« モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 スゥイトナー指揮 | トップページ | ブラームス 交響曲第1番 メータ指揮 »

2008年8月21日 (木)

シューベルト 交響曲第8番「未完成」 ハイティンク指揮

Sarusuberi 「さるすべり」がそこここで満開。
調べたら「百日紅」と書くらしい。
まず読めませんな。
近くで見るより、遠目が美しい花。
中国原産らしい。

中国といえば、オリンピックでの日本女子の活躍はすごい。
女子は強し、男子は弱し。
今の日本の風潮をまさに反映したかのような今回の結果。
 それにしてもソフトボールには感動だな!
オリンピックに一喜一憂しているうちに、世の中はどんどん良くない方へ・・・・。
たまたま、北京に急遽仕事で行った友人の話。
まず、いきなりで航空券が普通に買えた。
現地でオリンピックが行なわれている場所は、一般中国人は入れない。
観戦しているのはごく一部の限られた人だけ。作られたシチュエーションでのまさに作られたオリンピックだという。
う~む。ほうんとうかいな?

Schubert8_haiteink 今日の名交響曲は、シューベルトの「未完成」。
あまりに有名なエピソードを持つ2楽章の交響曲は、短いがゆえに必ずカップリングの相手曲が必要だ。
 私のような世代の方々だと、「運命&未完成」のLPがクラシック入門の最強の1枚であったろう。
カラヤン、フルトヴェングラー、ワルター、バーンスタイン・・・・。
私は、この組み合わせは、コロンビアの1000円廉価盤「ダイヤモンド1000シリーズ」で購入。
マッターホルンの美しいジャケットに、ハンス・ユイゲン・ワルター指揮の「運命」に、渡邊暁生と日フィルの「未完成」。
実は、この「未完成」がとてもいい演奏だった。

いまや「運命&未完成」は過去のカップリングとなり、「運命」には同じベートーヴェンの交響曲、「未完成」には「グレイト」や同じシューベルトの交響曲、といった具合に変わった。
ちょいと寂しい気もする。
真剣に、この2曲を最初から勝負録音をする指揮者があってもいいじゃないか?

さて、私のフェイヴァリツト曲「未完成」の今日のCDは、ハイティンクコンセルトヘボウの75年の録音。
全集魔と呼ばれたハイティンクがシューベルトに取り組んだが、結局は成し遂げることがなかったし、再録音も一切行なわれていない。
シューベルトが苦手というわけでもなく、未完成とグレイトは頻繁に取り上げているから、縁がなかなかないのであろう。
 ここに聴くハイティンク&コンセルトヘボウのシューベルトは、誰もが抱くこのコンビの音色とフィリップスの優秀録音がそのまま楽しめる演奏となっている。
昨今の軽めのシューベルトとは一線を画する重い空気の張り詰めた未完成で、弦も管も思い切り鳴らし切っている。
だが、それが重厚すぎず柔らかな響きが伴なっているのが、このコンビの最盛期のいいところで、コンセルトヘボウのベルヴェットトーンは健在だ。
豊かな低弦の上に築かれたピラミッド型の音作りに、ふっくらとした響きが伴なって極めてユニークかつ魅力的な演奏に思う。
 「未完成」ってなんていい曲なんだろう、としみじみと思わせるハイティンクの演奏。
熱い日本茶でも飲みながら聴きたい。

Schubert9_haiteink こちらは、「ザ・グレイト」のレコード・ジャケット。
「未完成」のレコードは未購入だったが、同じキューピッドのジャケットはシリーズの継続を楽しみにさせる素適な1枚だった。「グレイト」のCD化も強く希望!

|
|

« モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 スゥイトナー指揮 | トップページ | ブラームス 交響曲第1番 メータ指揮 »

コメント

おはようございます。
ハイティンクのシューベルト、いいですねえ。「グレート」は今もLPで愛聴してます。「未完成」&5番は、3年前にCD盤をようやく見つけて購入できました。まさにベルベットトーン、たまらんです。
結局この3曲のみの録音で、ハイティンクはシューベルトの全集を完成させなかったんですが、惜しかったですね。あの頃、1970年代後半のアムステルダム・コンセルトヘボウ管の音で、全集を遺して欲しかったなぁと思います。
この3曲、今はCDでも廃盤のようです。特に「グレート」は入手困難、何とか復活して欲しいですね。出来れば廉価盤、フィリップス(今はユニヴァーサルでしたか)のDUOシリーズで・・・・。

