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2008年8月29日 (金)

シベリウス クレルヴォ交響曲 デイヴィス指揮

Uirou2 東海・関東を襲った昨日の豪雨は凄まじいものがあった。
被災された方々にはお見舞い申し上げます。
豊橋の仕事仲間からは、駐車場が水没し、車が半分埋まってしまったとの報もあった。
何たる気象現象!

名古屋を代表する銘菓、「ういろう」。最近は、味のバリエーションも豊富で、一口ういろうなど、新しい姿もあって、頑張っている。
季節に応じた「かわりういろう」もあって、見た目にとても美しい。こちらは、初夏の「あじさい」バージョン。
それぞれ、「桃」「葡萄」「パイン」の味で洋菓子のような風情で、珈琲・紅茶にぴったり。
 それにしても、名古屋のお菓子は重いものが多い。これも伝統。

Kullero_davis 歌入り交響曲のシリーズ。
リストの後は、メジャー作曲家の歌入り作品は、1888年のマーラー「復活」までない。
でもその間30年足らず。
マーラーは歌入り交響曲の総本家みたいな人だが、さんざん取り上げたので、次の作曲家へ。
作曲年代的にやってくるのが、以外やシベリウス
番号付きの前、20代に作曲した作品番号7が「レルヴォ交響曲」。
1892年の作品。
全5楽章からなり、そのうち3・5楽章に合唱とソプラノ、バリトンが入る。
大叙事詩「カレワラ」からのクレルヴォの物語を取上げた劇的交響曲で、80分あまりを要するこの大作は、以前はまったく見向きもされず、初録音がたしかベルグルンドのものだったが、CD時代になってからかなりの数の録音がなされている。
 物語は、かなりきわどく、かつ荒唐無稽。
戦いの英雄クレルヴォは、黄色い髪に青い眼のハンサムだった。あるとき森で出会った乙女に夢中になってしまい、思わず、こと、いたしてしまう。
ところが、自分の妹であったことがわかり、みずからの命を絶とうとする。
だが母親にいさめられ、思い直し、かつての父の敵を討つべく戦いに挑む。
はれて、戦に勝ち、クレルヴォは森の中で自決して果てる・・・。

なんだかなぁ、の物語は、ワルキューレの禁断の兄妹を思わせる。あちらも暗い陰りを帯びた英雄であった。
北欧神話には、この手のものが多いのか・・・・。

それはともかく、シベリウスの初期の手法は民族色がストレートに出ていて生々しい。
後年のような深遠さや、透明感はないものの、力強い男声合唱や独特の言語によるイメージも加わって、荒々しい北欧奇憚が堂々と描写されている。
「イントロダクション」「クレルヴォの青春」「クレルヴォと妹」「クレルヴォ戦いに赴く」「クレルヴォの死」の5楽章。
何と言っても、冒頭に現れるクレルヴォの動機が、かっこいい!
この動機が終楽章に、決然と現れるとき、思わず「ぬぉ~っ、キタ~」という気分になること請け合い。80分間聴いた甲斐もあるというもの。それだけかっこいい。

正直、私にはまだこの曲を把握できていない。まだまだ手探り状態での視聴。
CDは、このデイヴィス盤のみ。自家製CDRでは、サロネンとサラステのライブを車を運転しながら聞いたりしている程度。
7曲の本格交響曲への愛着ぶりとは程遠いが、徐々に聴き込んで行きたい。
デイヴィスとロンドン響は、この後ライブでも再録音しているが、このRCA盤の気迫たるや見事なもの。唸り声も聞かれる男性的な演奏。本場の二人の独唱は雰囲気よし。
本日はこれまで。

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コメント

ういろうはいいですねぇ。大好きです。今では名古屋は有名ですが、もともとは小田原の銘菓だったんですよね。ちなみに四国では徳島のういろうが有名です。

投稿: R33 | 2008年8月30日 (土) 07時22分

リベラさん、こんばんは。
へぇ~、小田原だったんですか!地元にいながらまったく知りませなんだ。
そして徳島にもあるのですか?
菓子の歴史・変遷も調べてみると面白そうですね。

投稿: yokochan | 2008年8月30日 (土) 21時18分

こんばんは。番号なし「交響曲」はチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」があります。シベリウスの番号なし「交響曲」を取り出してみました。共通しているところは「標題交響曲」ですね。
唯一の手持ちはベルグルンド、ヘルシンキ・フィルとバージンしています。やはり、シベリウスは彼の独断の場でしょうね。
独唱と合唱を交えた「カンタータ」のようです。
チャイコフスキーと違い、あまり、聴いてくれている人がいないと思ったが、yokochanさんが身近だったのが嬉しかった。たまには秘曲もいいですね。
マーラーやブルックナーでは暑苦しいのか、シベリウスは夏にちょうどいい旋律ではないでしょう。

投稿: eyes_1975 | 2010年8月10日 (火) 19時58分

eyes_1975さん、おはようございます。
クレルヴォは、とっつき悪いですが、最後まで我慢して聴くとかなりの感動を得られますね。

ベルグルンド盤は全曲バラで揃えましたが、クレルヴォだけ未購入でした。
聴かなくちゃ。
そう、カンタータみたいな交響曲ですよね。
もっと聴かれていい曲だと思います。
私もシベリウスは、梅雨どきとか、夏のちょっと涼しい日などにお似合いだと思います!

投稿: yokochan | 2010年8月11日 (水) 08時30分

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 前回は「交響曲 ハ短調」(グリーグ)でした。今回はシベリウスの埋もれた「交響曲」について述べたいと思います。この日の東京は雨が降ってたりと過ごしやすかった。今後も日本列島各地は猛暑でしょうが、エアコンの中で北の抒情を楽しむのもいいでしょうね。(ただし、冷えすぎや電気料金には注意)  第1楽章:低音弦にバス・クラリネットやホルンが掛け合い、オーケストラのトーンが上がってきた。テンポが少しづつ速くなり無音状態。マイナー調のオーケストラにはオーボエが掛け合い、渦を巻くようになりながらフルートと掛け合う... [続きを読む]

受信: 2010年8月11日 (水) 08時25分

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