チョーリャン・リンとスラトキンの明るい演奏を取上げたこともある。
この曲は、「スコットランド民謡を自由に用いた管弦楽とハープを伴なうヴァイオリンのための幻想曲」という長たらしい原題をもつらしい。ウォルター・スコットの詩に感化されて書いた作品は、私にはまだ見ぬ英国高地地方、スコットランド地方の風景を思いおこさせる。
夢見るように遠くを眺めるようなロマンテックな音楽。
その音楽はまさにドイツ・ロマンティシズムであると同時に、英国独特の詩情にもあふれたみずみずしい桂曲。
前奏曲を入れて全5楽章、ときにしんみりと、ときに明るく快活に、そして終始ノスタルジックな音楽は、誰しも懐かしい故郷やまだ見ぬ懐かしい風景へとその思いをいざなってくれることだろう。
イギリスの元気娘、「タスミン・リトル」はもうベテランだが、その若き頃よりディーリアスの情熱的な演奏を聴いてきたヴァイオリニスト。彼女のHPはこちら。
彼女の一点も曇りのないバッハなどがダウンロードできちゃいます。
ともかく快活で明るく積極的な彼女、その姿勢がそのまま音楽に現れていて、ほのぼのと、そして明日も頑張っちゃおうという気にさせちゃう。
こんな豊かな歌とフレキシビリティに満ちた演奏は、ドイツ系の奏者では出来ないのでは。
EMIにかなりの協奏曲録音があるはずだが、なかなか入手しずらい。
タスミンのブラームスやメンデルスゾーンが聴きたいし、エルガーのコンチェルトも是非弾いて欲しい。
ハンドレーと本場スコテッシュのオケの、立派な伴奏にも心惹かれる思いだ。
多くに方に聴いていただきたいタスミンの名演奏。
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