投稿: mozart1889 | 2008年8月22日 (金) 09時17分

mozart189さん、こんばんは。
3曲で終わっているハイティンクのシューベルト。
全集、せめて4番あたりも聴きたかったですね。
私のCDはロザムンデで、5番が聴けません。
グレートはなんとしても、そう、DUOシリーズで復活して欲しいですよね。みんな待ち望んでいるグレートだと思います!

投稿: yokochan | 2008年8月23日 (土) 00時25分

 過去記事に書き込み失礼いたします。
ハイティンク&コンセルトヘボウの未完成は未聴です。レニー&コンセルトヘボウも恥ずかしながら聴いたことがありません。アーノンクールならあります。たった今聴き終えたところです。いかにも彼らしい過激で熱い演奏です。私が持っているシューベルト交響曲全集は、アバド&欧州室内管弦楽団とアーノンクールだけです。恥ずかしい~。尾高さんのライブの未完成なら中学時代に聴いたことがあります。素晴らしい演奏でした。マゼール&ウィーンフィル、クリュイタンスなどで今まできいてきました。ガーディナーが未聴でしたね。恥ずかしい~。

投稿: 越後のオックス | 2010年1月 2日 (土) 13時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/151893/42233968

この記事へのトラックバック一覧です: シューベルト 交響曲第8番「未完成」 ハイティンク指揮:

» ハイティンクのシューベルト 交響曲第5番変ロ長調 [クラシック音楽のひとりごと]
春三月というのに、この寒さ。 真冬の気温に凍てつくような一日でありました。 これ、今日も雪かもしれません。 さて、今日の音楽はシューベルトの交響曲第5番変ロ長調 D.485。 ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。 1975年9月、コンセルトヘボウでのアナログ録音。 このCDはフィリップスの24bitデジタル・マスタリング・シリーズの1枚。 CDらしからぬ、アナログLPに近い、非常に自然な音がする素晴らしいCDに仕上がっている。 24bitデジ... [続きを読む]

受信: 2008年8月22日 (金) 09時11分

» ハイティンクの「グレート」 ~ LPで聴くコンセルトヘボウ管の音 [クラシック音楽のひとりごと]
先日カートリッジを新しくしました。大変久しぶり。 (ここでは書けないくらい、長い間、カートリッジを替えぬままLPを聴いておりました。) 新しいカートリッジは、オーディオ・テクニカ製のVM型。 某オークションに「送料込み1万円即決」で出品されていたので、GET。 今まではもう少し上等のMC型を2種類、取り替えては楽しんでいたのだが、さすがに経年劣化が激しかったようだ。 というのは、新しいので聴くLPはまるで別物だったから。 アナログらしくトロッとした音。 VM型なので、各楽器の繊... [続きを読む]

受信: 2008年8月22日 (金) 09時12分

» シューベルトの交響曲第8番 ロ短調「未完成」 ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管 [クラシック音楽のひとりごと]
涼しくなってきましたね。風の冷たさに秋の深まりを感じます。 風呂上がりなど、気をつけないと湯冷めをしてしまいそうです。 さて、当感想文日記、泰西名曲を相変わらず聴き続けております。 「合唱」、「運命」とくれば、次は「未完成」でしょう。 僕がクラシック音楽を聴き始めた頃はまだLP時代だったので「運命」と来ればB面は「未完成」でありました。黄金のカップリングです。ピアノ協奏曲ならシューマン&グリーグ、ヴァイオリン協奏曲ならメンデルスゾーンにチャイコフスキー、ヴァイオリン・ソナタなら春&クロイ... [続きを読む]

受信: 2008年11月 2日 (日) 10時45分

« モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 スゥイトナー指揮 | トップページ | ブラームス 交響曲第1番 メータ指揮 »