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2008年7月19日 (土)

プロムス2007  ビエロフラーヴェク指揮

2_2 3_2 英国の大手スーパー、「TESCO」(テスコ)は、世界の小売流通業者の中でも第3位(だと記憶)。
ウォルマート、カルフール、テスコ、メトロ・・・・。
米・仏・英・独の上位4社はいずれも本邦上陸を果たしていて、ストレートにそのまんま来たけど、おフランステイストを期待した日本人を裏切る普通ぶりで出足で失敗したカルフールはイオンが引き受けて撤退した。
ほかの3社は、ウォルマートが西友を傘下に納め苦戦中、メトロは業務用に徹して頑張っているが日本のハードルの高い出店条件に苦戦中。
残る「テスコ」は、なんと「つるかめランド」を傘下にして小規模店舗で日本の消費者の勉強中。他と違ってとても慎重なのだ。
私は、数年前イギリスに出張したときに、本場のテスコを数ヶ所視察したが、それはそれはデカイ。いわゆるハイパーマートというやつで、食品からガソリンまで、あらゆるものを売っている。他国でも似た展開のようだから、世界一難しい日本の消費者を相当に意識していると見える。
1_2 最近ようやく、テスコブランドを掲げコンビニ規模のミニスーパーを出店し始めた。
横浜のみなとみらい店に行ってみた。
狙いは、英国テイストのテスコのPB商品があるかどうか! そして、行ってみるとあまりの普通の街のスーパーぶりにガッカリ。
唯一、「ベイクド・ビーンズ」の缶詰があった。
欧米人は豆料理が好きだ。私も辛いチリコンカンが好きだけど、この英国の家庭の味と書いてあるビーンズは、甘いくてイカン!
トーストと一緒に食べてみたけど、う~むの味。さすが英国、されど英国料理。
こんなはずじゃないのに。現地で食べた「ギドニーパイ」なんてとてもおいしかったし、日本でも馴染みのある「フィッシュ&チップス」にビネガーをつけて食べたら最高。
 ちなみに最近は、フィッシュのタラの高騰でお値段的に庶民の味じゃなくなってきているそうな・・・・・。

Proms2007_a 英国のスーパーや食について長く書きすぎました。
英国音楽を愛するがゆえに、もっといろんなことを知りたいからであります。

ロンドンの夏の風物詩といえば、ロイヤルアルバートホールで開催される大音楽祭「プロムス」。
今年もスタートした。
7月18日から、9月13日まで、英国の各地のオケを中心にベルリンフィルやシカゴ、パリ管などが賑やかに登場する。
尾高さんも常連で、今年は「悲愴」を指揮する。
昨日の演奏を早速ネットで聴いてみた。
BBCのシェフ、ビエロフラーヴェクの指揮で、シュトラウスやベートーヴェン、スクリャービン。渋い演目で開幕だ。「最後の4つの歌」(ブリューワーのソプラノ)では、歌ごとに拍手が起きてしまう呑気な雰囲気。ブラボーも盛大で、大らかな雰囲気が漂いっぱなし。
ラストナイト、今年はなんと、ノリントンの名前がエントリーされている!
さぞかし、愉快だろーな。

 ビエロフラーヴェクは、完全に一皮むけた巨匠となりつつある。
そんな思いを、先般はグライドボーンの「トリスタン」で感じた。
DGから出た昨年のプロムスのハイライト集でも、それを強く感じる。

 1.ウォルトン 序曲「ポーツマス・ポイント」
 2.エルガー  チェロ協奏曲  Vc:P・ワトキンス!
 3.ブリテン  「ピーターグライムズ」 4つの海の間奏曲
     指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク
 4.ディーリアス 「夏の歌」
     指揮:アンドリュー・デイヴィス
 5.クヌッセン ヴァイオリン協奏曲 Vn:リラ・ジョセフォヴィッツ
     指揮:オリヴァー・クヌッセン
 6.ティペット トリプル協奏曲    Vn:ダニエル・ホープほか
     指揮;アンドリュー・デイヴィス
 7.ベネット  「トーマス・カンピオンの4つの詩」
     S・ジャクソン指揮 BBCシンフォニーコーラス

オーケストラがBBC響だから、巧まずして英国サウンドが得られるわけだが、真面目すぎて面白みの感じられなかったビエロフラーヴェクのイメージは、冒頭の楽しくもかっこいい、ウォルトンの音楽で見事に覆される。
ブリテンでも緩急を十二分につけて、オケを存分に鳴らして、海のない国からやってきた指揮者とは思えないくらいに切実な音楽が鳴り響いていて見事。
エルガーの協奏曲の独奏は、先般、都響でその第3交響曲を指揮した「ポール・ワトキン」だから驚き!もともとチェロ奏者を心ざしていたから、全然普通に素晴らしい。
根っからのエルガーリアンだったのだなぁ。泣きのチェロをしっかりオケが支えている。

2枚目は、アンドリューの指揮による私の最愛のディーリアスの曲のひとつ「夏の歌」で始まる。プロミスで1931年に初演された曰くがある。かなり生々しい演奏。
続いて聴きやすいクヌッセンの協奏曲をリーラ嬢の屈託のないヴァイオリンで。
ティペットの協奏曲も好きな曲。複雑だが、聴くほどに紐解けてきて味わいの増す音楽。
最後のベネットの合唱曲は、16世紀の詩人兼音楽家兼殺人者(!)のカンピオンの詩につけたもので、世界初演。普通に聴けるメロディアスな音楽だった。

さあ、梅雨も明けた。夏は長いぞ。

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コメント

はじめまして。
ネットを徘徊して偶然発見してたどり着きました。
以来、すっかりファンになってしまい、毎回読むのを楽しみにしています。まだ、過去のほうに遡って読みきれてはいませんが。
エルガーを愛するナンキプーと申します。
エルガーのことが色々触れられており、ついうれしくなってしまいました。
また色々情報などアップしていただけたらうれしく覆います。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。

投稿: ナンキプー | 2008年9月17日 (水) 16時13分

ナンキプーさま、はじめまして。そしてようこそおいでいただきまして、ありがとうございます。
 わたしなぞ、ナンキプーさまや、京の店主さまの足元にも及ばないしがない一ファンです。拙いblogをご覧いただき恐縮しております。

プロムスは、今年のサー・ロジャーのラストナイトは聞き漏らしてますが、映像が楽しみであります。
英国音楽を核のひとつとして、これからも音楽を楽しみつつblog更新をしていきたいと思ってますので、またご覧いただけましたら幸いです。

投稿: yokochan | 2008年9月18日 (木) 23時18分

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» PROMS [音源雑記帖]
いつの間にかプロムスが始まってたのよ。でもネットで聴けるから慌てるこたないよ。 [続きを読む]

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