ルロイ・アンダーソン ピアノ協奏曲 スラトキン指揮
東京ディズニーシーの20世紀初頭のアメリカ(ニューヨーク)をイメージした街並み。
夜ともなると非常にいい雰囲気になって、ここに佇み、ワンショツトひっかけたくなる。
ディズニーシーは、子供に引率されて春休みに念願のデビューを果たした。
酒が飲めることもさりながら、ヨーロッパ(ルネサンス期)やアメリカ、中近東、インカ、地底、海底などなど、世界のあらゆるシテュエーションが楽しめちゃう。
そんな大人のテーマパークなんだ!
一度で好きになってしまった。
息子も気にいったようで、また男ふたりで行こう、なんて計画しているのだ。
さすがにオヤジ一人ではマズイだろうけど、もしかしたら「アフター6」に仕事帰りにふらりと寄って酒を飲んじまうのも粋かもしれない。
そんなことが出来そうなのも千葉県民の特権かもしらん。
マジやるかもしれませんぜ!
今日は、アメリカの生んだユニークな作曲家、ルロイ・アンダーソン(1908~1975)のオーケストラ作品集を。
ナクソスから出た素適な1枚は、レナード・スラトキンとBBCコンサートオーケストラの演奏。
メジャー指揮者で愛国心一杯のスラトキンが、このところナクソスに自国音楽を録音しはじめた。
そんな嬉しい1枚でもある。
ハーバード出の秀才は、語学教師への道から、才覚のあった音楽の道へと転身し、ボストン・ポップスとの協力関係を築き、有名な短編曲をいくつも作曲た。
誰しも聴いたことのある曲ばかり。
戦後から60年代までがその充実期で、わたしのような世代がイメージするアメリカの豊かで幸せな社会を反映さえた、伸びやかで明るく、ユーモアも満載の音楽。
ノー天気と言われようとかまわない。屈託ない音楽は聴くこちらの気分を解放し、心の休日を与えてくれる。
このCDは、生誕100年を記念しての、アンダーゾン作品全集の第一弾で、有名な「トランペットボランタリー」をはじめとして、あまり聴いたこともない曲もふくめて14曲ものオーケストラ作品が収められている。
しかし、目玉は、ピアノ協奏曲。
1953年、作者の指揮、ユージン・リストのピアノで初演されたが、長く封印され、1989年アンダーソン未亡人の意思によりリヴァイバルした純アメリカ産のピアノ協奏曲。
20分あまりの3楽章形式の協奏曲は、アディンセルのワルソー・コンチェルトのようなロマンテックなものではないが、ハリウッド的・映画的な小気味のいい愛すべき作品に思える。
親しみやすい旋律にあふれ、そう、ディズニーのあの雰囲気にも通じる陰りのない明るさ。
一度聴けば、皆好きになってしまうのでは!
ジェフリー・ビーゲルというピアニストが快活に弾いていて、スラトキンのにこやかな微笑みが目に浮かぶようなオーケストラが実によろしい。
本家のBBC響のシェフをつとめたスラトキンが、BBCコンサートオケをどうした按配で指揮しているのか不明なれど、実に楽しいコンビになっている。
その実力のわりに、あえて王道を歩まないかのようなスラトキン。
ニューヨークフィルくらいの指揮者になってもいいと思うけれど、デトロイト響のシェフに就任との話もあり嬉しいことだ。
N響に客演時の、ラフマニノフの2番や、幻想、チャイ5など目のさめるような名演だった。
まだまだ、活躍が期待のスラトキン!
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コメント
アンダーソンのCDは数枚持っていますが、いずれもスタンダード曲ばかりで、ピアコンはノーチェックでした。
かなり勉強になりそうですね。
ディズニーリゾートは、一度でいいから魔法の解けた閉園後の清掃作業の様子を見てみたいと思っています。
オフィシャルのホテルに泊まると、夜通しその様子が部屋から見られるらしいということで、密かに作戦を立てています(笑)
男一人のディズニーシーもオツなものかもしれませんよ!
投稿: dota | 2008年5月 1日 (木) 11時06分
dotaさま、こんばんは。
私もアンダーソンの全貌は未詳ですが、このナクソスのシリーズは全作品を網羅するらしいので、期待できます。
すごいレーベルであります。
そして、清掃作業。私もいつも謎なのです。電球のメンテナンスとか、細々したことを考えると眠れないです。
オフィシャルホテルに泊まったりしたら、まさに眠れませんねぇ!
男一人シー、チャレンジしたいです(笑)
投稿: yokochan | 2008年5月 2日 (金) 23時14分