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2008年12月20日 (土)

ショスタコーヴィチ 交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」 ヤンソンス指揮

1 久しぶりに家に帰ってきた土曜日。
今日こそ帰るぞと思い、意思を強~うして飲み始めるのだが、気が付くと終電のデッドラインに。
私の場合、少し遠いものだから、東京駅を11時過ぎには出発しないと、先の乗り換えにたどりつかないのであります。

そんな訳で、お家が恋しかった今週は、お疲れムード。
そんな気分に鞭打つように、ショスタコーヴィチを聴こうじゃないか!

こちらは、香港かと見まがう横浜中華街の様子。

Shostakovich_sym2_jansons ショスタコーヴィチ交響曲シリーズ、本日は第2番「十月革命に捧ぐ」
青春の香りも横溢した若書き第1番に続いて2年後、1927年に書かれたこの第2交響曲は、単一楽章で、後半に合唱が入る意欲作。
レニングラードとモスクワでは、ヨーロッパへの立ち位置が異なる。
当時レニングラードで活躍を始めたショスタコーヴィチは、その街の現代音楽協会に属し、ヨーロッパの音楽動向を積極的に吸収していたようである。
古典的な1番に比べて、かなり前衛的な作風で、オーケストラだけによる前半部分は、のちの第4番をも上回る刺激的な音に満ちていて驚く。
混沌とした出だしのモヤモヤから、じわじわと盛り上がりなかなかに濃い雰囲気の無調風音楽になってゆき、大いに耳がそば立ってくる。サイレンも使用されているが、このCDでは金管が代用している。
こいつはおもしれぇやと思っているうちに、第二部の合唱部分になる。
 ところが、ここからがどうにもいけない。
音楽は明るめの調性音楽になり、朗々とした合唱の伴奏と化してしまう。
どこへいってしまったあの前衛ぶり・・・・・。
 おまけに、歌詞を拝見してしまうと、思わず赤面にてしまう、まさに赤軍的な大讃歌なのであるよ。

 「闘争!君はわれらに労働の勝利を与えた・・・・、
 10月、これは畑と機械の幸福・・・・・、
 10月、コミューン、そしてレーニン!」


若気の至りか、若いころに声高に主張したものは、のちに長じて見つめてみると、気恥しくなるものだ。ショスタコーヴィチも同様の内容をもつ第3番とともに、この曲は演奏してくれるなと言っていたらしい。

ヤンソンスは、大真面目にこの短い作品に取り組んでいる。
バイエルン放送響の機能的なアンサンブルを駆使した、第一部は、聴きごたえ充分であるが、同様に素晴らしい能力を持つ合唱団をもってしても、第二部は虚しく響くのみであった。まぁいいか。
18分の不思議体験であります。

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コメント

yokochanさん、こんばんは!
今夜は少し早く帰宅できたので、ご紹介の録音のカップリング曲、第12番を聞きました。
この年末年始は、ブログに一時帰還ができればと願っております。またお付き合いくださいませm(_ _)m

投稿: Niklaus Vogel | 2008年12月20日 (土) 23時13分

純音楽的な第1番と比べると政治的な傾向が強い交響曲ですよね。演奏される機会が少ない理由はその辺にもあるのでしょうか。第2番を作曲したころのショスタコーヴィチは若かったので共産主義の理想をまだ純真に信じていたのではないかと思います。だからこういうロシアン・アバンギャルドな交響曲をつくってしまったのではないかと思います。私はウルトラモダンな前半も、コーラスが加わって盛り上がる後半も好きです。歌詞の内容には共鳴できませんが、作曲者の「若さ」や気負いっぷりが微笑ましくさえあります。コンドラシン、バルシャイ、アシュケナージの演奏を持っていますが、今日はアシュケナージ&ロイヤルフィルの演奏を聴いてみました。祝典序曲と交響詩十月革命と第2交響曲と森の歌が収録された盛りだくさんな一枚です。

投稿: 越後のオックス | 2008年12月21日 (日) 01時10分

niklaus vogelさん、ご無沙汰でございます。
そして、12番のTBもありがとうございます。
一時帰還とおっしゃらずに、完全帰還をお待ちしてますよ。

12番と2番では、同じ人とは思えないくらいのショスタコですね。
ヤンソンスはやはり、12番の方が向いてます。
このCDに、ヤンソンスのサインをもらったものですから、愛着があります!

投稿: yokochan | 2008年12月21日 (日) 01時32分

越後のオックスさま、こんばんは。
2番の先鋭的な部分ばかりを好んでましたが、じっくり聴きと後半もオツなものですね。
ハイティンクも比較して聴きましたが、ヤンソンスより濃密な演奏で、意外でした。
それにしても、アシュケナージ盤のカップリングは大盛りですね!

投稿: yokochan | 2008年12月21日 (日) 01時38分

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Dmitri Shostakovich Symphony No.12 Op.112 “The Year 1917” I: Revolutionary Petrograd II: Razliv III: Aurora IV: Dawn of Humanity Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks conducted by Maris Jansons 26-28. VI. 2004 [続きを読む]

受信: 2008年12月20日 (土) 23時00分

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