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2008年8月27日 (水)

メンデルスゾーン 交響曲第2番「讃歌」 シャイー指揮

1_3 銘菓シリーズ(どこまでネタが持つか?)。
今日は、北海道の「ハスカップ・ジュエリー」。
ハスカップは、アイヌ語で「ハシカブ」と呼ばれる木の実で、北海道とシベリアにしかない希少なもの。
空港にはハスカップの製品専門の店もあって、そちらのゼリーなどは最高においしい。
そして、MORIMOTOが出したのがこのお菓子。
これまたうまいです!
チョコで囲んだしっとりクッキーで、ハスカップのジャムゼリーとクリームをサンドした凝った一品。甘さを抑え、ちょっと甘酸っぱいお菓子。
白い恋人や、マルセイバターサンドに飽きたお客さん、このおしゃれなお土産はいかが。

Mendelssohn2_chailly あ~っ、下手こいた。
歌付き交響曲、ベルオーズの後は、メンデルスゾーだった。交響曲第2番「讃歌」は、1840年の作品で、38年の「ベルリーズのロメオ」はやはりすごい。
いずれしっかり取り上げなくては。

メンデルスゾーンの交響曲は、シューマンと同じように、番号の大小と作曲時期が一致しない。
1→5→4→2→3という具合で、早世だったその人生において、1番と最後の3番には18年の歳月の隔たりがある。
早熟だった故に1番は10代の作品だし、3番はなんと33歳。その5年後、38歳には亡くなってしまう。そして、この第2交響曲は、1940年31歳の作品で、グーテンベルクの印刷技術発明400周年のために作曲されたとされる。いまでは、ルネサンスの発明のいくつかは中国発ということにもなっているが、作曲家にとって、印刷技術の進化はどんなに心強かったであろうか。
 3楽章からなるシンフォニアと、10部に分かれるカンタータの第4楽章を持つ作品。
第9よりも、より自由で宗教性が高い。
聖書からの引用や、バッハのコラールも使用していて、キリスト教的要素が強いため、普遍的な自由を歌い上げた第9と、その作品の完成度はおろか、大衆性においてもはるかに開きがある。
 でもそこは、やんごとなきメンデルスゾーンの作品。
伸びやかで、屈託のない旋律が充満していて、聴く人を大らかな気分にすることにかけては、さすが。他の番号と同様に聴きやすく、親しみのある旋律が満載。
1楽章冒頭のトロンボーンで奏される旋律がとても耳に残る。
この旋律が、カンタータ楽章でも活躍し、エンディングの決めの場面で高らかに、感動的にあらわれるとき、大いなる感激を味わう。
私の持つCDはいずれも廉価盤で、歌詞がついてないので、どの聖句が使用されているか、いまひとつわからない。
 いずれその難所をクリアしたいと思っているが、聖句の理解がなくとも、瑞々しくも真摯なテノールや二人のソプラノの歌唱を聴いているだけで、ユダヤの出自だったメンデルスゾーンの心からの宗教心を素直に聴き取ることができる気がする。
マタイ受難曲を発掘したメンデルスゾーンである。

リッカルド・シャイーの、デビュー間もない頃の演奏は、同じロンドンフィルを指揮したハイティンクの演奏とともに、メンデルスゾーンの交響曲全集を形成した。というか、ハイティンクが2番を何故か録音しなかった。
シャイーは、他のイタリア系先輩指揮者と同様に、メンデルスゾーンの3・4番を別途録音したし、最近も作曲者ゆかりのゲヴァントハウスの指揮者になったおりも「讃歌」を演奏したりしていて、得意作曲家なのであろう。
 79年、まだ20代だったシャイーは、作曲者と同質化したかのように、爽やかでかつ堂々とした演奏を作りあげている。
カンタータ部分とのバランスが難しい曲だが、さすがに歌の扱いが見事で、4楽章が始まると断然、鮮烈な音色が響きはじめる。
M・プライスS・バージェスは、淡白なくらいにすっきりとした歌唱だが、イエルサレムは、少しばかり歌いすぎでオペラに傾きがち。でも後年、お馴染みのワーグナー歌手の声は耳に馴染んだものでもあり、わたしなどとても嬉しく聞けるのも事実。
いずれもピチピチした若さがいいし、ロンドンフィルの落ち着いたサウンドが、ハイティンクの時とちがってリズミカルにいきいきとして聴こえる。
Chaillyは、シャイーとどうして読めるのかしら?前からの疑問。

2 ハスカップの実。

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コメント

おはようございます。
「讃歌」、懐かしいです。高校生の頃、FMをエアチェックして、何度も聴いたのを覚えています。そういえば、最近はメンデルスゾーンとはご無沙汰しているなあ、と思いました。よい示唆をいただいて感謝しております。

それから、もう一つ。昨日紹介していただいた「ばらの騎士」のCD、無事入手できそうです。なんとお礼を言ってよいのか……。本当にありがとうございました。

これからも拝読させていただきます。よろしくお願いします。

投稿: Shushi | 2008年8月28日 (木) 05時07分

Shushiさま、こんばんは。
「讃歌」は私も、エアチェックから入りました。
シャイーとベルリン放送、サヴァリッシュとベルリンフィルのふたつでした。まさにメンデルスゾーンならではの音楽であります。

ばらの騎士では、お役に立ててなによりです。
ともかく希少な配役陣ですので、私も大事にしてゆきたいCDであります。お楽しみ下さい。

投稿: yokochan | 2008年8月29日 (金) 00時07分

 yokochan様今日は。
 私は三十を過ぎてから始めて「賛歌」を聴きました。ブリリアントの交響曲全集に入っているデ・ワールトの演奏です。とても素敵な曲ですね。メンデルスゾーンというと名家に生まれたお坊ちゃんで、多作家で、才能はあるけど深みの無い曲ばかり書いた「あの」作曲家という悪しき先入観が在って、長い間敬遠して超有名曲しか聴いてきませんでした。お恥ずかしい限りです。ベートーヴェンやベルリオーズ、マーラーのような癖の強さがあればもっと多くの人に親しまれてきたのではないかと思ったりしました。でも冒頭に出てくる主題が最後に堂々と歌われるところには涙が出ます。
 最近購入したカラヤン・エディション38枚に入っている賛歌は、デ・ワールトとは全く趣の異なる磨きぬかれた豪華な響きに満ちた演奏でこれはこれで私は楽しく聴くことが出来ました。
 ちなみにこの38枚組、30枚聴いたのですが、カラヤン&ベルリンフィルの個性や癖が少し鼻につくようになって来ました。口直しにバッハのカンタータ60枚を全部聴いてみようかしらなどという無謀なことを考えております。無理かなぁ…でもアダム・フィッシャーのハイドン交響曲全集は3ヶ月くらいかけて全部聴けたのだし…yokochan様はバッハのカンタータやハイドンのシンフォニーは、どのぐらい聴いておられますか?
 

投稿: 越後のオックス | 2009年4月 6日 (月) 17時44分

越後のオックスさま、毎度ありがとうございます。
「讃歌」は、晴れやかでいい曲ですよね。
屈託のない、お坊ちゃま的な素直な曲が、かえって心にストレートに響いてくるように思います。

デ・ワールトの演奏があるのは知りませんでした。

ハイドンの交響曲は、実は後期のザロモンセットばかりで、まったくの初心者。
バッハのカンタータは、リヒターの選集やヴィンシャーマン、ガーディナーなどを聴きますよ。
こちらは、時にふれ聴いていきたいジャンルですね。

投稿: yokochan | 2009年4月 7日 (火) 00時28分

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