ホルスト 組曲「惑星」 ショルティ指揮
今日は、七夕。
関東は残念ながら曇り空。
先週末に、実家へ帰り、子供たちと平塚の七夕祭へ出掛けた。
久しぶりの七夕祭。
ものスゴイ人ごみと蒸し暑さで目が回りそうだった。
それでも、露天で味わうビールは格別。
子供の頃は、毎年通った平塚の七夕。
今のような華やかさはなかったけれど、綿菓子やヨーヨーが楽しみだった。
でも、戦地帰りの兵隊さんとかが路傍に座っていたりして、子供心に怖かった・・・・。
平塚は軍需工場が多かったため、空襲で焼け野原となった。
その復興祈願もあって七夕が始まった。
今は平和な祭にもそんな歴史がある。
でも、最近の事件のこともあり、警備は厳重・・・
今年の旬のお題は、「オリンピック」に「篤姫」。
毎年、特賞を受賞するカバン屋さんは、「ぶんぶく茶釜」だった。
マイフォト見てちょーだい。
七夕ということで、星にちなんだ音楽。
といえば、ギュスターフ・ホルスト(1874~1934)の組曲「惑星」。
今日、この曲をお聴きの方もたくさんいらっしゃるのでは?
中学生の頃、メータのゴージャスな演奏のレコードで、はじめて聴いた。
その時は、スペキュトラー音楽として受け止め、「火星」や「木星」ばかりを好んだもの。
長じて、英国音楽として、この曲をとらえるようになり、アメリカのオケではなく、英国のオケで聴くようになった。
「金星」や「土星」、「海王星」が心に響くようにもなった。
そして、ホルストは「惑星」だけじゃない! 洒落た管弦楽小品や合唱曲(特に涼やかなパートソング)などに素適な作品がたくさんあるから、こんご取り上げてゆきたい。
サー・ゲオルク・ショルティは、アナログ最後期の1978年に「惑星」を録音した。
当時、シカゴ響を使わずに、もう一方の手兵、ロンドン・フィルハーモニーを起用したことも話題となった。
日本盤は、横尾忠則のデザイン画がジャケットとなり、その近未来的かつシュールな趣きのジャケットはインテリアとしても使えそうな感じだった。
私はついに買いそびれ、あんまりおもしろくないCDジャケットでガマンしたが、ここにはレコ芸の広告の画像を使わせていただいた。
懐かしいでしょ!
まずは、ロンドンのキングスウェイホールの重厚かつ響きの良い音響をとらえた録音の素晴らしさに驚き。
フォルテやアレグロの曲では、いかにもショルティらしい、威勢のいい一筆書きのような演奏となっている一方、金・土・海王のしっとり系では、円熟の兆しにあったショルティがじっくりと腰を据えて音楽と向かい合ったような味わい。
ブリリアントな弦の響きを持つロンドンのオケを起用した訳がよくわかる。
実際に土星は、重ね行く年輪とともに、秋の気配がただよう桂演に思う。
火星や木星、天王星などの賑やかな部分では、ロンドンフィルの金管もいいが、シカゴだったらさぞや・・・と思わせる。
まぁ、私の好みの惑星ではなくなってしまったであろうが、シカゴとも録音があってもよかったかもしれない。
このコンビ、エルガーも録音しているが、この惑星の元気な部分もそうだが、テンポが私には、ちょっと速すぎか・・・。
ホルスト過去記事
「メータとロスフィルの惑星」
「ロッホランと日本フィルの惑星」
「ハンドレーとロイヤルフィルの惑星」
「プレヴィンとロンドン響の惑星」
「雲の使者」 ヒコックス指揮
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コメント
こんばんは、です。金星響=TSOの「復活」の凄んごい演奏が頭から離れず・・・。ボケてかました「ペレアス」でありました。
僕、そのLP持ってました。でも、自分的には兄貴が持っていたマリナー=コンセルトヘボウ(だったと思う)の演奏と録音が良かったと思ってまして、ショルティアンではありますが、ショルティ=LPOの「惑星」はいまいちでした。ショルティのエルガーなら、最晩年にウィーン・フィルと録音した「エニグマ」を愛しております。
投稿: IANIS | 2008年7月 8日 (火) 00時26分
yokochanさま お早うございます
年に一度の贅沢で
沖縄に一昨日から来ております。
昨日は七夕でしたね
平塚も山車のようなものが出るのでしょうか?
ホルストの惑星
そういえば、最近聞いていませんでした。
カラヤンのヴィーンでの演奏を昔聴いていたような記憶があるのですが〜
ミ(`w´彡)
投稿: rudolf2006 in Okinawa | 2008年7月 8日 (火) 08時20分
IANISさん、まいどです。
金さん、よかったらしいですね。他のサイトでも激賞でしたよ。
ショルティの惑星は、ロンドンフィルなだけに購入しました。
土星の素晴らしさは、なかなでしたから。
私もマリナー&コンセルトヘボウは大好きな演奏です。
あとは、ボールト、プレヴィン、ガーディナー、ラトル、ハンドレー、ハイティンクと英国系ばかりであります(笑)
投稿: yokochan | 2008年7月 8日 (火) 23時51分
rudolfさん、沖縄からようこそ。
今年は台風は大丈夫そうですね!
平塚は山車は出ずに、上からの飾り物だけです。
その数たるや圧倒的なものがあります。これが仙台に行くわけです。
カラヤンの旧ウィーン盤は懐かしいですね。
聴いたことないのですが(笑)、デッカ録音が素晴らしそうです。
投稿: yokochan | 2008年7月 8日 (火) 23時54分
ショルティはシカゴ響、ロンドンフィル、ウィーンフィルと曲によって、うまく使い分けていたような気がします。
シカゴ響で惑星を聴きたければ、レヴァインを聴くしかないのですが。
ホルストの惑星。ちなみに自分の好みは、ストコフスキー とサージェントですが、
やはりマリナーが一番好きですね。
投稿: よしお | 2018年1月 5日 (金) 20時32分
よしおさん、こちらにもコメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、ショルティは、若い頃から、その曲にあったオーケストラを使い分けてましたね。
デッカやRCAといったメジャーレーベルの恩恵も大きいですね。
惑星がLPOと残されたのはとてもうれしいことで、シカゴでは、ちょっと違ったものになっていたと思います。
そして、マリナー盤、わたくしも最上位にくるほど、大好きです!
投稿: yokochan | 2018年1月10日 (水) 08時19分