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2008年5月 2日 (金)

ビートルズ 「ABBEY ROAD」

London4 ロンドンのピカデリーあたり。
タワーレコードですよ。
もう大昔、たびたび書かしていただいているが、花のロンドン・パリ7日間の視察出張に恵まれたが、いずれもレンタカーを借りての活動で、その運転は地獄絵図のような思いだった。

今は中心部への乗り入れ規制などで、そうでもないだろうが、どちらの都市も交通量は多く渋滞だらけ。
怖かったけれど、いい思い出。

Abbey_road_1

ビートルズ・エイジのちょっと下。
クラシックにのめり込んでいた中学生時代、解散後だったが、AMラジオでは常にビートルズがかかっていたし、学校でもマニアがたくさんいたもんだ。
当時、好きな女の子もビートルズ・ファンとわかりレコード収集にも熱が入った。恥ずかしいわ。

ビートルズが残したアルバムの最高傑作の呼び声が高いのは、「サージェント・ペパーズと「アビーロード」。

1969年の録音で、発売順では最終アルバムの「レット・イット・ビー」の後にあたるため、実質的にビートルズ最後の1枚。
4人の不仲は決定的で、翌年に解散してしまうのだが、あまりに有名な並んで渡る4人の写真。ポールだけが裸足で、死亡説まで生んだのはもう歴史的なお話になってしまった。

斬新さとその完成度の高さは、いまこうして聴いてもまったく変わらない。
左右、ステレオ効果を意識した録音効果は当時を感じさせるが、今もって生々しい音がするし、いろんな効果音も満載で、中学時代それもまた楽しみだった。

Abbey_road_2 レノン・マッカートニーの作品のなかに、2曲あるジョージ・ハリソンの曲。
これがまた好きだ。「Something」と「Here comes the Sun」、どちらも抒情的でやさしい平和主義者のジョージならではの名作に、今もほのぼのかつ、目が潤む思い。
時にシャウトする、ポールの圧倒的な歌唱力は、ロックンローラーの原点を見るようで、「Oh!Daling」や「Golden Slumbers」などは惚れ惚れする。
また、ジョンの不思議世界に遊ぶかのような無垢な歌、「Come togeter」、「I want you」、「Because」は深淵さまで漂うくらい。人のいいリンゴの「Octopus's garden」は、イエローサブマリン的な海底世界。
レコードB面は、まるでオペラのように、各曲が連続している。
その巧さといったらない。
ビートルズが行き着いた先は、悟りとも思えるシンプルかつ、澄み切った心境だったのかも・・・・・。

多くのファンがそうするように、今度ロンドンに行けたらば、アビー・ロードの横断歩道を闊歩してみたいぞ。

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コメント

おはようございます。yokochanさんは、ビートルズできましたか?!僕は深夜TVに刺激を受けてLED ZEPPELINのCDを蔦屋から借りてCD-Rにダビングし、今聴きながらカキコしてます。
クラシックを聴くものとしてはどうしても複雑系が入りやすいようで、ビートルズも「サージェント~」や「アビーロード」僕もビートルズのアルバムの初期より好きでした。「Something」と「Here comes the Sun」、やっぱり!

投稿: IANIS | 2008年5月 3日 (土) 08時16分

IANISさん、まいどこんばんは。
IANISさんは、ツェッペリンですか!
やはり、ストレートなロックよりは、おっしゃるように複雑系が好きでしたね。ジョージが、そのインド趣味も含めて、一番好きでした。

あと以外や、軟弱AOR路線も王道を極めましてございます。

そういえば、インバルの千人は行かれましたか?

投稿: yokochan | 2008年5月 3日 (土) 22時11分

そう、複雑系ですよ。シンプルなロックよりLZはもうアートでしたね、もっとも、1stからその臭いはありましたけど。
インバルの千人、行きました。ただし、川崎でしたが。凄い演奏でしたよ。第8の演奏としては日本で聴き得る最高のものではないでしょうか。
ところで、軟弱、ボズとかそういったものですか?

投稿: IANIS | 2008年5月 3日 (土) 22時36分

そう、さらに軟弱、アンディー・ギブとかクリストファー・クロスのカリフォルニア系や、オーストラリア系エア・サプライまで網羅しますた!

投稿: yokochan | 2008年5月 4日 (日) 00時02分

またまた余談のヨタ話で割り込ませてもらいます。マニアに噂されていたポール死亡説の裏付けとして、ジャケのワーゲンのNo.が曰く付きのナンバーであったこと(確かポールに因縁があった数字のハズ)。先頭のジョンの白スーツは司祭の白を表し、ポールは死人の為に素足。リンゴは会葬者のダークスーツ。ジョージはジーンズで墓掘り人の作業着。と各人の並び順と服装から死亡説は信憑性を持って語られていました。今でこそ、一笑に付されてしまうヨタ話ですが、当時はZEPの天国への階段のレコードを逆回転でかけると悪魔召喚の呪文が聞こえてくるといった話と同様に信じられていた素朴な時代だったんですね。

投稿: | 2020年2月21日 (金) 18時59分

なるほど、それほどにいろんな仕掛けがなされていたのですね!知りませんでした。
しかし、ビートルズの面々は知的でかつユーモアにもあふれていましたね。

投稿: yokochan | 2020年2月26日 (水) 08時20分

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